450社の中でNO.1。MVP受賞企業の心理的安全性・生産性向上のための取り組みとは。

株式会社マイナビ 就職情報事業本部 横浜・静岡エリア
株式会社マイナビ 就職情報事業本部 横浜・静岡エリア
業種
就職・転職・進学情報の提供や人材派遣・人材紹介
従業員数
7570名

市村様、丸橋様、佐藤 様

人材を軸に情報サービスを提供している株式会社マイナビ。今回は、目指している組織の理想像やTHANKS GIFT導入のきっかけ、そして導入後の変化や今後の取り組みについて、就職情報事業本部横浜・静岡エリア営業責任者の市村様と横浜・静岡営業推進部門の丸橋様、事業推進統括事業部組織開発部門の佐藤様に加え、マイナビ様に所属していた経歴を持つ現Take Action専務取締役の加藤さんとお話を伺いました。

 

 

「縦割り組織」「キャリアのサイロ化」「理念浸透」様々なコミュニケーションに課題感

-まずは、THANKS GIFT導入前に組織で感じていた課題についてお聞かせ下さい。

丸橋 様:
組織の悪い部分というと、縦割りになりやすい傾向があるところでしょうか。自分たちで掴みに行かないと縦割りを超えることが難しいため、ノウハウの共有ができていなかったり、優秀な人を部署で囲い込みたがったりということが多くありました。昔に比べると少なくなっているものの、「自分たちのチームの売上を最大化したい」という考えから発生してしまうこともありますね。

加藤 様(TakeAction):

僕が所属していたときは、縦割りになりやすい側面があるからか、個人のキャリアビジョンを描かせることも難しいと感じていましたね。次のステップをポジションや役割でしか示せなかったため、キャリアを体系的に学ぶ場や、第3者にも相談出来るような場があると良かったのに、と思います。

また、理念浸透も課題でした。自部署で目指すべき理念を考えるには、会社としての理念と食い違ってしまってはいけません。そのため、「組織が必要としている人間になろう」という結論に着地しがちでした。

佐藤 様:
加藤さんの話は、今も全社的な課題だと感じています。退職理由が以前と比べると人間関係や仕事量ではなく、仕事内容や自己成長など「自分がどうありたいか」という部分、つまりキャリアに関する理由が多くなっています。一方で、その支援ができる管理職や制度・仕組みがまだまだ少ないというのが現状です。また、理念浸透についても全員に同じ意識を持たせて働く難しさを日々感じています。

-では、課題解決のためにどのような施策を行っていたのでしょうか。

丸橋 様:
理念浸透に関しては、まずは、横浜・静岡エリアでMVVを決めることにしました。全社的な理念に触れつつも、イメージしやすいように自分たちのエリアに限定したMVVの作成を進めました。エリアに限定したのは、自分のエリアに愛着が持てないと、売り上げだけでなく顧客満足度にも関わると考えたからです。

その後、ワークショップを進めていきました。また、クレドカードや理念ブックなど、みんなで決めたものを実際に手に取れる形にしています。ワークショップで決めたものを「言語化」「共有」して、「意識して発していく」ということが大事なんだなと気付かされましたね。

縦割り組織についてはまさしくTHANKS GIFTの導入が解決の糸口になりました。

佐藤 様:
私からキャリアをテーマにお話すると、今年の7月から事業本部内で「セルフ・キャリアドック制度」という新制度を導入しています。役職や年齢に関係なく、一人ひとりが自分のキャリアについて考える機会を作ることが目的です。また、制度の一環としてキャリアに関する研修だけではなく、社内で国家資格キャリアコンサルタントの資格を持っている人間にキャリア相談が出来るキャリア相談窓口も開設しました。私もコンサルタントの一人ですが、各々がどんな価値観を大事にしているのか、何故そう思うようになったのか壁打ち相手になることで、ご自身のキャリア観を整理したり、広げたり出来る場にしたいと考えています。

 

 

組織の絆を深めるため、心理的安全性の担保のために導入を決意

-THANKS GIFTを知ったきっかけと、導入を決意したポイントについてお聞かせ下さい。

丸橋 様
横浜・静岡エリアでTHANKS GIFTを導入しようという話を市村さんから頂いたときに、ちょうどコロナ禍に入って在宅勤務を取り入れ始めた頃でした。「在宅勤務って何?」という状態のなか、Web会議などのシステムも整備しきれておらずコミュニケーションエラーが多発していたのを覚えています。

また、同時期にオフィスを移転したのもTHANKS GIFT導入の理由のひとつですね。移転先はフリーアドレスを導入しましたが、「コミュニケーションがとれていないし、部署ごとに座った方が良いのでは」とあとから気付く始末でした。さらに、エリアが異なると、より一層情報の共有がしづらくなっていたため、THANKS GIFTの導入は更に浮き彫りになった縦割り組織、部署間連携の課題を解決する意味でも良いタイミングだったと思います。

市村 様:
組織として100点の状態はありません。常に進化を続けていく過程において、はじめに出てきやすいものが評価や給与への不満だと思います。しかし、これらの待遇は会社組織が変わらない限り変えられない部分のため、心理的安全性という意味での「称賛」にかなり意味があると思いました。そういった部分で活用したいと思い、導入を考えました。

佐藤 様:
実は、全く同じタイミングで私が所属している組織開発部門でもピアボーナスの仕組みを検討しておりました。生産性の高い組織を作ることをゴールに、そのためには心理的安全性が欠かせないと考え、特に「感謝」に着目して検討をしていました。そこで、市村さん達とタッグを組んで進めていくことになりました。

-導入時に工夫したポイントについてお聞かせ下さい。

丸橋 様:
導入に至った背景や意図を共有し、他部署とも一体となって運用できるように上のメンバーの理解を得てから下に広げていくようなイメージで進めました。
具体的には、まず現場の課長と話してTHANKS GIFTについて知識を深め、「なぜこれが必要なのか」「なぜこのエリアで導入するのか」という部分を共有しました。その後、各部署にプロジェクトメンバーを置くために、3日くらいかけて所属長からヒアリングを行いました。また、MVVを決めていない部署では外部コンサルタントを招いて半日くらいの研修を行いました。ここまでが、かなり大変でしたね。

-では、現在の運用方法についてお聞かせ下さい。

丸橋 様:
MVVをコインに落とし込むだけでなく、THANKS GIFTのトップページにも貼り出しています。「学生」「企業」という相手の立場をしっかりと意識した上で、事業活動をしていくためです。

市村 様:
全体的に仰々しくならない方が良いと思うので、「ライトに使えるコミュニケーションツール」になるように意識しています。上の社員がぼやいているブログをアップしたり、新入社員の紹介をしたりしています。

-コインなど、運用について工夫している点についてお聞かせ下さい。

丸橋 様:
コインの数や名称は、プロジェクトメンバーに任せています。しかし、「差別化が難しい」といった声もあり、今後はそこを詰めていかなければと考えています。例えば、「リスペクトコイン」と「グッジョブコイン」で迷った時、「グッジョブコインで良いか」みたいに、こだわらない人も多くいるようです。使い分けを意識してコインを送っているのはプロジェクトメンバーくらいかもしれません。

【導入から運用開始までのフロー】

・現場の営業・非営業全課長約20名に「良い組織と現状のギャップ」をヒアリング
・良い組織像を共通言語化しTHANKS GIFTの概要と目指す世界観を社内へ周知
・プロジェクトメンバーは各拠点・部署から役職問わず1名以上選定
・今回肝になる事業エリアでのミッション・ビジョン・バリューを刷新
・MVVを基にコインを策定するワークショップを実施
・該当事業部の全員にTHANKS GIFTの概要と使い方の説明を実施

 

 

「隠れたヒーロー」を見つけてコミュニケーションの可視化ができるように

-導入して感じる変化についてお聞かせ下さい。

丸橋 様:
あまり目立つタイプではない人が使っているのを見ると、「導入して良かったな」と思います。「隠れたヒーロー」みたいな人が見つかる点が良いですね。

市村 様:
タイミング的な問題もありますし、特にきっかけがあったわけではありませんが、数字的に見てもこの1年間の退職者は1人に抑えられています。大きなきっかけになったかまでは分かりませんが、抑制にはつながっていると感じます。

また、離れている拠点で何が起きているか、どんなコミュニケーションをとっているかが見えるようになったのも、THANKS GIFTを導入したからだと思います。

 

 

マネジメントに関する情報共有に期待

-今後の課題や、やっていきたい取り組みがあればお聞かせ下さい。

市村 様:

ツールを使い続けてくると、徐々にやる人とやらない人の差が出てきます。「やらない人をどうやってコミットさせるか」はもちろん大事ですが、稼働率100%を目指すことだけが正解ではありません。ずっと稼働率が高い人たちをピックアップして個別にコミュニティを作り、リーダーとして育てていくこともできます。使わない人への支援もしつつ、高い稼働率の人に加速度的な教育をして行くことにより、組織にプラスの効果が期待できるのではないでしょうか。

また、マネジメントに関する情報共有がもっとできるようになったら面白いと思っています。「組織にとって良い取り組み」という部分も表彰できたら良いかもしれません。褒められたいと思っている人は案外多いと思うので、そういった部分をフォーカスできたら、現場の意識がもっと伸びると思います。

-本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

 

 

「BEST ENGAGEMENT AWARD 2022」でMVPを受賞

「BEST ENGAGEMENT AWARD」は、従業員を大事にしている企業様、従業員の幸せを一番に考えている企業様の為のアワードです。

・THANKS GIFTのログイン率は常に90%
・導入後に実施したアンケートで「コミュニケーションに良い影響を与えている」と95%の方が回答
・別途、実施しているエンゲージメントサーベイでも、導入直後の10月に関して「仕事仲間との関係」が過去最高の数値

株式会社マイナビ様は、緻密な導入プロセスと導入後にもたらされた幾多の成果、さらには課題を見きわめ、それに対応する今後の取組みがすでに計画されているという観点から「BEST ENGAGEMENT AWARD2022」でMVPを受賞いたしました。

■MVP受賞コメント

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■ルーキー部門受賞コメント

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