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オフィスにBGMなどの音楽を流すことの仕事への効果・メリットとは?

オフィスにBGMなどの音楽を流すことの仕事への効果・メリットとは?

オフィス環境を良くしたいという思いから、オフィスにBGMを導入する会社が増えています。
実際、「集中力がアップした」「リラックスして仕事ができる」など、BGMを取り入れるメリットを実感する社員も多いようです。
今回は、オフィスでBGMを流すメリットや導入方法、導入する際に気をつけたいことなどについて紹介します。

オフィスにBGMなどの音楽を流すことのメリット

メリット1:オフィスの雰囲気が和らぎ働きやすい環境になる

音楽には職場の雰囲気を和らげるというメリットがあります。
例えば、キーボードを打つ音が響いているような静かな環境では、緊張感が伴います。
「自分が話すことで他の人の迷惑になるのでは?」「周りの人に会話の内容を聞かれるのでは?」など、常に緊張感を持って仕事をするのは大きなストレスになります。
そのような雰囲気の中では、声を出すこと自体がためらわれます。

実際、会社員を対象に実施されたある調査では、「静かすぎる環境は居心地が悪い」という意見が多かったようです。
従業員同士の円滑なコミュニケーションという観点では、音楽がある方が会話をしやすいともいえるでしょう。
無音で緊張感の漂う空間ではかえって仕事に集中できないとは、従来のオフィス環境を考えると矛盾しているように感じますが、多くの企業がBGMの果たす役割を重要視しています。
音楽をうまく活用して、会話をしやすい、緊張感の和らぐ環境作りを目指してみてはいかがでしょうか。

メリット2:「マスキング効果」で集中力がアップする

BGMには職場の雰囲気を良くするだけでなく、雑音を削減する「マスキング効果」が期待できます。
マスキング効果とは、2つ以上の音が重なることでお互いにかき消され、他の音を聞き取りづらくなることを指します。
デパートやレストランなどではこのマスキング効果をうまく活用し、雑音を消すことで快適な空間を作っているところが多く見られます。

オフィスも同様に、人の話し声やパソコンのキーボード音などの雑音が耳に入らなくなることで、仕事により集中することができるのです。
2018年に北星大学によって実施されたBGMとマスキング効果に関する研究では、BGMがある環境とない環境でそれぞれ作業を行い、どちらの方が作業がはかどったかを比較しました。
その結果、BGMのある方が作業効率が良いことが判明。このように、BGMには集中力や仕事の効率性をアップさせる働きがあると考えられています。

メリット3:ストレスを軽減してリラックスできる

心地良さを感じる時に分泌される物質セロトニンやα波と呼ばれる周波は、実は音楽を聴くことによっても分泌されるといわれています。
これらセロトニンやα波は副交感神経を刺激し、自律神経を整えたり、代謝・免疫機能などを活性化させたりすることで、心身の緊張を緩める働きがあるのです。
仕事ではストレスを抱えることも多く、過度な緊張が続くことで体調を崩したり、精神的にまいってしまったりすることもあるでしょう。
そんな時にBGMをうまく活用し、適度にリラックスできる空間を作ることも大切です。
音楽は職場環境を改善し、社員一人ひとりのメンタルヘルスを向上するための欠かせないツールとなるでしょう。

メリット4:タイムマネジメントに役立つ

ついダラダラと仕事をしてしまうという人にとって、BGMはタイムマネジメントにも役立ちます。
一般的に人の集中力は90分程度しか持続しないといわれており、時間を区切りながら作業をすることで効率化アップを図ることが可能です。
例えば、テンポの良いBGMを90分ほど流した後、10〜15分ほどのゆったりしたBGMをかけて変化をつけることで、無理なくリラックス状態を作り出すことが期待できます。
また、時間帯によってBGMを変えることで、1日の大まかな流れを把握することも可能です。
「午前中のBGM」「昼休みのBGM」「午後のBGM」「残業時のBGM」などに分けて時間を耳で認識できれば、各人が時間を意識して主体的に動けるようになるでしょう。
残業を減らしたいのであれば、定時の30分〜1時間前に専用のBGMを流すこともおすすめです。
メリハリをつけた働き方により無駄な残業が減り、社員の健康も管理することができます。

オフィスにBGMを導入する方法

“オフィスにBGMを流すと一言でいっても、様々な方法があります。
「マスキング効果のあるBGMがいい」「集中力がアップする曲がいい」など特定の目的がある場合、オフィスBGMに特化したサービスを利用するという方法がおすすめです。
中には社員の年齢層や職種などに合わせてBGMを選んでくれる「コンシェルジュサービス」を提供する会社もあります。
費用がかかるというデメリットはありますが、本格的にオフィス環境を整えたいという場合は選択肢の一つになるでしょう。

また、個人の利用者も多い「音楽配信サービス」を利用するという方法もあります。
こちらは音楽配信会社が月額課金制で曲を配信するサービスで、幅広いジャンルの曲から選べるのが魅力です。
有線放送には「リラックス」「リフレッシュ」などの専用チャンネルや、利用場所・目的に合わせたBGMなどが用意されていて、利用している会社も多いのではないでしょうか。
他にも、ラジオ放送やインターネットの無料BGMサービスも活用できるなど、幅広い選択肢から自社のオフィスにぴったりのものを探してみてください。

オフィスにBGMを導入する際に気をつけるべきこと

オフィスで自分たちが用意したBGMを流す際に、まず気をつけたいのは著作権についてです。
著作権フリー、もしくはクラシックなどの著作権がすでに消失している曲については問題ありませんが、基本的にほとんどの音楽には著作権があると思っておいたほうがいいでしょう。
ただし、オフィスなどの社員のみが聴ける環境であれば、著作権料は免除されることになっています。
不特定多数の人が出入りするような環境では注意しましょう。

また、BGMの音量についても注意が必要です。
マスキング効果も期待できるBGMですが、音量が大きすぎるとBGMそのものを不快に感じる人が増える可能性があります。
仕事の邪魔にならないBGMの音量は40~50デシベル程度とされ、これは地下鉄の車内音の半分程度の音量です。
中にはBGMがよく聴こえるようにデスクの上に小型スピーカーを用意する人もいますが、すぐ近くの人の迷惑にならないボリュームに設定することが重要です。

他には、来客時にはジャズやクラシックなどフォーマルな印象のBGMを選ぶ、飽きないよう定期的にBGMのプレイリストを見直すなど工夫が必要でしょう。
音楽配信サービスなどを利用すれば、選曲のマンネリ化も防げます。

従業員が定着・活躍できる組織を作ろう

今回は、オフィスでBGMを流すメリットや導入方法、導入する際に気をつけたいことなどについて紹介しました。
従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を通じた支援を行いましょう。

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