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人手不足が深刻化する原因や対策、企業の課題を解消する方法とは?
企業が安定して成長・存続する上で、従業員は非常に大切な存在です。
しかし、現代の日本ではさまざまな業界で人手不足が深刻化しており、人手不足で倒産している企業も増えています。
どのような理由によって、人手不足の状態に陥っているのでしょうか。
今回は、人手不足が深刻化する原因やそれにともない企業に生じる課題、人手不足を解消するための方法について紹介します。
もくじ
人手不足の原因
企業の人手不足を引き起こした主な原因には、以下のようなものが挙げられます。
1.人材確保の競争激化
日本では売り手市場の状態が続いており、求職者主導で企業や仕事を選べる時代なのです。
そのため、ブランド力が高い大手企業に人材が集中しやすく、中小企業などは不利な状況に陥っています。
売り手市場による人材獲得が激化し、多くの企業は人手不足に悩まされるようになったとされています。
2.労働力人口の減少
日本は少子高齢化が進み、労働力人口そのものが減っているのが現状です。
介護など家庭の事情から離職を決める人も少なくありません。
このような背景から、企業は若手人材の獲得が難しくなっています。
3.採用手法の多様化
従来は紙面やWebなどで人材募集をかけることが一般的な手法となっていました。
こうした手法だと、応募者を待てば人材を獲得することが可能です。
しかし、現代は人材の獲得競争が激しくなり、企業はさまざまな手法で募集をかけるようになりました。
従来の紙やWebなどの求人掲載だけではなく、ダイレクト・リクルーティングやSNSを活用した人材採用の手法を取り入れる企業も増えています。
つまり、より良い貴重な人材を獲得するため、企業側が求職者側に対して積極的にアプローチする時代が到来したのです。
こうした採用方法を導入していない企業の場合、人材獲得の競争に乗り遅れてしまいます。
その結果、思うように人材を獲得できず、人手不足に陥ってしまうのです。
人手不足が深刻化している業界
現代は業界や業種を問わず、さまざまな企業で人手不足が叫ばれています。
そのなかでも、特に人手不足が深刻化しているとされる業界には以下のようなものが挙げられます。
1.建設業界
建設業界は現場で働く職人や管理監督者などが常に不足している状況だとされています。
なぜなら、業界全体の高齢化が進み、若年層を取り込むことが難しくなっているためです。
今まで活躍していた人材が職を離れ、若手人材の獲得がうまくいかないことが人手不足につながっているといわれています。
2.運送業界
インターネットが普及し、通販利用者も増加傾向にあります。
それにともない、運送需要が増加し、より多くの人材を獲得する必要が生じているのです。
市場に対して人材の数が追いついていないという状況です。
3.介護・福祉業界
少子高齢化による影響を直接的に受け、利用者は増加する一方で働き手が減っている状況にあります。
特に介護・福祉の仕事は専門的な知識やスキルが必要になるため、どうしても人材獲得が難しい傾向にあります。
仕事へのハードルの高さも人手不足を深刻化させている要因と言えます。
人手不足によって生じる企業の課題
企業が人手不足の状態になると、具体的にどのような問題が発生するのでしょうか。
人手不足によって生じる企業の課題には、以下のようなものが挙げられます。
事業の縮小
企業が人手不足に陥った結果、仕事が円滑に回らなくなる可能性があります。
たとえば、営業職の人材が不足した場合、対応できる顧客の母数も自然と減ることになります。
人手に余裕のない状態では、既存顧客の対応がおろそかになったり、新規顧客の開拓ができなくなったりする原因になり得るでしょう。
企業として取り組むべき課題に従業員をうまくアサインできない状態になり、他社との競争力が失われてしまいます。
その結果、事業縮小をせざるを得ない状況に追い込まれてしまう恐れがあります。
企業と従業員のミスマッチ
企業が人材不足に悩まされた場合、「すぐに採用活動を行おう」と考えるものです。
しかし、いくら人材不足とはいえ、条件に合わない人材を大量採用しても企業側の不満がたまる原因になり得ます。
従業員側は企業側の熱意や評価を感じられず、モチベーションや業務品質が低下する原因につながります。
このような状態が続くと、やがて退職してしまう人も出てくる可能性があるでしょう。
このように、その場しのぎの人材補充を続けていても、根本的な人手不足の問題を解消するのは難しいといえます。
人手不足を解消するための対策
人材獲得における競争が激化するなか、人手不足を解消するためにはどうすれば良いのでしょうか。
人手不足を解消するため、企業が取り組める対策には以下のようなものが挙げられます。
1.適切な人材配置を行う
人材配置が適切ではないことが原因で、人材不足に陥っている可能性もあります。
部署ごとの業務量の偏りをなくす、個々の能力を正確に把握して適切な人材配置を行うなどの工夫を行うと良いでしょう。
2.業務のアウトソーシングを検討する
人手不足が起こると、どうしても個々の従業員への負担も大きくなりやすいものです。
業務量が多いと不満やストレスがたまり、離職を招く原因にもつながります。
このような場合は、アウトソーシングを利用する手もあります。
アウトソーシングで業務を委託することで、従業員の負担を減らすことができるでしょう。
3.採用方法を再検討する
直接求職者にアプローチするなど、積極的な採用方法を取り入れていくことも重要になります。
人材獲得競争に勝利するためにも、採用方法をアップデートしていきましょう。
4.人事制度を見直す
人手不足が深刻化するなか、他社への人材流出は何としても避けたい事態です。
そのためには、従業員が長く働いてくれるよう、企業が働きやすい環境づくりを行う必要があります。
評価制度や教育制度の見直しに力を注ぐと良いでしょう。
従業員が快適かつやりがいを持って働ける環境を用意することで離職を防ぎ、人材不足の問題を根本から解消しやすくなります。
従業員が定着・活躍できる組織を作ろう
今回は、人手不足が深刻化する原因やそれにともない企業に生じる課題、人手不足を解消するための方法などについて紹介しました。
従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を通じた支援を行いましょう。
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