感謝・褒める文化の醸成、経営理念の浸透のためTHANKS GIFTを導入。さまざまな世代に浸透するよう段階を踏んだ施策とは?
- 業種
- LPガスの販売、ガソリンスタンド経営、ガス機器・暖房機の販売等
- 従業員数
- 36名
代表取締役 / 大谷 章 様
大分県湯布院盆地にてLPガスの販売及びガソリンスタンドを経営している株式会社大谷商会。
THANKS GIFTのみならず、2021年度より新卒採用のご支援もさせて頂いている企業様になります。今回は、THANKS GIFTの導入背景とその効果について、大谷一真様、北里諒様、代表である大谷章様にお話を伺いました。
感謝・称賛文化の醸成、「褒める」「ありがとう」の見える化のためTHANKS GIFTの導入を決意
‐まず、導入に至った背景についてお聞かせください。
大谷章 様:
従業員同士が褒め合う・感謝を伝える社風を作りたいと思ったことがきっかけです。組織で仕事をしていると、従業員に改善点を指摘したり、注意したりする場面が発生します。しかし、それだけでは、指摘された方は傷ついたり、反発心を抱いたりして徐々にやる気がなくなってしまうでしょう。弊社でも、離職に繋がってしまったパターンが度々ありました。
相手を傷つけず、モチベーションを維持させながら改善を促すためには「褒める」ことが重要です。しかし、相手の長所を見つけて伝えるということは、難しいものです。やはり、人間というのは他人の短所の方が目につきやすい性質がありますから、なかなか簡単にはいきませんでした。
大谷一真 様:
また、弊社はLPガスの販売やガソリンスタンドの経営など複数の事業を展開しています。事業所が3,4箇所あるため、事業部間のコミュニケーションが取りづらい点も課題にありました。
-THANKS GIFT導入前に他社様のツールなどを検討していたのでしょうか。
大谷章 様:
弊社では3年前「ほめ達」の講演会を開催し、「ほめる」ことの意味や効果を理論的に学ぶことができました。その講演会の直後、早速、社長をはじめとした経営メンバーが中心となって月1回、半年間の勉強会に3年間で計6名参加いたしました。しかし、頭では理解できても実践するのは難しかったですね。「褒めた・褒められた」という成果は可視化しづらいため、日々の行動の中で見える化できる方法は無いかと思案していました。
-THANKS GIFTを導入した決め手は何でしたか?
大谷章 様:
Facebookの広告でたまたま見かけたことがきっかけです。SNSには大量の広告が表示されるため、スルーしていたのですが、自分の抱えるニーズと一致していたので気になりました。
その後、TakeAction成田代表のYouTube動画を拝見し「ありがとうを軸にした経営理念の浸透」という信念にも共感しました。
-運用していくなかで苦労した点はありましたか?
大谷章 様:
若年層はすんなり受け容れられる一方で、年齢の高い方の抵抗が強かったです。そもそもスマホ自体をあまり使わない世代にとって「その場で言えば良いものを、なぜいちいちスマホを通して贈らなくてはいけないのか」「感謝は直接顔を合わせて口頭で伝えた方が良い」などの意見も多く、スマホを使ってコインを贈る意図が伝わりにくかったように思います。
若い方が年配の方にコインを送っても、そもそも相手がスマホを見ないので気付かれないこともあり、一方通行で寂しいという意見も聞かれましたね。
このような状況の中、経営理念の浸透を第一目的とするのではなく「THANKS GIFTに触れてもらう」「ありがとうを送り合う」ことをまずは目指しました。
若年層を中心として、スマホに馴染みのない世代の積極的な利用を期待
-THANKS GIFTを浸透させるためにどのような工夫を行いましたか?
大谷一真 様:
スマホに慣れた若手メンバーに参加を促し、彼らに中心となって牽引してもらいました。実際にコインを贈ってもらうことで、少しずつですがTHANKS GIFTの良さが伝わってきていると感じています。
また、スマホに馴染みのない方や年配の方に向けて、コインの種類を使いやすく変更しました。導入時はコインの種類が多く、選ぶ際のハードルが高かったようです。「挨拶コイン」「お疲れ様コイン」などシンプルなものに限定し、時間をかけず手軽に贈れるように改善しました。
大谷章 様:
現在は使いやすさを重視してスモールステップから始めていますが、ゆくゆくは理念とコインの内容を結び付けたいですね。
内定者フォローにもTHANKS GIFTを活用、入社前に社風を理解しミスマッチを防ぐ。
大谷一真 様:
また、内定者にも入社前の段階からTHANKS GIFTに参加してもらっています。これから入社する方にこそ弊社の社風や理念、コミュニケーションについて知ってもらいたいためです。そのほか、入職者がスムーズに職場に溶け込むためのフォローとしても活躍すると期待しています。
THANKS GIFTがなければ生まれなかったコミュケーション。事業部間でのやり取り・業務の見える化で生産性の向上に効果あり。
-実際に運用してみて、どういった点で効果を実感していますか?
北里 様:
日々、情報発信やありがとうコインを贈り合うことで、他の部署とのコミュニケーションが取りやすくなったと実感しています。
特に、部署が異なる方同士だとお互いに何をやっているかが見えずに不安な部分がありました。しかし、事業所を越えたやり取りが増えると、それを通じた業務などの共有も可能になり、結果的に生産性の向上に繋がりました。THANKS GIFTがあるからこそ生まれたコミュニケーションですね。
また、コインをやり取りしていくなかで、感謝の伝え方がわかるようになったことも大きな成果ですかね。これまで内に向いていた意識が外側に向き、他人に興味を持ち、相手の短所よりも長所に目を向けることができるメンバーが増えたように感じます。
目指すは「経営理念の浸透」「感謝・褒める文化」の醸成、社内だけでなくお客様にも感謝の輪を。
-今後の目標や目的、新たな課題などありましたら教えてください。
大谷章 様:
現時点では毎日コインを贈ること・習慣化することを目標に、コミュニケーションの活性化を促進させてゆく段階ですが、今後は本来の目的である「褒める・感謝する文化」を社風として形成し、理念浸透を図ってゆきたいと思います。そして、ゆくゆくは社内のみならず、お客様にも感謝の輪を広げられるように積極的に取組んでいきたいと考えています。
-本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!