8439 view

エフィカシーが高い人材がもたらす企業に与える影響・効果を紹介

エフィカシーとは?意味や上げ方、高い人の特徴を紹介

市場争いが激化するなか、企業が生き残るためには従業員の個々の力を高めることが重要だとされています。
そこで、従業員一人ひとりの力を高める「エフィカシー」という概念に注目が集まっています。
一体、エフィカシーとはどのようなものなのでしょうか。
そこで今回は、エフィカシーの意味や上げ方、高い人の特徴について紹介します。

エフィカシーとは?

エフィカシーは社会的学習理論で知られるアルバート・バンデューラという心理学者が提唱した心理学の概念であり、効力や有効性を示す用語です。
英語で「efficacy」と表記され、「自分の能力を評価する」という意味があります。
日本語では「自己効力感」と訳され、一言でまとめると「自分ならできる」という自信のことを指します。

現代は市場や経済環境の変化が激しく、企業は生き残るために柔軟な対応が求められています。
このような状況下では、今までと同じことをするだけでは市場を勝ち抜くことは難しいのが現状です。
そのため、従業員には今までに経験のないことでも取り組んでもらうという機会も増加傾向にあります。
こうした新たな取り組みにおいて、大きな影響を与えるとされているのがエフィカシーなのです。

どのようなことに取り組むにしても、成果を上げるためには自分自身の力を信じることが大切です。
たとえそれが根拠のない自信だったとしても、自分を信じる力が結果に影響をおよぼすという考え方が注目されています。
エフィカシーが高い人材が増えることは、新たな挑戦を続けていく企業にとって大きな財産となります。

↓エフィカシーが高い人の特徴や高め方について紹介した記事はこちら↓
エフィカシーとは?意味や高い人の特徴、高め方について紹介

エフィカシーが高い人材がもたらす企業に与える影響・効果

エフィカシーの高い人材が企業に在籍している場合、どのような影響をもたらすのでしょうか。

エフィカシーが高い人材がもたらす影響として、まず挙げられるのは「高い業績をあげられる」ことです。
エフィカシーが高い人はやる気があり、掲げた目標を達成するために努力します。
このような姿勢で業務に取り組むため、高い業績をあげるケースも多いのです。

加えて、「従業員のモチベーションアップ」効果も期待できます。
エフィカシーが高い人材はその人自身が活躍するだけではなく、周りにも良い影響を与えてくれます。
自信を持って仕事に取り組んだり活躍していたりする姿を見ると、その周りにいる人も「より自分も頑張らなければ」という気持ちになるものです。
このような人が職場にいることで周囲の士気が上がり、結果として組織の活性化や生産性の向上などに繋がります。

エフィカシーが高い人の特徴

エフィカシーが高い人には特徴があります。

1.ポジティブ思考である

たとえば、「ポジティブな考え方ができる」ことです。
物事は考え方によって結果が変わるという見方があります。
ネガティブな考え方だと「自分には無理」と最初から決めつけてしまい、思うような結果を残せない可能性があるでしょう。
一方、ポジティブな人は「自分ならできる」という自信があり、良い成果が出ると信じて物事に取り組みます。
その結果、自分自身の能力を十分に引き出して結果を残すことができるのです。

2.当事者意識が強い

加えて、「当事者意識が強い」という特徴もあります。
エフィカシーが強い人は目標を達成して結果を出すための自信があります。
それはつまり、当事者意識を持っており、責任を持って意欲的に仕事に取り組んでいるということです。
自信のある人は仕事においても高い能力を発揮し、きちんと成果を出せる傾向にあります。
また、「新しいことに取りかかるスピードが速い」ことも特徴のひとつです。

3.とにかく行動・挑戦する

エフィカシーが高い人はフットワークが軽く、新しいことや経験のないことにも「とりあえずやってみよう」とおそれずに挑戦する傾向にあります。
自分の持つ力に自信があるため、何か問題が発生しても「何とかなるだろう」と楽観視できるのです。
新しいことに対して前向きな姿勢で取り組むため、理解力にも優れている傾向にあります。

4.良好な人間関係を築きやすい

エフィカシーが高い人は「円滑な人間関係が築ける」ことも特徴です。
エフィカシーが高い人は自信があり、きちんと「職場に自分の居場所がある」と認識できます。
自分と他人を比べて嫉妬したり焦ったりすることもありません。
万が一、人間関係にトラブルが生じたときにも感情的にならず、お互いの意見をまとめて話し合いで解決することができます。
その冷静な対応力から周りの信頼を得やすく、円滑な人間関係を築きやすいのです。

エフィカシーの上げ方・高め方

企業の成長のためには、従業員のエフィカシーを上げることが重要です。
エフィカシーを上げるため、企業ができることにはどのようなものがあるのでしょうか。
人材育成の観点から、企業が取り組めることには以下のようなものが挙げられます。

1.成功体験を積んでもらう

成功体験とは、何らかの目標や作業を乗り越えて成果を上げた体験のことです。
努力をして目標を達成した際に、自信がつきエフィカシーの向上につなげることができます。
そのため、企業は成功体験を積ませることができる環境を用意する必要があります。

たとえば、仕事に不慣れな従業員の場合は、ややハードルの低い業務を任せることも一案です。
まずは自力で業務をやり遂げたという自信を持たせることが重要です。
その後は徐々に業務の難易度を上げていきましょう。
この繰り返しによって自らの成長を確認でき、根拠のある自信を身につけることができます。

2.周囲がポジティブな声かけを行う

上司や同僚といった周りの人が「頑張れ」「達成できる」というような声かけを行うことで、相手に安心感を与えられます。
その結果、「自分は期待されている」という自信がつき、エフィカシーを高めることができるのです。

また、自然と周りからの期待に応えたいという気持ちになりやすく、モチベーションの向上効果も見込めます。
従業員同士で話をする機会が少ない場合は、コミュニケーションを活性化させるためにツールを導入することもおすすめです。
たとえば、チャットで気軽に会話できるツールや、感謝の気持ちとしてサンクスカードを送り合えるツールもあります。
このようなツールの導入によって社内コミュニケーションが活発になり、お互いを褒め合ったり評価し合ったりする文化が構築されます。
その結果、従業員のエフィカシーが自然と高まりやすい環境に繋がります。

従業員のエフィカシーを高め、従業員が定着・活躍できる組織を作ろう

今回は、エフィカシーの意味や上げ方、高い人の特徴などについて紹介しました。
従業員が定着・活躍できる組織を作るためには、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を通じた支援を行いましょう。

『THANKS GIFT』は、エンゲージメントを向上させる上で重要な理念浸透や社内コミュニケーションを活性化させる、Web社内報やサンクスカードなどの機能を搭載した社内コミュニケーションツールです。
『THANKS GIFT』を活用して従業員エンゲージメントや働きがいを向上させる取り組みを開始しませんか?

エンゲージメントクラウド
『THANKS GIFT』の
資料ダウンロードはこちらから

サービス資料に含んでいるもの
  • 機能概要
  • 導入企業インタビュー
  • 料金体系
  • サポート体制
エフィカシー