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職場でのサンクスカード活用のメリット・デメリット、例文を紹介

職場でのサンクスカード活用のメリット・デメリット、例文を紹介

職場のコミュニケーション不足やモチベーションの低下に悩む企業が増えています。
従業員同士のつながりを維持することは組織運営の重要な課題です。
そんな中、注目を集めているのが「サンクスカード」を活用した取り組みです。
東京ディズニーリゾート、ザ・リッツ・カールトン、日本航空(JAL)など、多くの有名企業が導入し、組織の活性化に成功しています。
今回は、職場でサンクスカードを効果的に活用するための方法や具体的な導入手順などについて紹介します。

もくじ

サンクスカードとは?

サンクスカードとは、職場の上司・同僚・部下に対して、お互いに感謝の気持ちを伝え合うためのカードです。
「ありがとうカード」「サンキューカード」「グッジョブカード」などとも呼ばれています。
日々の業務における小さな貢献や協力に対して、具体的に「ありがとう」を伝えることで、組織全体のコミュニケーションを活性化させる施策として、2000年代前半から日本企業に広がり始めました。

サンクスカードは、コミュニケーション不足、心理的安全性の欠如、離職率の上昇などの課題に対する実効性の高い解決策として、業界や企業規模を問わず導入が進んでいます。

職場にサンクスカードを導入する7つのメリット

職場でサンクスカードを活用することの7つのメリットを紹介します。

1. コミュニケーションの活性化

サンクスカードを通じて、部署や役職を超えた交流が生まれます。
普段接点の少ない従業員同士も、カードを通じてつながりを持つことができ、組織全体のコミュニケーション量が増加します。
特にリモートワーク環境では、デジタルツールを活用したサンクスカードが、物理的な距離を超えたコミュニケーションの架け橋となります。

2. モチベーションと生産性の向上

自分の仕事が誰かの役に立っていることを実感できると、従業員のモチベーションは大きく向上します。
特に、日常の小さな努力や目立たない貢献が認められることで、「もっと頑張ろう」という前向きな気持ちが生まれます。
感謝を受け取った従業員は、さらに貢献したいという意欲が高まり、結果的に組織全体の生産性向上につながります。

3. 称賛文化の醸成と心理的安全性の向上

サンクスカードを導入することで、相手を褒めたり、ねぎらったりすることが「当たり前」の文化として根付きます。
称賛文化が醸成されると、従業員は安心して意見を述べたり、挑戦したりできる心理的安全性の高い職場環境が生まれます。
心理的安全性が高い組織では、イノベーションが生まれやすく、チームの成果も向上することが研究で明らかになっています。

4. 従業員エンゲージメントの向上

日常的に感謝を伝え合う文化は、従業員の会社に対する愛着や誇りを育みます。
自分の存在が組織にとって価値あるものだと感じられることで、「この会社で長く働き続けたい」という気持ちが強くなります。
特に、数値評価だけでは埋もれがちな若手や間接部門の従業員にとって、サンクスカードは自分の貢献が認められている確かな証拠となります。

5. 離職率の低下と人材定着

コミュニケーションが活発で、互いに認め合える職場環境は、従業員の定着率向上に直結します。
感謝を日常的に伝え合う文化が根付いた職場では、従業員満足度が高まり、離職を考える人が減少します。
採用や教育にかかるコストを削減できるだけでなく、ノウハウが組織に蓄積され、サービスの質も向上します。

6. 経営理念・行動指針の浸透

サンクスカードは、単なる感謝のやり取りを超えて、企業が掲げる経営理念や行動指針に基づいた行動を称賛する仕組みとして機能します。
例えば「顧客第一」を掲げる企業であれば、「お客様の要望に迅速に対応してくれてありがとう」といったメッセージが集まることで、従業員は日常の行動が理念に直結していることを再認識できます。

7. 見えない貢献の可視化

組織には、数値で測りにくい「見えない貢献」が数多く存在します。
新人のフォロー、雑務の処理、職場の雰囲気づくりなど、地味だけれど重要な行動が、サンクスカードによって表舞台に引き出されます。
これにより、評価の公平性が高まり、従業員の納得感も向上します。

職場へのサンクスカード導入時の注意点とデメリット

職場へのサンクスカード導入時の注意点とデメリットを紹介します。

よくある失敗パターン

1. 強制的な運用による負担感

「月に〇枚以上送らなければならない」といった義務化は、本来の感謝の気持ちを形骸化させます。従業員にとってストレスとなり、「やらされ感」が生まれてしまいます。

2. マンネリ化と形骸化

導入当初は盛り上がっても、時間とともに利用が減少し、形だけの制度になってしまうケースがあります。継続的な工夫が必要です。

3. 特定の人だけがカードをもらう偏り

目立つ成果を出す人や社交的な人にカードが集中し、地味な貢献をしている人が評価されない状況が生まれることがあります。

4. 過剰な表現による違和感

「〇〇さんは神!」のような過度な褒め言葉は、かえって受け手に違和感を与え、「気持ち悪い」と感じさせることもあります。

5. 運用コストと手間

特に紙でサンクスカードを運用する場合、配布や集計に手間がかかり、担当者の負担となります。

デメリットを克服する対策

  • 自主性を尊重し、強制しない運用ルールを設定する
  • デジタルツールを活用して、運用の手間を最小化する
  • 表彰制度や報酬と連携し、モチベーションを維持する
  • 経営層や管理職が率先してカードを送り、文化を作る
  • 定期的に制度の目的を共有し、意義を再確認する

職場で使えるサンクスカードの例文集【シーン別】

サンクスカードを書く際は、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  1. 具体的なエピソードを入れる: 「いつ」「何に対して」感謝しているのかを明確に
  2. 自分の気持ちを伝える: 感謝によってどう感じたかを添える
  3. 自然な言葉で書く: 過度に飾らず、素直な気持ちを表現する

同僚へのサンクスカード例文

業務サポートへの感謝

昨日は、急な依頼にも関わらず資料作成を手伝っていただきありがとうございました。おかげで無事にプレゼンを成功させることができました。〇〇さんの迅速な対応に本当に助けられました!

チームワークへの感謝

プロジェクトでいつもフォローしてくれてありがとう。〇〇さんの前向きな姿勢に刺激を受けて、私も頑張ろうという気持ちになります。これからも一緒に頑張りましょう!

相談へのお礼

先日は悩みを聞いてくださりありがとうございました。〇〇さんのアドバイスのおかげで、モヤモヤが晴れて仕事に集中できそうです。また困ったときは相談させてください!

上司・先輩へのサンクスカード例文

指導へのお礼

丁寧に仕事の進め方を教えていただきありがとうございます。〇〇さんの説明はいつもわかりやすく、おかげでお客様からもお褒めの言葉をいただきました。これからもご指導よろしくお願いします!

フォローへの感謝

昨日のトラブル対応、本当にありがとうございました。〇〇さんのフォローがなければ乗り切れませんでした。冷静な判断力と行動力を見習いたいです!

チャレンジの機会へのお礼

新しいプロジェクトを任せていただきありがとうございます。不安もありますが、〇〇さんが信頼してくださっていることが励みになります。期待に応えられるよう全力で取り組みます!

部下・後輩へのサンクスカード例文

成長への称賛

最近の〇〇さんの成長ぶりには目を見張るものがあります。積極的に質問し、吸収しようとする姿勢が素晴らしいです。この調子で一緒に頑張っていきましょう!

サポートへのお礼

いつも細かい業務を丁寧にこなしてくれてありがとう。〇〇さんのおかげでチーム全体がスムーズに動いています。地味な作業かもしれませんが、とても大切な仕事です。本当に助かっています!

チャレンジ精神への称賛

新しい業務に挑戦してくれてありがとう! 初めてのことで不安もあると思いますが、〇〇さんなら大丈夫。困ったことがあればいつでも相談してください。一緒に頑張りましょう!

サンクスカードを職場に定着させる7つのポイント

1.導入目的を明確にし、全従業員に共有する

「なぜサンクスカードを導入するのか」を明確にし、組織全体で情報を共有することが重要です。
目的が曖昧だと、従業員は戸惑い、「やらされている」と感じてしまいます。

2.経営層・管理職が率先して送る

トップや上司が積極的にカードを送ることで、「サンクスカードを送っても良いんだ」という安心感が生まれます。
上からのメッセージは、従業員のエンゲージメント向上にも効果的です。

3.自主性を尊重し、強制しない

感謝は自発的なものであるべきです。
「月に5枚以上送らなければならない」といった義務化は避け、「送りたいときに送る」という自然な運用を心がけましょう。

4.カードの内容を可視化する

送受信されたカードの内容を、社内報や掲示板、社内SNSなどで共有しましょう。
他の従業員のやり取りを見ることで、「自分も送ってみよう」というモチベーションが生まれます。

5.表彰制度やインセンティブと連携する

サンクスカードの枚数や内容を基に表彰を行ったり、ポイント制度と連携して商品券やギフトと交換できる仕組みを作ることで、継続的なモチベーションを維持できます。

6.デジタルツールを活用する

紙のカードは温かみがありますが、運用の手間がネックになります。
デジタルツールやアプリを活用することで、いつでもどこでも気軽にカードを送ることができ、集計も自動化されます。

7.定期的に制度を見直し、改善する

導入後も定期的に利用状況を確認し、従業員の声を聞きながら改善を重ねることが重要です。
マンネリ化を防ぐために、時期によってテーマを変えるなどの工夫も効果的です。

職場でのサンクスカードのデジタル化のすすめ

職場でデジタルツールのサンクスカードを利用するおすすめポイントを紹介します。

1. いつでもどこでも送れる リモートワーク環境でも、スマホやPCから気軽に感謝を伝えられます。

2. 集計・分析が自動化される 誰がどれだけカードを送受信しているか、どんな内容が多いかなどのデータが自動で蓄積され、組織の状態を可視化できます。

3. 運用の手間が大幅に削減される カードの配布、回収、集計といった管理者の負担がなくなります。

4. 全社で情報共有しやすい 社内SNS機能を備えたツールなら、全従業員がカードの内容を閲覧でき、組織全体の一体感が高まります。

5. 経営理念との連動が容易 特定の行動指針に紐づいたカードをタグ付けできるため、理念浸透の効果測定が可能になります。

職場でのサンクスカード活用に関するよくある質問

Q1. サンクスカードを「気持ち悪い」と感じる人への対応は?

強制せず、自主性を尊重することが大切です。
導入前に制度の目的を丁寧に説明し、最初は経営層や積極的な従業員から始めることで、徐々に文化として浸透させていきましょう。

Q2. 何を書けば良いかわからない人にはどう対応する?

例文やテンプレートを用意し、参考にしてもらいましょう。
また、「一言でもOK」というルールを設定することで、ハードルを下げることができます。

Q3. マンネリ化を防ぐにはどうすれば良い?

定期的にテーマを変えたり、表彰制度と連携したり、インセンティブを導入するなどの工夫が有効です。
また、制度の意義を定期的に再確認することも重要です。

Q4. 紙とデジタル、どちらが良い?

従業員の活用や管理者の運用など、様々な点からデジタルツールの導入を強くおすすめします。

Q5. どれくらいの頻度で送れば良い?

強制はせず、感謝の気持ちが生まれたときに自然に送ることを推奨します。無理に頻度を決めると、形骸化のリスクが高まります。

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今回は、職場でサンクスカードを効果的に活用するための方法や具体的な導入手順などについて紹介しました。
サンクスカードは、単なる「ありがとう」を伝える仕組みではありません。
組織のコミュニケーションを活性化し、従業員のモチベーションを高め、心理的安全性のある職場環境を作り出す戦略的なツールです。
サンクスカードは職場の文化を変え、従業員エンゲージメントを高める強力な手段です。
ぜひあなたの職場でも、感謝を伝え合う文化を育ててみてはいかがでしょうか。

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