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組織を強くする企業文化とは?構成する8つの要素や浸透させる方法について紹介

組織を強くする企業文化とは?構成する8つの要素や浸透させる方法について紹介

企業経営や企業成長に大きく関わる「企業文化」。
しかし、可視化がしづらい・外部環境や組織フェーズによって変化する可能性があるなどの特徴があるため、企業文化醸成は難しい場合があります。
今回は、企業文化の意味や構成要素、醸成させる方法について紹介します。

企業文化とは?

企業文化は英語では「company culture」「corporate culture」と表記され「企業の従業員間で意識的もしくは無意識的に共有・形成されている価値観、行動規範」のことを指します。
企業設立時からの実績、経営方針などから形成され、従業員が行動する上での「ルール」のようなモノです。

企業経営や事業活動においては、他社や顧客がいだく企業のイメージが大切な要素であり企業文化による価値観などは、企業イメージに結びつきやすいため、企業経営などに企業文化が与える影響は大きいと言われています。
また、企業文化には正解・不正解がなくその企業に合った文化を醸成することが重要です。

良い企業文化を醸成・浸透させることのメリット

良い企業文化を醸成・浸透させることのメリットについてそれぞれ紹介します。

意思決定のスピードと質の向上

企業活動においては日々決断の連続ですが、決断の全てを素早くかつ正確に行うことは難易度が高いです。
しかし、明確な企業文化があれば、全従業員共通の行動規範として根付きます。
企業として大きな意思決定を迫られた時、企業文化に沿って行動することで優先順位が大事にするべき事など最善の選択ができるため、結果的に意思決定や行動のスピードが上がります。

チームワークの強化

たくさんの企業が組織が大きくなるにつれチームワークや情報伝達に課題を抱えます。
これはそもそも従業員数の増加やチームが多様化することで情報が伝わりずらくなることによって生じていると考えられます。
このような状況下でも明文化された企業文化が存在すれば、従業員と企業の方向性は一致しチームワークが強化された組織が作りやすくなります。

生産性の向上

企業の価値観や企業が求める行動を理解した従業員であれば、個人より企業として物事を捉え自主性を持って行動する従業員が増えます。
企業それぞれの企業文化に沿った行動を従業員が考え、迅速かつ精度高く業務を行うことで生産性の高い組織が醸成されます。
また、自主性高く行動すると仕事へのやりがいを実感しやすくなるためモチベーションアップにも効果があります。

企業文化を構成する8つの要素

企業文化を構成する要素は8つあるとされています。

1.ビジョン(Vision)

企業の理想の状態や目標のことを「ビジョン(Vision)」と呼び、企業文化の根本と言われています。
明確なビジョンがあれば、そのビジョン達成のための価値観も形成することが可能です。
重要なことは、あいまいで複雑ではなく明瞭かつ簡潔なビジョンを策定することです。
これにより意思決定の指標になり、顧客などの外部からも指示を得られやすくなります。

2.果たすべき使命(Mission)

「果たすべき使命(Mission)」とは、事業によって成したいことを意味し、企業活動を行う上での基盤です。
このミッションがあるからこそ企業にとって存在価値があると言えます。
このミッションはビジョンと比較して、社内へのメッセージ性が強いです。

3.価値観(Values)

「価値観(Values)」とは企業にとって重要なこと、重要でないこと、これらの価値を表す評価基準です。
この中でも重要な価値観は「コアバリュー」とも呼ばれ、企業文化を構成する重要な要素です。
価値観はビジョン達成のための、行動指針やマインドを示しており、達成に向けた過程に影響を与えます。
価値観には、多くの人に受け入れられてこそ意味があり、受け入れられるために独創的なものではなく信憑性があるものを掲げましょう。

4.慣行(Practices)

「慣行(Practices)」とは、組織内で継続的・日常的に行われている行動や習慣のことです。
価値観やビジョンがいくら優れていても、従業員に浸透し慣行にならなければ意味がありません。
企業文化の醸成のためには、価値観などを日々の行動に落とし込むことが重要です。

5.人材(People)

ビジョンや価値観などと並び企業文化の醸成に必要なのが企業で働く「人材」です。
企業のビジョン・価値観に共感する人材が多いほど企業文化をより強固なものにできます。
また、そのような人材は離職率も低く、自主性も高い傾向にあるので安した経営、生産性の向上にも効果があります。

6.ストーリー(Narrative)

「ストーリー(Narrative)」とは創業時のエピソード、サービス開発の経緯など企業の歴史のことです。
どんな企業にもそれぞれストーリーがあり、同じ業界であっても創業時のストーリーなどは企業によって異なります。
ストーリーが語り継がれ、さらに現代の文化も加わることで企業文化はさらに強いものになるでしょう。

7.場所(Place)

高層ビルが立ち並ぶ都心、自然豊かな地方などその土地によって文化が違います。
そのため、「場所(Place)」も、企業文化の醸成に重要な要素です。
また会社内の環境やレイアウトも企業文化を左右する可能性があるため場所に含まれています。

8.外部からの影響(Environment)

企業文化は不変ではなく、市場・顧客・競合他社などの「外部からの影響(Environment)」を受けて変化する場合があります。
外部環境が変化した時は、ビジョンや価値観などの企業文化を定期的に見直した方が良いのでしょう。

社内コミュニケーションツールを活用して、理念が浸透する組織を作ろう

今回は、企業文化の意味や構成要素、醸成させる方法について紹介しました。
良い企業文化を作ることによって、企業の事業活動や組織作りなどさまざまな活動に大きな良い影響を与えますので、ぜひ力を入れて取り組んでください。

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