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ハラスメントの種類一覧と発生原因・対策を紹介
職場におけるハラスメント発生は、人事担当者や経営者にとっては頭の痛い問題で、対応を間違えると会社が負うダメージは大きくなってしまいます。
そのため、まずはハラスメントをきっちりと理解しておくことが大切です。
そこで今回は、職場で発生しがちなハラスメントを一覧で紹介するとともに、その発生原因と対策を紹介します。
もくじ
ハラスメントとは?
ハラスメント(harassment)は、他者に対して「身体的・精神的な苦痛を与える言動」という意味で使われる言葉です。
「人を困らせること」や「嫌がらせ」と訳されることもあります。
ただ、特定の環境で起こる「身体的・精神的な苦痛を与える言動」だけがハラスメントではありません。
ハラスメントは、職場、学校、家庭などあらゆる環境で起こります。
また、行為を行った者にその意図がなかったとしても、相手が「身体的・精神的な苦痛を与えられた」と思えば、その言動はハラスメントに該当します。
職場で発生しがちなハラスメント一覧
職場で発生しがちなハラスメントには以下のようなものがあります。
1.パワーハラスメント
パワーハラスメント(パワハラ)は、職場で最も発生しやすいハラスメントです。
職場において、「優越的な関係を背景とした業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動で、労働者の就業環境が害されるケース」がパワハラです。
具体的には、部下や同僚を恫喝や脅迫したり、他の社員の前で叱ったり、人格を否定したりするような言動が該当します。
2.セクシュアルハラスメント
セクシュアルハラスメント(セクハラ)は、職場において「労働者の意に反する性的な言動によって、労働者が労働条件で不利益を受けたり、就業環境を害されるケース」のことです。
性的な言動の中には、年齢、性別、私生活などに関する質問も含まれます。
なお、同じ職場の上司や同僚だけでなく、取引先相手や顧客からの性的な言動もセクハラです。
また、男性から女性に対する言動だけでなく、女性から男性や、同性同士の言動もセクハラに該当します。
3.セカンドハラスメント
セカンドハラスメントは、パワハラやセクハラを受けた人が、別の上司や同僚からもハラスメントを受けることです。
たとえば、Aという上司から受けたパワハラをBという上司に相談したところ、Bから「お前が悪いからだ」と言われて叱責されてしまうようなケースが該当します。
4.マタニティハラスメント
マタニティハラスメント(マタハラ)は、妊娠・出産に関して上司や同僚から受けるハラスメントのことです。
具体的には、育児休業を取ることに対して文句を言ったり、妊娠を理由に業務量を減らしたり業務内容を変更したりするケースが該当します。
5.モラルハラスメント
モラルハラスメント(モラハラ)は、主に他者のメンタルを傷つける言動のことです。
たとえば、無視をしたり、仲間外れにしたり、SNSで誹謗中傷したりといったケースが該当します。
比較的周囲が気づきにくいハラスメントでもあります。
6.ジェンダーハラスメント
ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)は、性別に基づくハラスメントのことです。
性別による業務の割り振りや「どうせ結婚や妊娠したら退職するんでしょ」といった言葉によるハラスメントが該当します。
7.アルコールハラスメント
アルコールハラスメント(アルハラ)は、飲酒をしながら部下や同僚などに暴言や暴力を振るったり、飲酒を強要したりする行為のことです。
なお、たとえ酔っていたとしても、アルハラが許されるわけではありません。
8.カスタマーハラスメント
カスタマーハラスメント(カスハラ)は、顧客や取引先からのクレームなどのうち、「その内容や要求が妥当性を欠き社会通念上不相当なもので、その言動によって社員の就業環境が害されるケース」のことです。
具体的には、社員に対する恫喝や暴力、解雇の強要、男性顧客による女性社員へのセクハラなどが該当します。
9.テクノロジーハラスメント
テクノロジーハラスメント(テクハラ)は、ITに関する知識不足を理由にしたハラスメントのことです。
パソコンやIT関連のシステムをうまく使えないことを責めたり、できないことを知りながらIT関連の仕事を割り振ったりするといった行為が該当します。
10.スモークハラスメント
スモークハラスメント(スモハラ)は、タバコに関する行為によるハラスメントのことです。
たとえば、上司の立場を利用して、禁煙とされている会議中に喫煙するケースが該当します。
11.リモートハラスメント
リモートハラスメント(リモハラ)は、リモートワークの増加によって見られるようになったハラスメントです。
WEBカメラで業務を常に監視したり、WEB会議に参加させなかったりする行為が該当します。
職場でハラスメントが発生する原因
職場でハラスメントが発生する原因としては、主に以下のようなケースが考えられます。
1.職場環境の問題
ハラスメントが発生してしまう職場には、共通した環境が見られます。
まず、会社から厳しいノルマを課せられていて、社員が強いプレッシャーを感じているケースが少なくありません。
また、社員間のコミュニケーションが不足しているケースも珍しくないようです。
このような環境は社員のストレスが高まるため、どうしてもハラスメントが発生しがちになります。
2.個人の問題
会社というのは、社員全員が対等でなければいけません。
ところが、会社には多くの社員が所属しているため、なかにはジェンダーフリーの意識が希薄であったり、体育会系のような上下関係を良しとしたりする人もいます。
このような人は意識的にしろ無意識にしろ、どうしてもハラスメントをしがちです。
職場のハラスメント対策
職場のハラスメントを防止するためには、以下のような対策が考えられます。
1.ハラスメント防止規定を設ける
ハラスメントを禁止する規定を設けましょう。
具体的には、どのような言動が該当するのかや違反した場合の罰則を就業規則に明記します。
2.ハラスメント防止研修を行う
就業規則に明記しただけでは、読まない社員もいるかもしれません。
そのため、セクハラの禁止を周知するための研修を行い、可能であれば専門家を招いてレクチャーを開催しましょう。
3.ハラスメント相談窓口を設ける
ハラスメントの被害者であることを、誰にも相談できずにいる社員も少なくないようです。
そもそも、社員間のコミュニケーション不足がセクハラの原因の1つであるため、社内の誰かに相談するのが困難であるのは当然です。
被害を受けた社員の泣き寝入りを防ぐためにも、社内に気軽に相談できる窓口を設けましょう。
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