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新卒社員の離職はなぜ多い?離職理由と具体的な予防策について紹介

新卒社員の離職はなぜ多い?離職理由と具体的な予防策について紹介

困難な就職活動を勝ち抜き、志望していた企業に就職した新卒社員。
大きな期待を胸に抱き、入社したものの「思っていたのと違う」と早期に退職を決断する従業員が後を絶ちません。
なぜ、新卒で入社した従業員は早い段階で退職を決断するのでしょうか?
今回は、新卒社員の離職理由と対策について紹介いたします。

離職率とは?

離職率とは、ある時点で企業に在籍していた従業員が、一定期間経った後に、離職した割合を表す指標のことです。
その中でも、入社から3年以内に離職した従業員の割合を「早期離職率」と呼びます。

離職率が高ければ、補填採用に莫大な採用コストがかかってしまったり、組織に良い文化が浸透しないなどといった悪い影響が考えられます。
また、頻繁に離職が発生すると、業務の引き継ぎや新しく入社した社員の教育などにコストがかかり、生産性も上がりにくいといった業績に対する悪影響も発生します。

新卒社員の離職理由

新卒の方の離職には、それぞれ背景や事象が異なりますので、理由は本当に様々ではありますが、その中でも特に多い理由が、以下の5つです。

1.入社後のミスマッチ

入社後のミスマッチとは、企業の求めている事と従業員が求めている事にギャップ(差)がることを指しています。
求人でプラスな面だけを伝え過ぎてしまい、本来伝えなければいけない「社風」「仕事の厳しさ」などの現実が伝わらず、モチベーションが低下し、最終的には離職に繋がります。

2.給与への不満

求人の時との給与面でのギャップ、また入社から半年から1年が経過しボーナス・インセンティブ・昇給の対象になり始める時期になり、給与に不満を覚える従業員が増加します。
「思っていた給与と全然違う」「こんなに働いたのにこれだけ、、」といった新卒社員の声は多く上がっています。
また、給与面の話は同世代の話題に良く上がり、違う企業と比較されます。
給与が劣っていると新卒社員のモチベーションが下がる傾向にあります。

3.人間関係への満足度の低さ

世代関係なく「人間関係」は離職理由の上位に上がります。
同僚や上とのコミュニケーションに対する不安、同じ部署の人達となかなか打ち解けることができなかったりした場合は、離職率の上昇に大きな影響を与えます。

ハラスメントの被害を受け、人事や上司に相談したものの、状況がなかなか変わらずに、離職を選択する従業員もいます。
ハラスメントへの対策は企業にとって絶対に必要です。

4.気軽に相談できる同僚、上司がいない

特に、新卒社員は「新しい環境」「慣れない仕事」の連続で不満や悩みが溜まりがちです。
人間関係に対する不安との同じ部分はありますが、悩みを打ち明けられる同僚や上司がいないと、不満は溜まる一方です。
会社の中でコミュニケーションが上手くいかず、孤立すると居場所がなくなり組織に対する所属感、帰属意識が薄れます。

5.企業理念、社風に合わない

理念に共感した人材を採用する事はもちろんですが、個人の目標は可変的です。
仕事へのやりがいを見出させるためにも、何のために仕事をしているのかという「企業理念」を日常的に意識してもらい、従業員のモチベーションを維持しましょう。

新卒社員の離職の予防策

新卒社員の離職の予防策として有効な施策の例をそれぞれ紹介します。

ブラザー・シスター制度の導入

ブラザーシスター制度とは、同部署の先輩社員を兄(ブラザー)、姉(シスター)とし、先輩社員が新入社員に業務の管理、仕事への考え方を指導や、社内の人間関係、仕事や日常生活における不安や悩みを聞き、相談する人材教育制度のことです。
メンター制度と少し似ており、メンター制度の場合はメンタル面、キャリア形成のサポートが中心ですが、一方でブラザー・シスター制度はメンタル面のサポートがメインの新卒社員向けの施策です。
相談された内容を人事部や配属先の管理職の人と連携を取り、その上で適切な対策を策定する必要があります。

社内コミュニケーション活性化

悩みを打ち明けられずに退職する新卒社員が多いので、相談しやすく意見をいいやすい職場環境をつくることが重要になります。
慣れない環境の中、新卒社員はなかなか意見がいいずらく何も改善できないまま、だんだんと「離職」を考え始めます。
先輩社員や上司が風通しのいい雰囲気をつくり、常に新入社員を気遣うことが大切です。
新入社員も立派な組織の一員です。意見を言いやすい場を作り、自主性を醸成しましょう。

従業員満足度調査

早期離職を防ぐために、まずは現状を把握することが必要です。新入社員は表立って会社に不満を言い出せません。
そのため、匿名で実施できる「従業員満足度調査」を行い、会社の現状を理解しておきましょう。
現状が分からないまま、施策を打ち出しても効果は見込めません。調査から顕在化した課題に対する適切な対策を実施しましょう。

感謝承認称賛文化の醸成

会社に入ったばかりで何も分からない新卒社員。その状況下でも成果は求められます。
成果や成功体験を積みづらい環境の中、モチベーションを上げるためには、新卒社員に対する「感謝」「承認」「称賛」です。
日頃の些細な貢献を拾い上げ、新卒社員のモチベーションを維持し離職を防ぎましょう。

企業理念の浸透

新卒社員は慣れない業務に手がいっぱいで、仕事を何のためやっているのか、というゴールが見えづらくなります。
ゴールが見えないまま仕事を進めるとモチベーションが低下し、仕事に対する自主性が失われます。
企業理念・会社のMISSIONを日常的に指し示し、仕事へのやりがいを新卒社員に感じてもらうことが離職の防止には重要です。

従業員が定着・活躍できる組織を作ろう

今回は、新卒社員の離職理由と対策について紹介しました。
正社員だけでなく派遣社員の方、アルバイトの方も含め、全ての従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社のエンゲージメントの状況を把握し、課題を解決していくよう取り組んでいきましょう。

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