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マイクロマネジメントとは?組織や従業員への影響や改善策・対処方法を紹介

マイクロマネジメントとは?組織や従業員への影響や改善策・対処方法を紹介

職場内の人間関係は、業務効率やチームワークにも影響する重要な要素です。
こうしたなか、「マイクロマネジメント」は人間関係のトラブルを招く要因のひとつとして、危険視する企業も増えています。
マイクロマネジメントとは、一体どのようなものなのでしょうか。
今回は、マイクロマネジメントの概要や組織・従業員におよぼす影響、対処法について紹介します。

マイクロマネジメントとは?

マイクロマネジメントとは、上司が部下や新人に対し、細かく管理してしまう「過干渉」を意味します。
心配性や失敗を過度に恐れたり、上司のやり方で進めたいという管理職によく見られます。
具体的には、業務の進み具合を確認するため頻繁に報告を求めたり、電話のかけ方やメールの内容にまで口を出したりすることが挙げられます。

マイクロマネジメントに該当する具体例

マイクロマネジメントに該当するものとして、以下のような内容があります。

  • 業務の進捗や今後の流れについて細かく報告を求める
  • 作成した書類について細かく確認し、ミスを指摘する
  • 発生したミスの原因や背景、対策などを細かく確認する
  • 部下の仕事内容(メールのやり取りや書類作成など)について細かく確認・指摘する
  • 会議での発言や普段の仕事の様子に対して細かく指摘する

マイクロマネジメントをしやすい人の特徴

マイクロマネジメントをしやすい人の特徴には、以下のようなものがあります。

1.自分の仕事の進め方に自信を持っている

自分の仕事のやり方に絶対的な自信がある人は、部下から尊敬されたいという気持ちからマイクロマネジメントをしやすいといわれています。

2.部下に仕事を任せられない

もしも部下が仕事でミスをした場合、上司は立場上責任を問われたり助けたりする必要が生じます。
こうした部下のミスが心配になり、大きな失敗をさせないようマイクロマネジメントを行う人もいるようです。
なかには、部下のミスが自分の評価を下げるという考えがあり、常に状況を細かく管理したいと考えるケースもみられます。

3.マネジメントのやり方を知らず、とにかく部下に目を向けている

マイクロマネジメントをする人は、その行為に無自覚なことが多い傾向です。むしろ自分は熱意を持って部下の教育をしていると捉えている場合もあります。
マイクロマネジメントをしているという意識がないため、部下や周囲への影響にも気付くことができないのです。

管理職がマイクロマネジメントをしてしまう理由

マイクロマネジメントをしてしまう主な理由には、以下のようなものが挙げられます。

細かい進捗を含めて全て把握したい

たとえ管理者であったとしても、全体をくまなく把握しておく必要性は低いでしょう。
すべての把握にこだわると、かえって膨大な情報に埋もれて必要な情報を把握できなくなる可能性もあります。
しかし、完璧主義者の場合は常に全体を把握しておきたいと考えるケースが多く、部下の状態や業務の進捗についてマイクロマネジメントをしてしまいます。

管理職として自分の価値を高めたい

部下を細かく管理・教育することで、自らの価値を示したいと考える人も少なからずいます。
周囲からの評価を受けたいという願望が、マイクロマネジメントとして表面化してしまうケースがあります。

マイクロマネジメントによる組織や従業員への影響

マイクロマネジメントを行うことによる弊害は以下のようなものが考えられます。

1.従業員のパフォーマンスの低下

マイクロマネジメントによる大きな弊害となるのが、職場のパフォーマンス低下です。
上司が部下に対して細かく口を出すと、すべてその指示通りに仕事を進めることになるでしょう。
しかし、すべての部下を上司の思うように動かせれば問題ありませんが、実際のところそう簡単にはいきません。
上司の能力にも限界があり、すべての指示に沿って業務を遂行するのは非常に難しいことといえます。
その結果、マイクロマネジメントは部下の長所を打ち消し、やる気を削いでしまいます。
このような職場環境では部下は十分に能力を生かせず、職場全体の生産性も低下していく原因になり得るでしょう。

2.部下のキャリア形成/スキルアップの妨げになる

マイクロマネジメントは短期的な視点だと、大きな問題として捉えにくいかもしれません。
しかし、長期的な視点で捉えると人材育成の妨害につながるなど、企業にとって大きな問題に発展するリスクがあります。
なぜ人材育成の妨げになるのかというと、マイクロマネジメントは部下の自主性を奪ってしまうためです。
細かく上司が口出しをすると、部下は次第に自分の頭で考えることを辞めてしまいます。
すると、指示通りに仕事をすることしかできなくなってしまいます。
その結果、自分の考えによる成功や失敗の機会を失い、部下のキャリア形成がうまくいかない原因につながります。

マイクロマネジメントへの対処法

マイクロマネジメントを防ぐためには、上司の意識を変えたり企業が環境を見直したりする取り組みが必要です。
具体的には以下のような対処法が考えられます。

1.部下への接し方に関する意識を変えてもらう

細かく口出しをし過ぎることは避け、部下を成長させられるような接し方を目指しましょう。
部下に質問をしたいときは、オープンクエスチョンを使うことも良い方法です。
オープンクエスチョンとは、イエス・ノーで回答できない質問をいいます。
自由な回答を求める形になるため、部下自身が頭を使って考えるようになり、その結果、部下の成長につなげられます。
また、オープンクエスチョンによって部下の考えを知ることができます。
部下に聞きたいことがある場合は、積極的にオープンクエスチョンを活用しましょう。

2.上司への報告のタイミングや報告内容を決める

進捗状況を細かく確認することを避けるため、どのタイミングで報告をするか決めておきましょう。
あらかじめ報告のルールを決めておけば、安心して仕事を任せられ、過干渉を避けやすくなるでしょう。

3.職場のコミュニケーションを活性化させる

上司と部下との間にきちんと良好な関係が築けていれば、お互いに信頼して仕事を進められ、お互いの考えも伝えやすくなります。
交流の機会を増やすためには、チャットツールやサンクスカードなどのツールを導入することも良い方法です。
手軽にメッセージや感謝の気持ちを伝える文化をつくることで、職場内の人間関係の円滑化が期待できます。

↓新卒向けマネジメントの方法や重要なポイントについて紹介した記事はこちら↓
新卒のマネジメントにおいて重要な3つの共通項と絶対に行ってはならないことを紹介

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