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ナレッジワーカーの意味とは?マニュアルワーカーとの違いを紹介
20世紀の終わりにテクノロジーが進化し、21世紀に入ってからはクラウドやモバイルといったIT化が進みました。
そのような時代の中で、各企業に必要な人材として注目されているのが「ナレッジワーカー」です。
この記事では「ナレッジワーカーとはどのようなものなのか」「マニュアルワーカーとの違い」について詳しく紹介します。
もくじ
ナレッジワーカーの意味
ナレッジワーカーは、オーストリアの経営学者・社会学者であるピーター・ドラッカー氏によって提唱された、知識という意味を持つ「ナレッジ」と労働者を指す「ワーカー」を組み合わせた言葉です。
経済的に利益を得るために知識を使用することは知識経済と呼ばれていますが、その知識経済を支える高い専門知識を持った労働者がナレッジワーカーです。
ただし、ナレッジワーカーは高度な専門知識だけでなく、さまざまな専門知識をまとめる力やほかの労働者に共有できるスキルを持っていることが重要とされており、常に業務の効率化や迅速な作業の完了などを意識して行動しているのがナレッジワーカーの大きな特徴です。
ナレッジワーカーには金融ディーラーやITエンジニア、コンサルタント、マーケター、専門医さまざまな業種があります。
IT化が進み、人間ではなく、ロボットやAIが業務を行うものが増え、ものが溢れていることから、消費者のニーズを分析・開発した商品やサービスを提供することは企業にとって重要な課題となっている背景から、ナレッジワーカーが注目されています。
ナレッジワーカーに必要な4つのスキル
ナレッジワーカーには大きく
- 情報収集能力
- 問題解決能力
- 発想力
- コミュニケーション能力
のような能力・スキルが必要とされます。
あくまで専門性が高いだけでなく、その専門性を売上の向上や業務の効率化に繋げることが求められます。
ナレッジワーカーとマニュアルワーカーの違い
ナレッジワーカーの対義語として出てくるのが「マニュアルワーカー」です。
専門的な知識をもとに新たに付加価値を生むのがナレッジワーカーですが、マニュアルワーカーはマニュアル(決められた手順)に沿って業務を行い、生産性や業務の効率化を図る労働者です。
高度経済成長期の日本では、工場勤務などで決められたことを決められた通りにこなす事が求められており、マニュアルワーカーの存在は欠かせませんでした。
近年では、マニュアル業務は機械に取って代わり、人間は機械をどう使うかやそもそもの問題を発見する事などクリエイティブな事を行うことが求められている背景で、ナレッジワーカーが注目されています。
ナレッジーワーカーとホワイトカラーの違い
ナレッジワーカーと同じ意味だと間違えられることが多いのがホワイトカラーです。
ホワイトカラーとは、ワイシャツとスーツを着て企業で働いている頭脳労働者を指すため、ナレッジワーカーはホワイトワーカーの1つであり、同じ意味の言葉ではありません。
ホワイトカラーの対義語としてブルーカラーがあります。
こちらは作業着を着て働く労働者をさし、マニュアルワーカーが多く、ナレッジワーカーが比較的少なめなのが特徴です。
ナレッジワーカーの重要性
IT化がますます進むことでロボットやAIの活躍の場が増え、ナレッジワーカーがさらに必要とされるようになると考えられています。
たとえば、ドイツの銀行では自行の従業員の半数がロボットと交代すると予想されており、法曹界の業務のうち39%が自動化する未来が来るという調査結果も出ています。
企業としてこの変化の激しい世界に適応してていくためには、ナレッジワーカーと呼ばれる人材を採用し、企業活動に活かしていく事が求められます。
従業員が定着・活躍できる組織を作ろう
今回は、ナレッジワーカーの意味や重要性を紹介しました。
これまでマニュアル通りに動いていた従業員も、問題を発見したり、これまでの経験を元にアイディアを出してもらえるような育成や文化作りを行なっていく事が非常に重要です。
ナレッジワーカーの採用だけでなく、同時に企業の文化作りを行なっていく事で、様々な問題に対処し、企業存続に繋がっていきますので、ぜひ採用・組織作りに力を入れていきましょう。
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