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パルスサーベイとは?実施効果や質問内容例、導入メリット・デメリットについて紹介

社員のモチベーションを高めて業績をアップさせるためには、社員の悩みや不満を解消することが大切です。
そこでおすすめしたいのが、「パルスサーベイ」です。
耳にしたことがある人事・総務の担当者も多いのではないでしょうか。
今回は、パルスサーベイの導入メリット・デメリットや実施効果、質問内容例などについて紹介します。

パルスサーベイとは?

パルスサーベイとは、社員満足度を調べるための意識調査のことです。
ただし、一般的な意識調査と違って「高い頻度で行い、質問数も少ない(1分程度で回答可能)」といった特徴があります。

パルスサーベイは主に

  • 新入社員や中途社員、人事異動で部署が変わったばかりの社員のオンボーディング
  • 社員のメンタルヘルスやストレスチェック
  • 新しい人事制度や人事施策の効果検証

などに利用されています。
人事・総務の担当者の注目度も高く、多くの企業で導入されています。

パルスサーベイの実施効果

パルスサーベイの「パルス」とは「脈拍」という意味です。
脈拍を測るように「高頻度で会社と社員個人の健全性を調査すること」を目的としています。
パルスサーベイを行うことによって社員の心身の状態を把握し、不満や悩みを知ることができます。
社員の状態を定点観測することで迅速なフォローアップが可能となり、社員の突然退職を防いだり、モチベーションを維持したりすることに効果を発揮するでしょう。

パルスサーベイの進め方

パルスサーベイを行うには手順があります。

ステップ1.質問項目を設定する

ヒアリングする質問項目を選択します。
どのような質問を行うのかは、調査する内容に合わせて考えます。
質問項目の質問項目は5~15問程度。1分程度で答えられるものにしましょう。

ステップ2.社員に調査票を配布する

質問項目をまとめた調査票を作り、社員に配布します。
その際、どのような目的で行うかを社員に告知します。
さらに、個人が特定されないことも十分に説明しましょう。
なぜなら、社員が「自分自身に不利益が生じるかもしれない」と考えると、率直な回答をしない可能性が高くなるからです。
これでは正確なデータを得ることができません。
メールにファイルを添付して送信する場合は、社員がメールをチェックするタイミングがおすすめです。
たとえば、ランチタイムや朝の始業時刻がよいでしょう。

ステップ3.調査票の集計・分析を行う

調査票を回収し、集計・分析を行います。
注意したいのが、調査から日を空けないことです。
集計・分析の結果、過去の項目と比べて大きな変化があった社員に対してはヒアリングを行います。
そして、社員の悩みや不満が解決できるようにフォローしていきましょう。

ステップ4.施策を検討し実行する

調査結果で良かった点に関しては、これからも続けていくことができるように対策を練りましょう。
悪かった点に関しては、改善策を考えて実行に移します。
調査結果は会社側だけが把握していればよいというものではありませんので、必ず社員にフィードバックしましょう。
会社側が社員の環境改善のために動いている姿勢を見せることは、社員の信頼を勝ち取る上でも重要です。

パルスサーベイの質問内容例

パルスサーベイの質問項目の目安は5~15問。
定点観測用の質問は全体の8割、直近の施策満足度調査の項目は全体の2割程度が目安です。
そして、回答に時間がかからないような質問の仕方をするようにしましょう。
次から調査ケースに合わせた質問内容例を紹介します。

  • 社員の幸福度を調査したい場合 ・友人や知人に自社で働くことをおすすめしたいですか
  • 職場で大切にされていると感じていますか
  • 経営理念・ビジョンの浸透度を調査したい場合 ・自社の経営理念やビジョンを理解していますか
  • 経営陣の事業方針はしっかりとした状態にあると思いますか
  • 業務への不満や悩みを調査したい場合 ・今のポジションに満足していますか
  • 自分のスキルや能力を最大限活かせていますか

パルスサーベイ導入を導入することのメリット

パルスサーベイ導入のメリットは主に3つあります。

1.エンゲージメントを向上させることが可能

エンゲージメントとは、社員が自主的に「会社に貢献しよう」と意欲を燃やすことを言います。
パルスサーベイの結果を元に課題を対策することによって、社員の愛社精神が高まり、モチベーションもアップします。
それに比例して、社員のエンゲージメントも向上していきます。

2.タイムリーに社員の満足度を把握できる

パルスサーベイは高い頻度で行うため、リアルタイムで社員の満足度を把握することが可能です。
また、同じ質問内容による定点観測を行うため、社員が抱える悩みや不満にも気づきやすいというメリットがあります。
素早く社員をフォローすることで、突然の離職やモチベーションの低下という最悪の事態も防げるでしょう。

3.社員に内省する習慣が身につく

仕事で成長していくためには、自分の考えや行動を深くかえりみることが大切です。
パルスサーベイの質問項目に答えることによって、自然と内省する習慣が身につきます。
上司が上手にフィードバックを行ってあげると、より深い内省を行うことができるようになるでしょう。

パルスサーベイ導入を導入することのデメリット

パルスサーベイ導入のデメリットは主に3つあります。

1.社員に負担がかかる

パルスサーベイは社員に負担がかかります。
負担がかからないようにするためには、質問項目を少なくすることがポイントです。
また、ヒアリングを行うことで課題の背景や原因を確認しましょう。

2.分析から実施までのサイクルが短い

パルスサーベイは高い頻度で行うため、分析から実施までのサイクルも短くなります。
短期間でPDCAを回すためには、会社側も体制を整えておかなくてはなりません。
調査票を回収してから放置している期間が長いと「会社は不満を言っても何も動いてくれない」と社員が不信感を抱くようになります。

3.形式化するリスクがある

何度も繰り返し行っていると実質的な意味を失い、形式化するおそれがあります。
社員にはパルスサーベイの目的をしっかりと伝えるようにしましょう。
そして、きちんと調査結果をフィードバックを行うことが重要です。
そうすれば、社員は意味のある調査だと実感し、しっかりとパルスサーベイに答えてくれるようになります。

従業員が定着・活躍できる組織を作ろう

今回は、パルスサーベイの導入メリット・デメリットや実施効果、質問内容例などについて紹介しました。

従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を通じた支援を行いましょう。

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