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企業の思いを言葉で伝える「経営理念」の作り方とは?

企業の思いを言葉で伝える!経営理念の作り方とは?

「経営理念」は、企業のあり方を示すために重要なポイントです。
就活生や取引先、消費者から経営理念をチェックされることも珍しくありません。
そこで働く従業員の一体感を育む際にも欠かせないでしょう。
経営理念を作るなら、妥協をしてはなりません。
この記事では、経営理念の作り方や注意点について解説をしていきます。

経営理念とは?

創設者や経営者が抱いている思いや存在意義を、社内外で共有するために作られるのが「経営理念」です。
経営理念は「標語」や「社訓」と行動されやすい言葉です。
確かに、企業の姿勢をはっきり示すという点で、それらは似ています。
ただし、経営理念は具体的かつ、論理的に企業の価値観を説明していなくてはなりません。
経営理念を読むことで、人は企業の活動方針を理解できます。
企業自身にも、「社会的責任をしっかり果たしていく」という意思表示を行うきっかけになりえます。

経営理念は、企業の代表者の言葉として語られるケースが少なくありません。
株式会社サイバーエージェントの藤田晋社長は経営理念で「21世紀を代表する会社を創る」との名言を刻みました。
メディア業界で画期的な取り組みを行っている、同社の姿勢を表現しています。
また、Amazonは「地球上で最もお客様を大切にする企業」というコンセプトを経営理念で説明しています。
世界中に利用者がいて、便利なサービスを常に更新している同社のあり方を象徴している言葉です。
このように、経営理念と事業が一致しているとき、企業の社会的信用は大きくなるといえるでしょう。

従業員にはどう響くのか?経営理念の必要性

社外だけでなく、社内の人間に対しても経営理念は大きな影響力を持ちます。
まず、「仕事への誇り」は無視できないポイントです。
経営理念に即した活動を続けていると、企業は世間から高い評価を得られます。
その結果、従業員は社会に貢献している実感を抱けるので、自分の仕事を誇れるようになります。
モチベーションアップの原動力として、揺るぎのない経営理念は大切です。
また、「一体感」も大切な影響でしょう。
経営理念は従業員に進むべき道を示してくれます。
異なる思考、価値観の人間が集まっていたとしても、最終的には経営理念に立ち返ることで意思を統一できます。
困難に直面した場合でも、従業員一丸となり立ち向かっていけるでしょう。

従業員の成長を促すのも経営理念の役割です。
企業が求める人材像、社会に対して示してほしい行動は経営理念の中に含まれています。
従業員一人ひとりが経営理念の意味を考え、自らの仕事に落とし込んでいくことで能動的な人材が増えていきます。
主体性を持ち、積極的に利益をもたらしてくれる従業員へと成長するために、経営理念は支えとなるでしょう。
そのほか、経営理念には従業員にリーダーシップを見せる意味合いもあります。
従業員の共感と信頼を高め、帰属意識を再確認させることも重大な目的です。

手順を踏んで取り組もう!経営理念の作り方5ステップ

経営理念の作り方では、5つの工程を意識します。

1.創設者や経営者の「願望」を自覚する

正直に、初期衝動に近い願望を考えていきましょう。
「新しい分野を開拓したい」「あらゆる顧客を幸せにしたい」など、大きな理想になってもかまいません。
「企業を大きくしたい」「売上を増やしたい」といった、露骨な欲望も却下せずに残しておきます。
ただ、あまりにも利己的な内容に傾きそうであれば、従業員にアンケートをとってみるのもひとつの方法です。

2.やりたくないことを書き出す

ここでも本音で、経営者として許せない行為をはっきりさせます。
そのことで、逆説的に「やりたいこと」が見えてくるのです。
「国内市場だけにこだわる」「質の低い商品を高く売る」といった、抵抗のある行為が分かれば経営理念を考えやすくなります。

3.会社の現状の分析

経営者の考えがまとまってきたら、3つ目のステップとして「会社の現状」を分析します。
得意分野や苦手分野、業界での立ち位置を客観的に見極め、これから取り組むべき課題を見つけましょう。

4.社会的意義と照らし合わせ

経営者の願望を叶え、企業が現状を打破するとき、どのように社会へ貢献できるのかを検討します。
経営者のエゴと社会責任は決して矛盾しません。
企業の強みを生かして2つを両立させることが、心を打つ経営理念を作るコツです。

5.推敲を繰り返す

経営理念は世界中に発信する文章です。
他社にない個性を盛り込みつつ、大多数の支持を得られなければなりません。
納得できるまで何度も書き直し、精度を高めていくことが大事です。

どうすれば共感してもらえる?経営理念作成のポイント

大前提は、「経営者自身が定める」ことです。
もちろん、その過程で部下の意見を参考にしてもかまいません。
従業員の思いを調査してみるのもアイデアを生むきっかけにはなるでしょう。
ただ、経営理念は、トップの考えを社内外に発信している内容であるべきです。
そのためにはやはり、企業をもっとも俯瞰できている人間の言葉でなくてはなりません。
会議やコンペティションに頼らず、最終的には経営者自身が書くようにします。

「シンプルであること」も大事です。難解で複雑な文章を載せても、多くの人は読み込んでくれません。
むしろ、「難しい話をしている企業」というイメージがついてしまう場合もあります。
経営理念は要点を分かりやすく、難解な内容もできるだけ平易な文章に置き換えて記しましょう。
肝心な部分はキャッチフレーズのように、インパクトがある言葉で表現するのもテクニックのうちです。
そして、何よりも「焦らないこと」です。
しっくりこない経営理念をあわてて掲載する必要はありません。
他社の経営理念もチェックしつつ、どことも被っていない、独自性が出てくるまでブラッシュアップし続けましょう。

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