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愛社精神とは?エンゲージメントとの違いや高める方法を紹介

愛社精神とは?エンゲージメントとの違いや高める方法を紹介

厚生労働省が2021年5月に発表した新規学卒就職者の離職状況によると、卒業後に入社して3年以内に離職する確率は高卒で36.9%、大卒で31.2%でした。
育成すべき人材が退職すれば企業の成長につなげるのは難しいため、悩みの種となっている企業も少なくありません。
就職後に優秀な人材に定着してもらうためには「愛社精神」を育てる必要があります。
今回は、愛社精神の概要や高め方、エンゲージメントとの違いなどについて紹介します。

愛社精神とは?

愛社精神とは自分が働いている企業を愛し、仕事に対して誇りをもっている状態です。
愛社精神が強い従業員は自社の成長を願って努力し、どのようにすれば成長につながるのかを常に考えて行動します。
勤務年数が昇進や昇給につながりやすかった時代は定年まで1つの企業で働く人も多く、愛社精神が育ちやすい傾向にありました。
しかし、少子化問題が深刻な日本において優秀な人材を確保し、さらに自社に定着してもらうことは難しくなっています。
これは人材の数自体が少ないことから、就職は企業が選ぶのではなく、人材側が自分にとって良いと感じる企業を選ぶ時代へと変化しているからです。
キャリアアップを目指すなかで、就職した企業が合わないと感じて転職をすることは有効であるという考え方をする人も増加しています。
離職者が増加するほどほかの従業員にかかる負担が大きくなってしまい、さらに離職者を増やすというネガティブループになりかねません。
そのため、優秀な人材に自社で定着してもらうには愛社精神を育てることが重要です。

愛社精神とエンゲージメントの違い

愛社精神とともによくでてくる言葉に「エンゲージメント」があります。
企業におけるエンゲージメントとは、自社・仕事に対する熱意や貢献したいという自発的な意欲のことです。
働くうえで十分に満足できる環境があり、企業理念に納得できていればその企業で働き続けたい気持ちが高まり、愛社精神も強まります。
つまり、自社に対する従業員のエンゲージメントが愛社精神につながるものであるといえるでしょう。
エンゲージメントの高さはモチベーションや生産性の向上にもつながるので、自社の成長を促進します。

従業員の愛社精神が高まることによるメリット

従業員の自社への愛社精神を高めることで、仕事に対するモチベーションの向上につながります。
自社の成長に満足感を得るので自主的な行動をするようになり、同じ目的に向かって従業員同士のコミュニケーションが活発化する点もメリットです。
一体感が生まれることで働きやすい職場環境づくりが期待できるため、離職率も低下します。
居心地が良く、働きやすい職場環境があればストレスが溜まりにくく、精神的・健康的なダメージも受けにくくなります。
しかも、離職者が減少すれば新たな人材を迎えるためのコスト、その人材を一から育成するコストや手間も抑えることが可能です。
新入社員や中途採用の従業員を時間をかけて育成したのに転職されてしまったということになれば、会社として大きな損害になってしまいます。
愛社精神が強い従業員はそもそも転職自体を考えようとする気持ちにならず、退職者の穴をどのように埋めて業務をスムーズに進めるかというポジティブな考え方をします。

さらに、仕事に対するモチベーションアップによって仕事が楽しい、やりがいがあるという感情が生まれるので、生産性の向上にもつながります。
会社や自己の成長を考慮したうえで自分の目標を立てるなどの行動も期待できるでしょう。
自分なりの目標があることで、企業による人材育成以外でも従業員それぞれが自ら成長する機会を作っていく可能性が高まります。
前向きな姿勢で業務に取り組む従業員が多いほど取引先からの評判もアップし、企業ブランドも向上するのも良いところです。

愛社精神を高める際に注意すべき点

愛社精神が強くなるさまざまなメリットを得ると同時に注意したほうが良い点もあります。
たとえば、愛社精神が強いと第三者目線で自社の評価をしにくくなり、課題があっても見逃してしまいがちです。
そのため、競合社の情報を積極的に収集しなくなったり、チャレンジ精神で行動しなくなったりします。
こういった考え方が原因で仕事のチャンスを失う可能性もあるので、愛社精神を持った状態で常に自社の課題解決と新しい施策をするといった工夫が必要です。

また、愛社精神が強い従業員が集まっていることから、入社して間もない従業員に対してもそうするようにと強要してしまうケースもあるので注意が必要です。
愛社精神を強要するのは逆効果で、無理やりルールを押しつけられる働きにくい職場という印象を与えてしまいます。
たとえば、私生活にまで干渉されたり、飲み会に強制参加させられたりという例が挙げられるでしょう。
そのような状況が続けば、ブラック企業化しないとはいえません。
愛社精神が強くなることによるコミュニケーションの活発化やチームワークの強さなどのメリットがマイナス面に動いてしまいます。
愛社精神のメリットとデメリットを考慮し、自社に合った対策をしましょう。

愛社精神を高めるための有効な方法

愛社精神を高めるには、経営層と従業員が向き合って課題を改善する必要があります。
たとえば、企業理念や方向性を明確にすることが重要です。
その理念に納得できれば、自社の成長を目指すために必要な一員であると自覚し、信頼関係も強まることが期待できます。
正社員だけではなく、派遣やパート、アルバイトに至るまで従業員全員に理解してもらえるように定期的な研修を開催するのも効果的です。
ほかにも、社内報を活用し、社内に浸透させることができるでしょう。
経営層のインタビュー記事や企画課による今後の新商品・サービス開発などを掲載するのもひとつの方法です。

従業員エンゲージメントを高めるために福利厚生を充実させたり、適切な評価を行ったりするのが効果的といえます。
福利厚生は従業員の生活に直接かかわる重要ポイントですし、適切な評価はやりがいや向上心につながるからです。
企業にもよりますが、昇進が年功序列や特定の高い能力を保持する従業員が優先されるケースがあり、ほかの従業員の評価が適切に行われていないと不満を感じている場合もあります。
そういった状況では頑張って結果を出しても自分が評価されることはないと感じ、積極的に行動に出なくなってしまうわけです。
企業と従業員がお互いに貢献し合うというのが理想の形であり、愛社精神を育てるためにも大切なポイントになります。

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愛社精神を高め、従業員が定着・活躍できる組織を作ろう

今回は、愛社精神の概要や高め方、エンゲージメントとの違いなどについて紹介しました。
従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を通じた支援を行いましょう。

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