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製造業の離職率とは?離職率が高い原因と対策方法を紹介

製造業の離職率とは?離職率が高い原因と対策方法を紹介

業界ごとの離職率は、毎年厚生労働省から雇用動向調査として公表されています。
「令和2年雇用動向調査結果の概要」によると、2020年(令和2年)の製造業の離職率は9.4%です。
製造業は従事している人の数も多く、日本の産業を支える重要な役割を果たしています。
今回は、製造業の離職率の現状や離職の原因、対策方法について紹介します。

製造業の離職率はどれくらい?

「令和2年雇用動向調査結果の概要」は、全国の企業を対象とする調査で日本標準産業分類に基づいて16区分ごとの結果が発表されます。
令和2年の調査において、製造業は入職者63.6万人 離職者76.56万人となっており、離職率は9.4%です。
離職率9.4%という数字は、鉱業・採石業・砂利採取業の5.6%、金融業・保険業の7.7%、複合サービス業の7.8%、情報通信業の9.2%に次いで5番目に低い結果となっています。

16区分の離職率の平均値は14.2%であることから、製造業の離職率は平均よりも低いことがわかります。
もっとも離職率が高いのは、宿泊業・飲食サービス業の26.9%で、サービス業の19.3%、生活関連サービス業・娯楽業の18.4%と続きます。
過去の調査結果に遡って見ても、製造業は概ね9%台の離職率で推移をしており、他の業界と比べても離職率は低い傾向にあるといえます。
しかし、製造業のなかでも雇用形態や会社規模によって、離職率は変動します。
調査の結果に安心するのではなく、自社の離職率を算出して、業界平均と比べれてどうなのかを分析することが大切です。

製造業で離職率が高くなる原因

日本の就業者のうち、約10%が製造業に携わっているといわれています。
2020年の製造業の離職率は9.4%で、他の業界と比べると低い傾向です。
ただし、製造業でも離職率が高くなる場合があります。
原因としては、「仕事のやりがい」「給与」「職場環境」などが挙げられます。

まず、仕事のやりがいでは、工場のラインで流れ作業を続けることに飽きてしまうことなどが考えられます。
ライン作業は、精密機械から食品まで幅広くあり、製造業では欠かせない重要な業務です。
ライン作業を丁寧にやり込むことにやりがいを感じる人がいる一方で、スキルアップを目指す人にとっては単調な作業に飽きてしまうケースもあります。
ライン作業のように向き不向きがある業務では、個人の特性を把握したうえで適材適所の人員配置をすることが大切です。

給与では、基本給に加えてボーナスや昇給も離職の要因となります。
また、正社員・契約社員・派遣社員など雇用形態の差が待遇にも大きな違いとして出てしまうと、仕事に対するモチベーションの低下や離職につながってしまいます。
会社としては、適正なタイミングで公平な昇給を行う体制を整える必要があるでしょう。
また、福利厚生やそれに準ずる仕組みは、雇用形態に関わらず利用できるようにすると、社員感での摩擦を軽減できます。

職場環境は、実際の作業に関わる設備だけでなく、人間関係もポイントとなります。
製造業は品質向上の観点から安全管理を徹底している企業も多く、安心して働ける環境が整っています。
一方で、厳しすぎる管理は、円滑なコミュニケーションの弊害となってしまうケースもあります。
企業の一員として働いている以上、決められたルールに則って業務を遂行する姿勢は大切です。
しかし、メリハリをつけて働くことで集中力の持続が可能となり、生産性の向上も見込めます。
働いているときは私語厳禁であっても、適宜休憩をとって、社員同士の交流を促すことも大切です。
守らなければならないルールだけでなく、良好な人間関係を構築する取り組みを行うことで、離職率の低下を実現できるでしょう。

製造業において離職率を低くする対策

離職率を低くするためには、適切な人材の採用と定着が必要不可欠です。
現在の日本は売り手市場となっており採用活動が難航するなかで、さらに感染症の拡大により不安定な状況が続いています。
企業は人材を確保するだけでなく、いま働いている従業員をいかに定着させるかという2点を意識すると良いでしょう。

まず、優秀な人材を採用するためには、会社のブランドイメージを高めることが重要です。
給与や仕事内容だけでなく、「いかに働きやすい会社であるか」をアピールすることも、ブランドイメージの向上につながります。
たとえば、製造業で長く働いている人は、「シフトや休みの自由度が高い」「個人で集中して仕事に取り組める」というところに魅力を感じています。
採用活動の際は、従業員の声を聞きながら、自社の強みやアピールポイントを探していきましょう。

人材を定着させるためには、職場環境を多角的に整えていくことが大切です。
勤続年数が長くなると、入社当時とは違った気持ちが芽生えてきます。
スキルが身に付き、後輩が増えてきた人のなかには、「もっと評価されたい」と考える人もいるはずです。
昇給や昇進は、わかりやすい評価制度ですが、もっと身近なところから見直してみるのもおすすめです。
たとえば、検品ミスがゼロだった社員を表彰する、改善提案を募集して採用されたら臨時ボーナスを支給するなど、従業員の承認欲求を満たすような取り組みをすることも、職場環境の整備といえます。

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今回は、製造業の離職率の現状や離職の原因、対策方法などについて紹介しました。
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