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人事評価はどう決める?ー運用と評価スキルー

人事評価はどう決める?ー運用と評価スキルー

人事評価とは?

ある決まった期間における社員の仕事状況や功績などを確認し、公平に評価することです。人事評価の基準や項目を明確に定めることにより、企業としての方向性を社員に示すという効果もあります。

人事評価の結果は、昇格・昇進や報酬査定に反映される仕組みになっています。
https://thanks-gift.net/column/907/

本コラムでは人事評価制度を実際に運用するとき、評価者に求められるスキルや注意点などをご紹介します。

 

人事評価を行うことの効果

まず、そもそも人事評価制度を運用することでどのような効果があるのか、メリット、デメリットに分けて確認しましょう。

 

メリット

 

会社にとって理想の社員を増やすことができる

会社として求める行動指針や理解してほしい経営理念などをしっかりと体現している社員を積極的に評価することで、そういった社員を増やしていくことができます。
一方、普段からの関係が悪化していると、どのような評価を行ってもネガティブに捉えられてしまうこともあるので、長期的に運用したり、補足するような施策を検討する必要がある場合もあります。

 

上司部下のコミュニケーションが図れる

人事評価を行う際には、社員と評価者とで話し合いの場を設ける、すなわちコミュニケーションをとる必要があります。また評価を行うためには、日頃から適切なコミュニケーションをとっていなければできません。
評価者から適切にフィードバックされることで、社員は企業に対する信頼がアップし、社員のエンゲージメント向上にもつながるでしょう。

 

組織に対する社員の期待値がアップする

人事評価が適正に行わ、良い評価が得られた場合、会社に対する社員の期待値は上がります。「もっと貢献したい」「昇進してできることを増やしたい」と考える社員も出てくるでしょう。

 

社員のキャリア形成につながる

人事評価では各自の目標や、将来のキャリア、どのようになりたいのか望む姿を話し合うことになります。会社と社員が双方に理解することで、目標など、事業に合わせて適切な人材配置が可能になります。

 

生産性がアップする

成果に対し、それに見合った待遇や給料を定めると、より積極的に仕事に取り組むことが期待されます。各社員の仕事の生産性だけでなく、企業としての生産性の向上も見込まれます。

 

社員のスキルが掴める

人事評価をすることにより、目標としていた内容と現状を比較することができます。社員の現状を把握することは、社員が有しているスキルを把握することにもつながります。

 

デメリット

 

評価者ごとの差が生まれる可能性がある

適正に人事評価が行われていなければ、良くない影響を組織に与えるリスクがあります。あるマネージャーはメンバーをポジティブに評価するのに対し、別のマネージャーは評価が厳しい。というような噂が流れてしまうと、会社に対する不信感がつのることになります。

 

全員が満足する評価制度にすることは難しい

このような人が人を評価する制度では、どうしても全員の納得を得ることは難しいでしょう。上司と部下の相性であったり、伸びている事業や停滞している事業もあるため、どの部署に所属しているかによっても評価が異なることがあるでしょう。
日頃から評価制度についての目的や会社の考えを伝え、会社と社員との信頼関係を構築できるように努める必要があるでしょう。

 

評価者が大事にしたいこと

せっかくの人事評価制度も、運用がうまくいかなければ全く効果を得られません。うまく運用するには評価者にもスキルが求められます。

 

個人的な感情を交えない

評価の際には私情を交えないことです。被評価者との人間関係が良くないと同じ行動をしていても、どうしても悪い評価をしてしまうことがあります。人間であればどうしても個人的な好き嫌いはあるものですが、評価の際にはなるべく定量的なデータや行動から評価を行うことが重要です。

 

評価者同士で精度を合わせる

評価担当者によって甘辛が異なると評価される側に不満が生まれますので、評価者同士でどういった根拠でどういった評価を行ったかのすり合わせを行うことが重要です。また、過去にどういった目標設定や評価が行われたのか、自社以外ではどのような評価を行っているのか参照することも時には必要になります。

 

期間全体での評価を心掛ける

過去のことは思い出しにくいものなので、直近の行動や成果だけでその期を判断してしまうことがあります。例えば、10月~3月が評価期間で3月末にその評価を行う場合、2月3月の行動を元にしか判断がされていないということが起こりがちです。こういった事態を防ぐためには、定期的に評価者と非評価者で目標のすり合わせを行ったり、評価項目に対する進捗を確認しあったりすることが重要です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。人事評価運用の基本は「公平」「公正」です。せっかく明確にした指標ですからうまく活用して今現在の人材育成や組織強化だけでなく、採用活動、未来に向けた組織創りに生かしていけるよう正しく運用していきましょう。

 

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