評価制度に「サンクスカードの送付数」を追加。年間4万件ほどのありがとうが流通し、感謝を伝え合うことが会社の重要な資産に。

株式会社前田
株式会社前田
業種
不動産業
従業員数
83名
URL
https://maedacom.jp/

代表取締役社長 / 前田 英男 様

感謝を伝え合う文化はあったが、仕組みとして根付かせる目的でTHANKS GIFTを導入。

-THANKS GIFTの導入を検討された背景を教えてください。

創業以来、社員のモチベーションと人間関係を重視して、経営を行ってきました。
2007年の創業から辞めた社員は数名ほどと離職率は極めて低く、「給与と感謝の文化が社員定着の最大の要因」と考えられます。
組織において特に課題は無かったものの、感謝を口頭で伝えるだけでなく、仕組みとして根付かせる目的で、2020年2月にTHANKS GIFTの導入を決め、「わっしょいコイン」と独自の呼称で運用を開始しました。

 

社長自ら感謝を積極的に伝えることやルール化が功を奏し、月間3,000件近くのサンクスカードが送り合われている。

-THANKS GIFTを導入後の社内への浸透において、苦労されたことがあれば教えてください。

元々、「ありがとう」を日常的に口にする文化はあったものの、導入当初は社員の多くが文字にして送ることに消極的でした。
そこで、「ありがとうを可視化することが組織文化を強くする」と信じ、社長自ら率先してTHANKS GIFTを活用して、サンクスカードを送り続けました。
また、全社員に「1日1件のありがとうを必ず発信する」というルールを義務づけ、全員が日常の中で感謝を言語化することを徹底しました。

ありがとうの言葉は、言われた人を喜ばせるだけでなく、伝える人に気づく力を育てるものです。
徐々に社員たちは日常の小さな協力や思いやりに敏感になり、自然と感謝を伝え合う文化が定着しました。
今では月に3,000件、累計で約18万件もの「ありがとう」がやり取りされるくらいまで組織に浸透しています。

 

今年から人事評価の項目に「サンクスカードの送付数」を追加。その他、福利厚生や一体感の醸成にも力を入れている。

-THANKS GIFT以外で、組織作りに関して取り組んでいることを教えてください。

感謝の文化を支えるために福利厚生や場づくりにも力を入れています。
社内には無料で利用できるランチやキッチンカーがあり、ドリンク類も自由に飲めるように環境を整備しています。
社内カフェテリアでは、交流が盛んに行われ、現在もお弁当の配布を続けることで、社員が顔を合わせる時間を意識的に確保しています。

また、各拠点をモニターでつなぎ、離れたオフィスにいても仲間の姿や声を共有できる仕組みを導入し、社員同士が物理的に離れていても「一体感」を失わないような環境づくりを行っています。

 

-その他、THANKS GIFTはどのように活用されていますか。

2025年10月から人事評価の対象項目として、「業務内容」と「心持ち」に追加して、「わっしょいコイン」の活用度を反映することに決定しました。
「わっしょいコイン」の活用度は、評価項目の30%のウェイトを占めており、感謝の文化を一過性の取り組みではなく、組織の仕組みとして根づかせる段階に入りました。

 

感謝を伝え合う文化によって、リファラル採用が増え、離職も非常に少ない。社員以外でも感謝を伝え合う習慣が徐々に広まっている。

-THANKS GIFT導入後の効果やメリットなどがあれば教えてください。

採用においても「感謝の文化に魅力を感じた」と語る人材が増えており、社員が友人や知り合いを紹介するリファラル採用も発生しています。

感謝の文化が定着すると、仕事だけでなく家庭や取引先にも広がっています。
社員の子どもが宅配の人に『ありがとう』と言ったと聞いて、本当にやってよかったと思いました。
社員以外の方であっても、感謝を伝えることが習慣化することは、給料や制度以上に、会社の財産になっています。

 

-インタビューは以上です。本日は、インタビューにご対応いただきありがとうございました。前田社長の取り組みは、とてもユニークで、非常に勉強になりました。THANKS GIFTにより価値を感じていただけるよう、今後ともサポートいたします。