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ピアボーナスとは?メリット・デメリット、成功・失敗事例を紹介

ピアボーナスとは?メリットデメリット、成功・失敗事例を紹介

従業員同士が報酬を贈り合う制度、あるいは、その際の報酬を指す言葉が「ピアボーナス」です。
ピアボーナスはアメリカでさかんに行われている人事評価制度で、日本でも導入に踏み切る企業が増えてきました。
ピアボーナスの形はさまざまなので、自社に合ったルールを作ることが肝心です。
この記事では、ピアボーナス導入のメリット・デメリット、導入事例、おすすめツールなどについて紹介します。

もくじ

ピアボーナスとは?

ピアボーナスとは、従業員同士でお互いの仕事や行動への感謝や称賛を伝える際に同時に報酬を付与して贈り合う制度です。
英語の「Peer(同僚)」と「Bonus(報酬)」を組み合わせた新語で、大手検索サイトGoogleが発祥とされています。
仕事を手伝ってくれたり、客観的に見て優れた働きをしていたりする同僚に、ピアボーナスは支払われます。
これまでのインセンティブは、業績への貢献や目標達成に対して支払われていましたが、ピアボーナスを活用することによって組織やチーム、個人に対する良い言動に対しても支払うことが可能になります。

「ピアボーナス®」はUnipos株式会社の商標です。

【関連記事】:ピアボーナス導入でのメリット・デメリット、運用のポイントを紹介

ピアボーナスの市場規模

ピアボーナスに限定した市場規模に関するレポートは出されていませんが、ピアボーナスが内包されるHRtechクラウドの市場規模は、2020年に444.0億円、2021年に578.0億円、2022年に764.0億円(見込み)となっています。

新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴うリモートワークの普及によるクラウドサービスへの移行や労働力人口減少への対策での生産性向上や業務効率化への投資が進んでいることから、毎年約30%ほどで市場規模が大きくなり続けています。

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ピアボーナスが注目される理由・背景

ピアボーナスが注目される理由は、以下のようなものがあります。

1.リモート環境下でのコミュニケーションの問題を解消する

新型コロナウイルスの感染拡大、働き方改革の推進によって、リモートワーカーの数は増加傾向にあります。
一方で、リモートワーカーとオフィスワーカー間に起こる、コミュニケーション不足は問題となってきました。
また、直接会って話せば何ということもない言葉も、メールやテレビ電話になると冷たく聞こえるケースは少なくありません。こうしたトラブルを回避する方法として、ピアボーナスによるコミュニケーションの活性化が求められるようになっています。
ピアボーナスで頻繁に感謝を伝え、相手からも伝えられる機会を設ければ、人間関係の悪化を未然に防げます。

2.成果では測れない従業員の言動にスポットを当てられる

人事評価制度の新しい軸としてもピアボーナスは注目されています。
かつての日本企業では、「長く働いている社員ほど努力している」という価値観が蔓延していました。
しかし、成果重視の人事制度に切り替わっていく過程で、労働時間以外の項目が重要視されるようになっています。
そこで、労働時間や残業時間などの数字に残らない部分を評価しようという風潮が強まってきました。
ピアボーナス制度は、人事部の目に映らない勤務態度を拾い上げていこうという試みの1つです。

3.従業員や組織に良い影響を及ぼすことが事例や研究で分かってきた

同僚から感謝や賞賛を贈られることはとても嬉しいことですので、モチベーションの上昇に寄与します。
また、他の人に感謝や賞賛を贈ってみようという気持ちになり、感謝や賞賛の声かけを多くの人が行うことで、組織に良い雰囲気をもたらします。
従業員個々人だけでなく組織において良い文化になっていくことで、その結果生産性が上がったり、離職率が下がるなどといった良い効果を期待できます。

【関連記事】:ピアボーナスサービス導入後の活用事例・失敗事例を紹介

ピアボーナスの5つの導入メリット・効果

ピアボーナス制度を導入することによって下記のようなメリット・効果があります。

1.社内の組織力向上

ある程度の規模になってくると、同じ会社の中でも、部署が異なると名前を知らない人や、人柄がわからないといったことが起こりがちです。
ピアボーナスツールには従業員のプロフィール情報を共有できるものも多いため、導入することによって他部署の従業員の認識ができるようになります。
よって、社内全体の様子を従業員全員が把握でき、部署間連携もスムーズに行え、組織力の向上を図ることができるようになります。

2.社内コミュニケーションが活性化する

ピアボーナスでのやり取りを通して、仕事以外の会話が増えるだけでなく、そのやりとりを見て他の人との会話のきっかけになることも多いです。
仕事で普段なかなか関わらない人は、その人がどういう人なのか分かりにくいですが、ピアボーナス上でのやり取りを見ることでよりその人への理解が深まり、相互理解が少しずつ深まっていきます。
普段関わる人とのコミュニケーションが増えるのはもちろん、そうでない人との会話のきっかけになるのがピアボーナスのメリットの1つです。

3.モチベーションの向上

ピアボーナスを通じて、金銭や物的報酬はもちろん「非金銭的報酬」と呼ばれる感謝や職場への所属意識や承認欲求が満たされ、モチベーションの向上、中長期的な働く意欲の上昇につながります。
過去の贈答、受け取り履歴も見ることができるので従業員のモチベーションを向上させたいと考えている方にピアボーナスはおすすめです。

4.人材の定着、離職防止

離職の大きな理由は、給与や労働環境・人間関係の不満が多くの理由です。
そのため、仕事への満足感・人間関係の改善が離職率を低下させる一つのきっかけとなります。
金銭的な報酬としてのピアボーナス、感謝の貢献の見える化、仕事へのやりがいなどの非金銭的な報酬としてのピアボーナス、この両面から社員に還元することが人材定着には重要です。
また、ピアボーナスは、従業員間で評価の仕組みを作ることで、従来は見過ごされていた貢献にスポットライトを当てることができます。

5.簡単かつ手軽に導入できる

ピアボーナスのやり取りをアナログな方法で実施しようとすると、時間的コスト、人的コスト、金銭的コストなどがかかります。
そのコストを削減できるのが、「ピアボーナスツール」です。ツールを使うと、ピアボーナスの受け渡し、集計、評価への反映、利用状況の可視化がリアルタイムかつ簡単にできるようになります。

↓ピアボーナスサービス選定時のコツを紹介した記事はこちら↓
ピアボーナス導入検討時のサービス選定のコツを紹介

ピアボーナスの4つの導入デメリット

ピアボーナス制度を導入することでメリットがある一方、下記のようなデメリットもあります。

1.効果が見えるまで時間がかかる

ピアボーナスを導入する場合、ピアボーナスについての説明、導入した具体的な背景の説明まで、従業員に対して丁寧にサポートを行っていく必要があります。
そのため、導入して実際に効果を感じられるようになるまでには、それなりの時間がかかります。
例えばピアボーナスツールを導入した場合、社員が活用してくれないといった状況を回避するためにも、従業員がピアボーナスをうまく活用できるようサポートがついているサービスを選定することがおすすめです。

2.導入コストがかかる

ピアボーナス運用のためにツールを導入すると、その分コストがかかります。
いくら魅力的なメリットがあったとしても、今、導入すべきなのか、コストをかけた分の成果が得られるか検討した上で導入をしてください。
会社が負担するコストがある分、効果についてはしっかり判断する必要があります。

3.運用が形骸化してしまう可能性がある

全従業員が利用しやすい仕組みにすることが重要です。
一部の従業員だけが頻繁に使うような制度では、公平性は保てないでしょう。
面倒な賞賛プロセス、使いづらいツールだったりすると制度が形骸化する可能性があります。
ツール導入の際は、評価基準の明確化が重要です。評価する側も、評価される側も納得感が得られるからです。
運用開始後も報酬の効果と使われ方のバランスをチェックすることが大切です。

4.褒められることが目的の言動ばかりが増える可能性がある

ピアボーナスは成果に反映されにくい言動を評価する仕組みですので、本来一番重要な成果よりもピアボーナスで褒められることが目的になってしまう従業員が出てくる可能性もあります。
ピアボーナス導入前のタイミングで成果を出すことが一番重要だということをきちんと伝えることが効果的です。

↓ピアボーナスのメリット・デメリットについて詳しく紹介した記事はこちら↓
ピアボーナス導入でのメリット・デメリット、運用のポイントを紹介

ピアボーナスサービス導入でよくある失敗

ピアボーナスサービス導入時から運用のタイミングに至るまで、下記のような失敗がよくあるため注意が必要です。

  • 導入目的に合った機能があるか確認せず、導入してしまう
  • 経営層やマネージャー層がピアボーナス活用のメリットが分からないまま利用が始まる
  • 導入目的を社内共有せず、利用が広がらない
  • 運用推進者/チームを設けず、利用率が下がっていく
  • 利用する部署や人が偏ってしまう

↓ピアボーナス導入企業の導入前の課題と導入後の成果について紹介した記事はこちら↓
ピアボーナスのツール導入企業に聞く!「導入前の課題と導入後の成果」を紹介

ピアボーナスの導入の失敗を防止する方法

上記のようなピアボーナスサービス導入のよくある失敗を防止する方法として、下記のようなものがあります。

1.ピアボーナス導入目的や自社に必要な機能を明確にした上でサービスを導入する

ピアボーナスを利用することが目的になってしまい、実際に使い始めると何のために使っているのか分からなくなるのはよくある失敗です。
ピアボーナス導入前に自社の組織の課題をピアボーナスでどう解決するのか、そのためにはどういった機能が必要なのかを明確にしましょう。
よくあるのは、部門間の連携や社内コミュニケーションの活性化、成果に出にくい良い言動の可視化などです。
その目的を達成するために、従業員と管理者側で必要な機能を整理していくことがおすすめです。

2.ピアボーナス導入時に従業員に導入目的や利用イメージを伝える

ピアボーナス導入時には必ず導入目的やどういう利用を推奨しているのかの具体的なイメージを従業員に共有しましょう。
新しいツールの場合、従業員はどのように使っていいのか分からなかったり、会社が想定していない使われ方をする可能性があります。
しっかりと導入目的を伝えつつ、どういう時にどういったメッセージを送って欲しいのかなど具体的に共有することがおすすめです。

3.ピアボーナス運用のためのチームを設ける

ピアボーナス導入時に積極的にメッセージを送って社内に浸透させたり、運用をしていく中で稼働率が下がった場合に企画を行ったりして、稼働率を上げるためには人事とは別にピアボーナスを運用するチームを設けることがおすすめです。
各チームから公募したり、管理者から推薦されたメンバーで組成し、定期的に稼働状況を確認して打ち手を打っていくことでどんどん会社の文化になっていきます。

↓ピアボーナスツールの導入のポイントを紹介した記事はこちら↓
ピアボーナス活用の成功事例から学ぶ導入のポイントを紹介

ピアボーナスサービス利用時に必要・おすすめの機能

一般的にピアボーナスのサービスに必要とされる機能は以下のようなものです。

  • サンクスカード(ポイントをメッセージとともに送り合う機能)
  • ポイント管理機能
  • ポイントと景品を交換する機能 ※賞与に反映する企業は除く
  • 利用履歴確認機能(管理者向け)

他にもピアボーナスに関連した機能はいくつもありますが、ピアボーナスサービスによって異なりますので、投入の目的を達成するためにはどのような機能が必要なのかを予め整理しておくと、サービスも選定しやすくなります。

↓ピアボーナスツールを比較した記事はこちら↓
ピアボーナスツール比較8選。導入効果、特徴まとめ

ピアボーナスの代表的なサービス

THANKS GIFT(サンクスギフト)

THANKS GIFTは、サンクスカードの送付や受領に社内ポイントを付与して運用できるピアボーナスツールです。
従業員が各自で保有しているポイント数を確認でき、会社が用意した景品と交換が行えます。
ポイント数の管理や景品交換の管理が非常に行いやすく、従業員と管理者双方にとって使いやすいツールです。

サービス名 THANKS GIFT(サンクスギフト)
運営会社 株式会社TakeAction
サービス種別 複合型(サンクスカード他、社内掲示板、社内チャット、サーベイ機能等)
URL THANKS GIFT サンクスギフト|ありがとうが組織を強くするエンゲージメントクラウド

Unipos(ユニポス)

Uniposは、感謝や称賛のやりとりを通して心理的安全性を高め、エンゲージメント向上と離職率を改善するピアボーナスツールです。
ピアボーナスという言葉を作り出し、世に広めた第一人者で、投稿のしやすさや各自で送付するポイントを選択できることが特徴です。
各種ビジネスチャットツールとも連携しており、従業員が手軽に利用できることが強みのツールです。

サービス名 Unipos(ユニポス)
運営会社 Unipos株式会社
サービス種別 ピアボーナスツール
URL Unipos (ユニポス) | 心理的安全性を高め、挑戦できる風土をつくる ピアボーナス®︎のUnipos

TUNAG(ツナグ)

TUNAGは、エンゲージメント向上と業務効率化を実現する機能を備えた社内ポータル・SNSツールです。
TUNAGのサンクスカード機能では、社内ポイントを付与してメッセージを送付するピアボーナスの仕組みを構築可能です。
投稿者ともらった人とそれぞれポイント数を分けて設定できることも特徴で、より活用が進みやすいような運用を行えます。

サービス名 TUNAG(ツナグ)
運営会社 株式会社スタメン
サービス種別 エンゲージメントクラウド
URL TUNAG(ツナグ)公式 – エンゲージメントプラットフォーム

↓ピアボーナスツールの比較内容をまとめた記事はこちら↓
ピアボーナスツール比較8選。導入効果、特徴まとめ

ピアボーナスツール導入時の比較のポイント

ピアボーナスの導入にはさまざまなメリットが期待できますが、導入を成功させるためには、自社に合うツールを選ぶことが大事です。
ここでは、ツールを導入する際の3つの比較・検討ポイントを紹介します。

1.従業員が使いこなせるか

すべての従業員が楽しく活用できてこそ、ピアボーナスの意味があります。
そのためには、全従業員が負担なく使いこなせるものでなくてはなりません。
自社の従業員のリテラシーに対して機能が複雑すぎないか、すでに利用しているチャットなどのサービスとスムーズに連携できるか、といった点に配慮してツールを選びましょう。
操作の負荷が高い、承認までのプロセスが複雑すぎるといったものでは誰も使いたがりませんし、一部の従業員のみが頻繁に利用するようなものでも公平さが保てません。
結果的に、制度も形骸化してしまいます。

2.サポート体制は手厚いか

ピアボーナスを社内にスムーズに定着させるためには、サポート体制が整っているツールを選ぶことも重要です。
使いやすいツールを選んだつもりでも、導入直後にはどうしても運用上の不明点が次々と出てくるものです。
従業員の中には、使い方をなかなか覚えられず、手間取る人もいることでしょう。
これらのサポートを人事部などの導入部門ですべて引き受けるのは大変です。
場合によっては、本来業務に手が回らなくなってしまうかもしれません。
ツール選定の際には、サポート内容とこれまでのサポート実績を必ず確認しておきましょう。
中には、課題解決に向けた運用アドバイスや導入後の改善提案が受けられるサービスもあります。

3.自社の目的に合う運用ができるか

ピアボーナスのツールにはさまざまな種類があり、目的にも差があるものです。
導入の際には、自社の目的を明確にし、それを実現できるツールを選ぶことが肝心です。
そのためには、評価基準も明確にしておきましょう。
賞賛する基準やルールを整備し、従業員の適切な運用を促す必要があります。
その際、ツール自体のカスタマイズ性が高ければ、自社の目的にフィットさせやすく、運用管理もしやすくなるでしょう。
たとえば、自社の経営理念やバリューなどに紐づけられるツールを選び、理念に沿った行動を賞賛する仕組みにして企業文化浸透を図るというやり方があります。
運用後に適切な使い方ができているかを確認・分析できるツールだとさらに便利でしょう。

↓ピアボーナスツール導入時の選定のポイントについて紹介した記事はこちら↓
ピアボーナス導入にあたってサービス選定のコツを紹介

ピアボーナス専用ツールの活用イメージ

ピアボーナス活用イメージ

上の画像がピアボーナス専用ツールの活用イメージです。
ピアボーナスのポイントと感謝や賞賛のメッセージを添えて相手に送るだけです。
非常に簡単に送れるため、コミュニケーションのハードルが格段に下がります。
THANKS GIFTの場合は、企業理念や行動指針に沿ったメッセージのやりとりを行うこともできるので、同時に理念の浸透にも繋がります。

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ピアボーナスを導入している企業の事例

ピアボーナス導入事例1.気軽に感謝を伝え合うようになった株式会社メルカリ

フリーマーケットアプリで知られている株式会社メルカリにはもともと、四半期ごとに従業員同士でサンクスカードを贈り合う風習がありました。
しかし、サンクスカードだけだと気軽さがないため、日常的に感謝を伝える手段としてピアボーナスのサービスを導入しました。
メルカリでは従業員がよくしてもらった相手に社内ポイントを贈れるようにし、それとは別にインセンティブとして、金銭のやりとりも可能になったのです。
ピアボーナス制度を取り入れたことで、メルカリは感謝を伝えたいとき、すぐに行動に移せるようになりました。
しかも、社内ポイント制度は部署や支部の垣根を越えられるため、従業員のコミュニケーションの活性化にも繋がっています。
それほど関りがなかった従業員同士でも、ピアボーナスのやりとりによって接点が生まれ始めています。

ピアボーナス導入事例2.社風の浸透にピアボーナスが役立った株式会社フィードフォース

株式会社フィードフォースは、デジタル広告をはじめとして、IT分野で発展してきた企業です。
株式会社フィードフォースがピアボーナスを取り入れたのは、若手の人材育成に生かせると考えたからでした。
もともとフィードフォースには、従業員の挑戦をバックアップする体制が整っていましたが、いくら経営陣や上司が若手に挑戦を推奨しても、実際に行動するのは不安がともなうものです。
そこで、若手の挑戦にはピアボーナスを与え、「新しいアクションを起こせば評価される」という考えを浸透させていきました。

株式会社フィードフォースの事例で注目するべきポイントは、ピアボーナスを与える基準がはっきりしていたことです。
フィードフォースの経営陣や人事部は、従業員の成果ではなく、仕事への姿勢に対してピアボーナスを贈るよう指導しました。
たとえめざましい売上があったわけではない仕事でも、従業員のチャレンジ精神に対して報酬が与えられるようになったのです。
その結果、社内全体で同じ理念を抱きながら日常業務に取り組めるようになりました。
部下の行動にすぐフィードバックできるため、上司からもピアボーナスは喜んで活用されています。

ピアボーナス導入事例3.職場に一体感をもたらした株式会社シンサナミ

社内の団結力を高める方法としてもピアボーナスは注目されています。
たとえば、ガス事業やリフォームを請け負ってきた株式会社シンサナミは、従業員同士の交流が少ないことに問題を感じていました。
従業員の勤務体制がバラバラなうえ、業務が忙しくて全員が参加できる社内イベントも開催しづらくなっていました。
そこで、コミュニケーション活性化を目的に、ピアボーナスを導入しました。

シンサナミのピアボーナスは、接点の少ない従業員に対して感謝を伝えるツールになっています。
さりげない感謝が形になることで、従業員の関係性が改善されていきました。
大きな変化として、部署間の軋轢が減った点も挙げられます。
シンサナミでは価値観の違いから、部署間で対立することも少なくありませんでした。
そして、ますます部署間の交流がしにくくなるという悪循環が生まれます。
しかし、直接伝えにくい感謝や評価も、ピアボーナスを通してなら気軽に実践できます。
ピアボーナスを通して他部署の真意が伝わり、徐々に対立は解消されていきました。
シンサナミでは従業員同士がお互いを信頼し合うようになり、一体感が高まっています。

ピアボーナス導入事例4.プロセスをその都度評価するようになった株式会社ベネフィット・ワン

福利厚生事業に取り組む株式会社ベネフィット・ワンは、従業員の成果だけでなく過程も人事評価の対象にしたいと考えていました。
そのためには、人事部主導の評価だけでは細かい取り組みにまで目が届かないと感じていました。
そこで、ピアボーナスを取り入れることで、従業員の業務プロセスをその都度、評価できる仕組みを確立させました。
ベネフィット・ワンでは部門ごとに、ピアボーナスの対象となる基準を設定しました。
そして、その基準を達成したときにすかさず社内通貨が贈られるようにし、社内通貨を貯めていくと、点数に応じて好きな商品と交換できるルールも合わせて設定しました。

ピアボーナスにより、ベネフィット・ワンでは従業員の努力や、上層部から見えにくかった貢献を評価できるようになりました。
さらに、従業員間のコミュニケーションをサポートするためにもピアボーナスは使われるようになります。
何気ない行動に対してもピアボーナスが贈られるので、従業員のやる気は高まっていき、ベネフィットはピアボーナス導入後、前年比で3倍以上の業績向上に成功しました。

ピアボーナス導入事例5.公正な人事評価にピアボーナスを使った株式会社LIG

Webサイト制作やゲストハウスなどの事業で知られる株式会社LIGは、従来の人事評価制度の不足点を埋めるためにピアボーナスを導入しました。
具体的には、売上重視に偏っていた人事評価を改善することが目的でした。
株式会社LIGにはデザインやイベントへの出席など、多様な業務があります。
それにもかかわらず、これまでは売上のように、数値化できる基準だけが重視されて人事評価が行われてきたのです。
ピアボーナスによって数値化できない業務にも報酬が払われるようになり、人事評価の不公平さは取り除かれていきました。
そして、従業員のモチベーション維持にもつながっています。

また、株式会社LIGのピアボーナスは日々のペナルティにも応用されました。
遅刻や納期遅れといった違反行為を対象として、従業員のピアボーナスが差し引かれるようになったのです。
罰則の存在により、従業員の業務態度を引き締められるようになりました。
そのうえで、ペナルティ制度は「仕事では一定の成果を出していても、同僚に迷惑をかけている」タイプの従業員にも正当な人事評価を与えられます。
従業員が人事部に抱く不満が減り、仕事に集中できる環境が整ったのでした。

↓ピアボーナスのやりとりができる『THANKS GIFT』の活用事例のページはこちら↓
『THANKS GIFT』活用事例ページ

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今回は、ピアボーナス導入のメリット・デメリット、導入事例、おすすめツールどについて紹介しました。
それぞれの企業で導入目的や運用方法が異なり、出ている効果も変わっているように、その企業に合った方法で運用を行うことが重要です。

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