やまぐち歯科の「心理的安全性」の醸成方法。 ドクター、衛生士、受付の「相互理解」を高め「健口を守り育てる歯科医院」実現に向けての取り組み

医療法人社団HUNDRED やまぐち歯科
医療法人社団HUNDRED やまぐち歯科
業種
歯科医院
従業員数
18名

山口様、大林様、齋藤 様

歯科医院である、やまぐち歯科。今回は、THANKS GIFTの導入目的とその効果について、医院長である山口様、歯科衛生士の大林様と齋藤様にお話を伺いました。

 

 

職種間(歯科医師、歯科衛生士、受付)のコミュニケーション活性化のために導入を決意

-まず、THANKS GIFTを導入しようと思ったきっかけについてお聞かせ下さい。

山口 様:
広告を見て「楽しそうだな」と思ったことがきっかけでした。広告動画の内容が分かりやすく、機能も十分でありながらどの年代の方でも取り組みやすいところに強く惹かれ、「これを活用したら組織がより良くなる」と思いご連絡しました。

-THANKS GIFT導入前は、組織にどのような課題感があったのでしょうか。

山口 様:
一番は、職種間でのコミュニケーションが不足していたことですね。コロナ禍前までは飲み会やイベントを行っていましたが、コロナが流行りだした頃くらいからコミュニケーションが取りづらくなったように感じていました。

また、業務の特性上、一人ひとりが独立して動くことが多いので、なかなか業務以外のコミュニケーションが取りづらくなっています。タイミングが合えば感謝を伝えられますが、なかなかそうはいきません。

THANKS GIFTは文字で残せるため、「いつでも見れる」「あとから見て実感が沸く」という点が素晴らしいと感じました。

 

 

ゴール(目的)から逆算し「目的の共有・シンプルな運用方法・理念アワード」など段階的な施策を実施

-では、導入時の進め方についてお聞かせ下さい。

山口 様:
THANKS GIFTの運営チームを作り、方針を話し合うところから始めました。ゴールが決まったら、「感謝を伝えるアプリを導入する」と周知。まずは、楽しんでもらうことを優先してスタートさせました。

そのほか、運営チームがよく動いてくれたため、運用に関して自分が特に何かをしたということはありません。

大林 様:
運営チームは、ゴールから逆算して、少ない負担で習慣づけられるかに重きを置きました。最初は導入目的のみを伝え、理念やフィロソフィーは持ち出していません。

まずは、慣れてもらうために「ありがとうコイン」などから始めました。具体的には、1日コイン3枚から始めて、慣れてきたら5枚に増やして段階を踏んでいます。

-現在の運用方法は、どのようになっているのでしょうか。

山口 様:
導入時から、毎日昼礼と終礼時にコインを送る時間を設けています。それが功を奏して、活発にコインを送りあえるようになったように感じています。
また、ありがとうを伝える際に、「具体的な理由を書く」「一定の行数以上書く」などのルールも決めました。

大林 様:
そのほか、「理念アワード」での表彰も行っています。理念アワードは導入前から行っており、「誰が何を体現しているか」という内容のアンケート結果にもとづいて表彰します。

今年はTHANKS GIFTを導入したので、フィロソフィーに紐づけたり取得コイン数を加算したりして、「一番活用した人」を表彰しました。当日は、皆でワイワイ盛り上がって楽しめました。

 

 

意欲的なスタッフが運用をサポート、組織改革のきっかけ作りへ

-では、導入時に苦労したことはありますか。

山口 様:
文字で感謝を伝えることに、慣れてないスタッフが多くいたように感じます。そのため、最初は運営チームが1日の目標を決め、リードしてくれました。

また、スタッフのなかには、毎日全員にメッセージを送ってくれる者もいます。「幸せ配り」と言いますか、「自分のメッセージで元気になってもらいたい」という想いをメッセージに込めて送っているようです。それが良い相乗効果を生んで、他の人も返すようになっていると感じています。

このように、良い意味でみんなを巻き込んでくれるスタッフがいたことも、THANKS GIFTが浸透する決め手だったと思いますね。

 

 

コミュニケーション活性化だけでなく、日常的な医院理念の浸透ツールとして

-お話を伺っていると、意識を高く持ったスタッフさんが多くいらっしゃるなと感じているのですが、採用時に何か工夫しているのでしょうか。

山口 様:
先ほどもお話ししましたが、業務の特性上、スタッフ同士のコミュニケーション不足に陥りやすく、離職してしまうことも少なくありません。そこで「誰のため、何のために医院があるのか」という存在意義や目的から考え、理念をもっと明確に描くようにしています。
そのため、入職してくださる方には、「理念に賛同してくれるか」という点に重きを置いています。

また、理念や医院の考えを日ごろの業務に落とし込んでいくには、THANKS GIFTはピッタリだと思います。今年は理念を伝えるツールとして、社報的な面も持たせて活用していきたいですね。

 

 

職種間コミュニケーションの質向上・感謝承認文化の醸成・スタッフ同士の関係性も見える化

-導入後に感じた変化についてお聞かせ下さい。

大林 様:
一つひとつの感謝の内容が、濃くなってきているなと実感しています。THANKS GIFTをよく活用してくれるスタッフは、皆のやる気や活気につながる良い刺激になっていますね。

また、THANKS GIFTは「誰が」「誰に」「何を」送っているかが見えるので、細かいことまで気付けるようになりました。コインを送りあって承認することで、少しずつスタッフの関係性や関わり方の質が良くなっているのではないでしょうか。

齋藤 様:
歯科衛生士とドクターは、診療時間内に話す機会はあっても診療の内容についてだけで終わることがほとんどです。また、一人ひとりのこだわりなどもあるので、お互いに「こうして欲しかったのにな」というすれ違いが生まれやすくなります。

しかし、THANKS GIFTを導入したことにより、感謝をあとから伝えられるようになりました。スタッフは認められていることを実感でき、喜びも感じられます。承認欲求が満たされるので、働きやすい環境になってきましたね。

山口 様:
THANKS GIFTは、相手の良いところを見つけられます。そのため、「長所伸展の法則」が成立することによって、相手の価値に気づくことができるのが素晴らしいですね。

また、メッセージの内容が見れるので、スタッフ同士の関係性も把握できるようになったので嬉しく感じています。スタッフのことをよく知ることができたのが、自分にとって一番良かったことだなと思います。

 

 

感謝・承認・称賛から医院理念の浸透、新人スタッフのモチベーション維持に

-最後に、今後の目標や、課題についてお聞かせください。

大林 様:
今は「ありがとうコイン」や「グッジョブコイン」など、比較的送りやすいコインが多く、フィロソフィーに関連したコインとは差が出ています。しかし、徐々に、送りあう内容が濃くなっているため、ゆくゆくは理念やフィロソフィーに落とし込んだ承認を浸透させていきたいです。

また、目標や導入目的を再度お話しして、皆で目標達成できるような状態にしたいです。

齋藤 様:
もっと戦略的に使うとすれば、新人スタッフが入ってきた時に優先的にコインを送るようにしたいなと思います。新人だから褒められることもありますが、「自分はまだできることが少ないし」と思うことも多くあります。そのため、新人や辛そうにしているスタッフなど、自己承認が不足している時に優先して送れるようにしていきたいですね。

 

-最後に、導入を検討されている他の歯科医院へメッセージがあればお聞かせ下さい。

大林 様:
歯科医院では、診療時間内にやることが決められているので、時間を取りづらい業種だと思います。そのため、業務時間内にしっかりと承認したり感謝を伝えたりすることは難しいのではないでしょうか。

1日を振り返ってスタッフ一人ひとりに感謝や承認を伝えられるようになれば、スタッフ間のコミュニケーションや意思疎通が日常会話の中で変わっていくことができると思います。

齋藤 様:
歯科医院は女性が多い職場なので、結婚・出産などのライフステージの変化で退職することもあります。また、ドクター、歯科衛生士、受付という役割によって、序列のようなものがある職場も多々あります。そのため、人間関係に悩んでやめてしまう人も多く見聞きしますが、理想を言えば結婚・出産しても続けてくれることが1番です。

一つのチームとして組織運営していくためにも、相手のことを知ること、感謝を伝えたり承認したりすることは、役職間をつなぐコミュニケーションになると思います。「歯科業界だから仕方ない」とあきらめるのではなく、THANKS GIFTを活用してみるのも有効だと思います。

-本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!