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リフレクションとは?人材育成での効果や具体的な取り組み例を紹介

リフレクションとは?人材育成での効果や具体的な取り組み例を紹介

仕事上のミスがなかなか減らない、人材が育たないとお悩みではありませんか。
人材育成が上手くいかないのは、リフレクションを取り入れていないせいかもしれません。
今回はそのリフレクションの意味や人材育成における効果、具体的な取り組み例について紹介します。

リフレクションとは?

リフレクションとは内省を意味する言葉で、客観的に自分の行った仕事を振り返ることを指しています。
よく反省と対比されますが、主観的事実を振り返る反省と違い、内省は次に活かしやすいという側面があります。
社員本人にしか分からない事実(反省)ももちろん大切ですが、併せて社員が行った仕事が客観的にどう見えるかを考えさせること(内省)が重要です。

たとえ今業績が順調な伸びを見せていたとしても、リフレクションできずに次へ伝える力が不足していれば、企業としての成長は停滞してしまう可能性があります。
一部の社員が優秀であっても、社員全体のスキルを伸ばせなければ企業は成長できません。
リフレクションは若手社員を育てるには重要な考え方で、企業の成長を伸ばす効果が期待できます。

リフレクションは、個々人だけでなくチーム・組織に対しても効果的

一度大成功を収めたはずの企業の業績が悪化する原因の一つとして、過去の成功体験にいつまでも引きずられてしまうということが挙げられます。
過去に成功した施策でも、時代や市場の状況が変われば通用しなくなることは往々にしてあり得ます。
たとえば、上司の仕事を見て覚えるというスタイルで成功を収めた企業だったとしても、その時々で受け止め方は大きく異なります。
企業として成長し続けるためには、過去の成功施策を今実施するとどのような受け止められ方をされるのか、客観的に見極める必要があります。

社員一人ひとりにリフレクションをさせる際は、各々のこれまでの経験や感情に引きずられないように取り組み方法を周知することが大切です。
取り組み方を統一しないと、主観が入ってしまいがちで、内省よりも反省寄りになってしまう可能性があります。
リフレクションで重要なのは、感情・経験・価値観・意見を切り離して考えることです。
社員がリフレクションできるように、日頃から業務を上記の4つに分けて振り返させる習慣づけをしましょう。

リフレクションに取り組む際の重要なポイント

社員にリフレクションをしてもらう際は、実現したいビジョンや目標を明確にイメージしてもらう必要があります。
ビジョン・目標を実現させるにあたって感じている焦りや不安といった感情と実現したいと考えるに至った経験をしっかりと思い浮かべてもらいます。
目標と現在地が明確になることによって、目標を達成するための道が分かりやすくなり、頑張る原動力にもなります。

リフレクションは、成功・失敗の如何にかかわらず、経験を自分の知識やスキルへと昇華させる方法です。
ダメだったから失敗に終わったという過去の話ではなく、ダメだったからこそ得られる知識やスキルといった未来に着目するのです。
過去を振り返るのは次の失敗を防ぐには重要ですが、スキルアップには繋がりません。
リフレクションにより、結果と理想とのギャップを埋めるアイデアを創出できるようにしていきましょう。

リフレクションに取り組む方法

リフレクションに取り組む方法としては、コルブの経験学習モデルというものがあります。
デービッド・コルブ氏が提唱した方法で、経験を振り返って学んだことや法則を見つけ、次の行動計画を立てるという一連のサイクルを繰り返す学習法です。
ゴルブの経験学習モデルが多くの企業で導入されているのは、自分の経験を多角的な視点で捉え、他のケースでも応用できるように概念化できるところにあります。
社員の行動を見つめ直せるだけでなく、社員の経験を他の社員に活かせるので、人材育成には役立つ手法だといえます。

意外と、これまで培ってきたノウハウを概念化できていない企業は多く見られます。
優秀な人材を次々と育てられる土台ができあがっていないと、企業としての発展は難しくなるでしょう。
限られた人だけが知識を溜め込むのではなく、みんなで知識を共有できるようにリフレクションしていくことが求められています。

チームでリフレクションを実施する際の方法

チームのリーダーがリフレクションをする際は、

  • 行動
  • 態度
  • 思考
  • 感情
  • 信念

の5つにカテゴライズしながら、これまでの成果や取り組みを振り返ることが重要です。

特に部下に指導するときは軸がぶれてしまうと、チームが目指す方向性が定まらないので、自分と部下が共有するビジョンに一貫性持たせる必要があります。
都度自分やチームが目指すビジョンの原点に返り、意識的にメンバーのモチベーションを高めることをおすすめします。
チームメンバーの立場になってリフレクションし、共感する力と柔軟に考えられるスキルを身につけましょう。

チームが上手く機能していない場合、世代間のギャップが生まれているか、もしくはメンバー同士の心の距離が離れてしまっている可能性があります。
他者がどういう価値観・経験・感情を持って意見を出しているかが分かると、チーム内での意思の疎通が図りやすくなります。
チームの連携が上手く取れれば、上司は部下に教えやすくなるうえに、部下は気兼ねなく教えを乞うことができるようになるでしょう。

リフレクションを効果的に行うために、ピアボーナスツールを活用しよう

今回は、リフレクションの意味や人材育成における効果、具体的な取り組み例について紹介しました。
リフレクションを行う上で、他者からのフィードバックもとても参考になる情報ですので、普段から相互に感謝や賞賛を伝えられるピアボーナスのツールを活用してみてはいかがでしょうか。

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