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採用ミスマッチとは?発生する原因とデメリット、対策について紹介

採用ミスマッチとは?発生する原因とデメリット、対策について紹介

多くの人事担当者の頭を悩ませている課題の一つが採用ミスマッチです。
採用ミスマッチが起きると、最悪の場合には採用活動そのものをやり直す必要があり、人事担当者に大きな負担がかかります。
今回は、採用ミスマッチが発生する原因やデメリット、企業としてできる対策について紹介します。

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採用ミスマッチとは?

採用ミスマッチとは、企業が求めていることと求職者が求めていることにギャップがある状態のことです。
採用ミスマッチは、大きく「スキル・能力」「仕事内容」「社風」「労働条件」の4つが原因で発生することが多いです。
それぞれ紹介します。

1.スキル・能力

職務経歴書や面接時に求職者のスキルや能力をチェックしたつもりでも、実際の職場で上司が求めるスキルと求職者が発揮できるスキルに差があったということは多々あります。
転職者の場合は、書面上の実績がいかに素晴らしくても、必ずしも本人のスキルが高いとは限りません。
優秀なチームメンバーに恵まれていたなど、運が良かった可能性もあるためです。

2.仕事内容

入社前に聞いていた仕事内容と実際に任される仕事内容が異なる場合もミスマッチとなります。
任される仕事が思ったよりも広範囲だったり、難易度が高くハードだったりというケースもあるでしょう。

3.社風

人事担当者が案外見落としやすいのが、社風に関するミスマッチです。
人材を定着させるうえで、社風との相性は非常に重要です。
特に、前職での経験がある中途採用者では、組織に対する価値観や仕事の進め方がある程度固まってしまっている可能性が高いでしょう。
「想像以上に上下関係が厳しかった」「思ったよりも保守的で新しいチャレンジを全然させてくれない」といった状況では、徐々に不満やストレスが蓄積されていきます。
スキルや能力は高くても、社風とのアンマッチによって、実力を存分に発揮できないこともあります。

4.労働条件

労働時間や休日、休暇の条件に関するミスマッチも少なくありません。
入社前に確認していても実際に働くと忙しくてまったく休めない、入社前に細かな条件までは明確になっておらず、実は残業が多いことが入社後に判明するといったケースがこれに該当します。
労働条件は社員のワークライフバランスに直結する要素であるため、ギャップが大きいと離職につながります。

採用ミスマッチが起きる原因

なぜ述べたような採用ミスマッチが起きてしまうのか、その原因を見ていきましょう。
採用ミスマッチが起きる原因は主に次の3つです。

1.良い面だけを伝えている

優秀な人材を獲得しようと思うあまり、企業の魅力や転職後に得られるメリットばかりを訴求して、本来伝えるべき現実が伝わっていない場合があります。
採用活動を進めるうえで、企業の魅力づけは重要ですが、現場の厳しさや実際の昇給・昇進ペースなど、入社後の現実も伝えておかないと、採用ミスマッチが起きてしまいます。

2.情報提供や面接でのすり合わせが不十分

求人情報に関する詳細情報を共有していないなど、求職者に提供する情報が不足している場合も、採用ミスマッチが起きる可能性が高まります。
また、求職者のスキルや能力にばかり気を取られて、人柄や自社の社風との相性を考慮していない場合もあります。
面接官だけが一方的に質問して、求職者から質問する時間を設けないのも問題です。

3.入社後のフォローが足りない

採用ミスマッチによる戸惑いや不安を感じつつも、本人は新しい職場に馴染もうと必死に努力しているはずです。
しかし、入社後にギャップが生じていることに気付かずフォローしないと、やがてそれは退職リスクへとつながります。

採用ミスマッチによるデメリット

採用ミスマッチは企業に大きなダメージを与えます。
主には次の3つのデメリットが考えられます。

1.早期離職につながる

入社後に採用ミスマッチを感じ、それが埋められそうにないと感じた場合には、離職の文字が頭をよぎるはずです。
特に、スキルや能力が高い人の場合は、すぐに次の職場が見つかる可能性が高いでしょう。
短いサイクルで転職することは、キャリアにおいてはマイナスに作用することのほうが多いかもしれません。
しかし、あまりにギャップが大きい場合には、多少キャリアにマイナスになってでも転職したいと考える人のほうが多いのではないでしょうか。

2.採用・育成コストが無駄になる

早期離職が発生すると採用にかかった人件費、や入社後の研修・教育コストがすべて無駄になってしまいます。
外部の求人媒体や転職エージェントなどを使っていた場合は、損失額はさらに膨らむでしょう。
さらに、空いた穴を埋めるために、再び採用活動を行わなければなりません。

3.現場のモチベーションが下がる

採用してもすぐに早期離職されることが連続して起こると、現場のモチベーションも下がってしまいます。
教育工数が無駄になったり、早期離職によって同じ部署の社員の業務負荷が増えたりするためです。
不満の矛先は、採用ミスマッチを繰り返す人事担当者にも向かうかもしれません。

採用ミスマッチの対策・予防策

採用ミスマッチを防ぐためには、次の2つの対策を実施しましょう。

1.採用要件を明確にする

まず、長期的な視点で、自社が求める採用要件を整理しましょう。
採用ミスマッチは、業務に関するものだけとは限りません。
スキルや能力だけではなく、社風にフィットする人物像やコンピテンシーなども評価基準に加え、自社と求職者とのマッチング精度を上げることが大切です。

その際には、既存の採用手法が、これらを客観的かつ合理的に評価できるものであるかも見直す必要があります。
社員に適性検査を受けてもらい、自社で実際に活躍している人材像を分析したり、場合によってはコンサルティング会社にアドバイスをもらったりすることも有効です。

2.内定後も手厚くフォローする

次に、入社確定した候補者を内定後からきちんとフォローし、入社までの間で少しでもギャップを埋めておくことも大切です。
たとえば、人事担当者から頻繁に連絡して相談しやすい雰囲気をつくったり、入社後に配属されるチームのメンバーと交流する機会を設けたりすると良いでしょう。
また、候補者からもいつでも気軽に質問できるように、メールやチャット、SNSといった連絡手段を複数用意しておくこともおすすめします。

入社後にも定期的に人事担当者との面談の機会を設け、困っていることや不安なことはないか、随時ヒアリングすると良いでしょう。
特に、中途採用者では前職との社風の違いにストレスを抱えている可能性もあるため、新卒採用者とは異なる視点でのケアが必要です。

従業員が定着・活躍できる組織を作ろう

今回は、採用ミスマッチが発生する原因やデメリット、企業としてできる対策などについて紹介しました。
従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を通じた支援を行いましょう。

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