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コーチングとは?ビジネスでのやり方、効果を紹介
組織の目的達成のためには、上司やリーダーが部下やメンバーを適切にゴールへと導く必要があります。
その際にしばしば用いられるのが「コーチング」です。
コーチという言葉はスポーツで多用されるため、おおよその意味は理解できるでしょう。
しかし、ビジネスにおけるコーチングは簡単なものではありません。
今回は、コーチングの意味や役割、取り入れることによる効果や具体的なやり方などについて紹介します。
もくじ
コーチングとは?
コーチングは英語で「coaching」と表記し、馬車(coach)が語源となっています。
馬車を使って、人や物を目的地まで運ぶといった意味を持っています。
ここから、人に対して目標やゴールまでの道のりをサポートするという意味に発展しました。
コーチングの役割
ビジネスにおけるコーチングの役割は、従業員の能力やモチベーションを高め、自発的かつ主体的な行動により目標達成を実現するための手助けをする点にあります。
適切なコミュニケーションを重ね、適度な介入により、従業員をゴールまで導くのがコーチングの役割です。
コーチングとティーチングとの違い
ビジネスにおいては、コーチングと似たような意味合いでティーチングが用いられます。
ティーチング(teaching)は、英語で教えることを意味する「teach」からきています。
ビジネスシーンでは、上司やリーダーが部下やメンバーに対し、知識や方法を教えるのがティーチングです。
コーチングは双方向でやりとりを行わなければいけません。
それに対し、ティーチングは一方通行の手法です。
ゴールやプロセスを従業員自ら考え見出すためのコミュニケーションがコーチングである一方で、ティーチングはゴールやプロセスを答えとして与える点で違いがあります。
コーチングによる効果やメリット
適切なコーチングが行えれば、多くの効果やメリットが得られます。
ここでは、コーチングをビジネスで取り入れることで期待できる効果を紹介します。
主体性や行動力が身につく
コーチングは、従業員の意志や思考を重視します。
それらへのアプローチにより、主体性や行動力が身につけられるでしょう。
問題や課題を含め、目標までのプロセスを自分で考え、解決や達成に向けて必要な行動をとれるようになります。
業務や課題ごとに上司やリーダーが答えを導く必要がなくなり、徐々に自分の力で打開できるようになる効果が期待できます。
モチベーションを高めやすい
適切なコーチングにより、従業員自らが主体的に業務へと取り組み、自らの考えや行動で問題を解決する体験をすると、徐々にモチベーションが高まります。
成功体験を積み上げられ、仕事をする意義も見出しやすくなるためです。
困難へと立ち向かうことも習慣化し、チャレンジ精神も高めやすいでしょう。
高めたモチベーションなどを維持する効果も得られます。
能力の創出につながる
従業員本人も気づけていなかった能力が引き出せたり、新たな能力が開花したりする効果も期待できます。
コーチングによって、自ら意欲的に業務へと取り組み、知識や技術を積極的に身につけることによるものです。
固定観念を取り払う効果もあります。
視野を広げられ、新たな分野や知識獲得に興味が持てる状態となりやすいのもコーチングによるメリットです。
すでに自覚していたり開花していたりする能力の底上げにも寄与するでしょう。
組織力が向上する
企業やチーム全体でコーチングを取り入れれば、組織力の向上が期待できます。
個人だけではなく、チームで上記のようなメリットを享受できるためです。
また、コーチングでは頻繁なコミュニケーションも欠かせません。
より強固な関係性を築くことにより、信頼関係の醸成や良好な職場環境の構築が実現し、チームワークの向上へとつながるでしょう。
コーチングのやり方
コーチングのやり方は、上司やリーダー、従業員、組織などにより異なります。
しかし、基本的な方法は押さえておかなければいけません。
ここでは、ビジネスにおけるコーチングの進め方について紹介します。
1.現状を確認する
まずは、現状を把握しましょう。
どの従業員がどのような業務にあたっているのかや職場環境、設備や仕組み、制度なども含め、できるだけ詳細に現状を確認します。
コーチングを行う人の主観だけに頼らず、この時点でコミュニケーションを行い、必要に応じてアンケートなどもとりながら現状の確認や把握へと努めましょう。
具体的な業務に関しては、進捗状況や目標達成度の確認も行います。
業務やプロジェクトの途中であっても、ここが常にコーチングのスタート地点です。
2.目標やゴールを明確にする
コーチングは、目標やゴールまでたどり着くためのサポート作業です。
具体的な目標がなければ、プロセスも見出せません。
現状を把握し、ここからどうゴールへと向かえばよいのかを考えます。
この際、上司やリーダーが一方的に目標やゴールを決定・提示してはいけません。
ここでもコミュニケーションを密にとり、あくまでも従業員の主体性に任せる必要があります。
最初は、大きな目標を細分化し、小さな目標を見出せるよう促すとよいでしょう。
3.課題やリソースを確認する
目標やゴールの達成の妨げとなりうる課題を明確にします。
目標やそこに到達するまでのプロセスが具体的であるほど、課題が見出しやすくなります。
課題があれば、それをどう乗り越えればよいのかも、コミュニケーションにより模索していきましょう。
目標などに達成するために、あるいは課題を乗り越えるために必要なリソースの確認も重要です。
人や時間、費用やスキルなど、必要なリソースを整えなければ、目標達成は困難でしょう。
4.行動計画を作成する
目標やゴール、それらの達成に必要な乗り越えるべき課題やリソースをもとに行動計画を作成します。
時期なども明確にし、現実的でない部分があれば修正しましょう。
さらに必要なものがあると認識できたら、それをどう賄うかについてもコミュニケーションにより見出します。
選択肢を探させたり従業員の意志を確認したりするのもコーチングのポイントです。
目標などの設定時と同様に、中長期的な計画とともに短期的な計画も立てておくと未来が見通しやすくなります。
必要な行動やプロセスも、より明確になるでしょう。
5.実行し評価する
行動計画に沿って、実行していきます。
実行中にも、さまざまな課題や問題が発生するでしょう。
その都度、コミュニケーションを図り、修正や選択のためのサポートを行います。
従業員の行動や成果に対しての評価も行い、必要に応じてフィードバックします。
コーチングでは基本的に明確な答えを提示しないため、行動に対しての評価も従業員自らに考えさせる手法をとる必要があります。
フィードバックも一方的なものとはせず、コミュニケーションの中で行いましょう。
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