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参加型リーダーシップとは?メリット・デメリット、有効性を紹介

参加型リーダーシップとは?メリット・デメリット、有効性について紹介

企業のさらなる成長のために欠かせないのが、効果的なリーダーシップです。
一口にリーダーシップといっても、相談型、参加型、批判型などさまざまなタイプがあります。
自分に合ったリーダーシップの型を見つけ、取り入れていくことが大切です。
今回は、参加型リーダーシップについてメリットやデメリット、有効性について紹介します。

参加型リーダーシップとは?

リーダーシップと聞くと、管理職など限られた人にのみ必要な能力というイメージをもつかもしれません。
しかし、実は従業員ひとりひとりに求められる能力なのです。
リーダーシップには、コーチ型や奉仕型、民主型などさまざまなタイプがありますが、効果的にチームをまとめたり伸ばしたりするためには、いろいろなリーダーシップを使い分ける必要があります。
そのためには、それぞれのリーダーシップについてきちんと理解しておかなければならないのです。
では、参加型リーダーシップとは一体どのような特徴をもっているのでしょうか。

参加型リーダーシップの特徴

参加型リーダーシップの大きな特徴は、組織の全員が協力して意思決定を行う点です。
部下の自主性が高く、自分から進んでアイディアを出したり工夫したりしながら業務を遂行したいという意欲をもっている場合に有効といわれています。
もしくは、アイディアや意見を出す高い能力や経験値のあるメンバーがいる際にも向いているリーダーシップです。

参加型リーダーシップは、一般的に次のような方法で行います。
まずはグループでの話し合いです。
プロセス全体を統括するリーダーを決め、そのリーダーが進行役となって課題や意思決定に関する話し合いを行います。
意思決定にかかわる全ての情報を、リーダーとグループメンバーが共有したうえで、課題解決に関するアイディアを共有していきます。
アイディアと情報が出揃ったら、リーダーが整理してまとめ、それをもとにグループで意思決定します。
その後、組織のメンバー全員で、決まったことを実行に移します。実行までのプロセスはさまざまですが、組織メンバーが全員でアイディアを出し合うという点は、共通事項です。

参加型リーダーシップは、部下が業務の完成度を高めた段階で有効といわれています。
部下への信頼度が高い状態なので、業務上の指示はほとんど必要なく、仕事を任せることが可能です。
そのため、部下の考えを尊重し自立を促すよう意識することが大切です。
また、部下が自分で考えて行動し、その結果失敗しても受け入れて改善に生かすといった積極性を身につけさせるため、良好な人間関係も欠かせません。

参加型リーダーシップの4つのタイプ

参加型リーダーシップには、4つのタイプがあります。

タイプ1:同意的参加型リーダーシップ

同意的参加型リーダーシップの場合、リーダーはメンバーへの影響力を一切もってはいけません。
ひたすら進行役に徹するのがポイントです。
意思決定の際には、メンバー全員の同意が必要となります。
全員の賛同が得られるまでは、目標や決定の修正を続けていきます。

タイプ2:集団的参加型リーダーシップ

集団的参加型リーダーシップの場合、グループ内の責任はリーダーもメンバーも等しくなるのが特徴です。
リーダーは、円滑な話し合いのための進行を行いますが、そのプロセスと結果に対する責任は全員で請け負います。
意思決定の際には、大多数のメンバーの同意が必要です。

タイプ3:民主的参加型リーダーシップ

民主的参加型リーダーシップの場合、グループに対してリーダーは一定の影響力をもっています。
最終的な決定権はリーダーがもっており、決定に向けてメンバーはアイディアや意見を出し合うのが仕事です。
場合によっては、結論を出すために投票をすることもあります。

タイプ4:独裁的参加型リーダーシップ

民主的参加型リーダーシップと似ていますが、大きな違いはリーダーの影響力が大きい点です。
メンバーから出てきたアイディアの優先度は低くなり、リーダーの意見が優先されるタイプです。

参加型リーダーシップのメリットと有効性

新しいプロジェクトの開発や、業務改善などをリーダーとして主導する際、参加型リーダーシップを取り入れることでグループメンバーのモチベーションを高めることができます。
部下は、リーダーが自分の意見を聞いてくれただけでなく、判断材料のひとつとして聞いてくれたことに対して充実感や満足感を感じることができます。
さらに、リーダーのアドバイスをもとに自分で課題解決していくことができるため、モチベーションアップにつながって行きます。

また、集団としての考え方を実践できるチャンスでもあります。
考え方や得意分野の異なるメンバーで話し合いを行うことで、リーダーは幅広い視点からの考え方に触れることができます。
その結果、これまでにない方法で課題解決する可能性があります。
業界によっては、コンペにかかわることもあるでしょう。
自分の意見を踏まえて意思決定がされているとメンバーが感じられるため、一体感や存在意義を感じ企業への定着率を高める効果も期待できます。
さらに、意思決定のプロセスに積極的にかかわることで、何をどうすべきかメンバーのひとりひとりが理解した状態で実施段階へと移れます。
その結果、実施の際には管理職による監督がほとんど不要となり、部下の自立心向上にも結び付くのです。

参加型リーダーシップのデメリット

参加型リーダーシップはメリットばかりではありません。
デメリットも知っておいたうえで実践すれば、リスク回避にもつながります。

デメリットのひとつは、実施までに比較的時間がかかることです。
グループが大きいほど、アイディアや情報を収集して話し合い、整理してまとめるというプロセスに時間がかかってしまいます。
さらに、メンバーは話し合いに時間がかかればかかるほど日常業務に充てられる時間が減り、業務が溜まっていくという悪循環にもなりかねません。
場合によっては、プロジェクトに対して消極的なメンバーもいるかもしれません。
そうすると、決定的で統一的な意思決定をリーダーが行うのが難しくなることが予想されます。

また、メンバーによってはグループ内の上下関係を気にして思うように意見が言えなかったり、反対意見にもかかわらず同調したりといったリスクも考えられます。
さらに、各メンバーのもっている知識にも差があるため、決定事項が一定の部署にとってはマイナスに働いてしまうこともあるでしょう。

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今回は、参加型リーダーシップについてメリットやデメリット、有効性などについて紹介しました。
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