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ポジティブフィードバックとは?意味や効果、具体例を紹介

ポジティブフィードバックとは?意味や効果、具体例を紹介

人材育成などに役立つ取り組みとして、ポジティブフィードバックを実施する企業が増えてきました。
それを知って、自社でも実践したいと考えている人事担当者もいらっしゃるかと思います。
恩恵を大きくしたいなら、最初のステップとして意味や効果を正しく把握することが重要です。
今回はポジティブフィードバックの概要や効果、具体邸について紹介します。

ポジティブフィードバックの意味

人事におけるフィードバックとは、対象者である従業員の業務や言動に関する評価を本人に伝えることです。
そして、ポジティブフィードバックは、文字どおり前向きな言葉だけを用いて行うフィードバックを指します。
厳密な定義はありませんが、高く評価できるポイントを探し、否定的なフレーズをまったく使わずに伝えることが特徴です。
賞賛している形になるため、対象者は承認欲求を満たされてポジティブな気持ちになり、さまざま良い効果が生じることを期待できます。

↓フィードバック面談のポイントや質問例について紹介した記事はこちら↓
フィードバック面談とは?実施の際のポイントや質問例を紹介

ポジティブフィードバックを受ける側の効果

適切かつポジティブなフィードバックを受けることによって、以下のような効果を期待できます。

  • モチベーションが向上する
  • 失敗を許容してもらえ、挑戦しやすくなる
  • もっと褒められたいと思い、自発的に他人や組織に対して貢献しようと思える
  • 成長速度が向上する
  • 他人から見た自分の強みや弱みを知れる

ポジティブフィードバックを行う側の効果

ポジティブフィードバックは、行う側にも以下のようなメリットや効果が期待できます。

  • 部下やメンバーのことをよく見るので、普段のコミュニケーションが増える
  • どのように伝えれば、伝わりやすいかを常に考えられるようになる
  • 明るい雰囲気で改善点を伝えられる

ポジティブフィードバックを導入することの組織にとっての効果

ポジティブフィードバックは当事者や評価者だけに留まらず、企業全体に有益な影響をもたらします。

適材適所の人材配置が可能になることもその一つです。
対象者の長所が明確になることで、それを活かせるポジションに配置しやすくなります。
それぞれの個性や強みを活かした組織づくりを行うことによって、生産性が持続的にアップすることを見込めます。
加えて、ポジティブフィードバックを通じて多くの従業員の強みを把握すれば、社内戦略やプロジェクトの立案に役立つケースもあります。

また、従業員の自社への帰属意識を大きく高められます。
前向きな言葉を聞いて得られた手ごたえは、組織に貢献できているという実感を生み出すからです。
仕事にやりがいを感じ、積極的に仕事に取り組むことが期待できます。
帰属意識が高い方が増えて、会社の文化や社風として定着すれば、離職率の低下に繋がります。

ポジティブフィードバックの具体的な方法例

具体例1:3段階に分けて実施

具体的な実施の仕方として、次の3段階で進めるケースがよく見受けられます。
最初に行うのは、ポジティブフィードバックで取り上げる題材や内容を選ぶことです。
漠然と全体を褒めても印象に残りにくいため、特定の事柄をピックアップしなければなりません。
たとえば、「今期は難易度が高かったのに頑張ったね」と言うより、「この企画が素晴らしかったので前回の課題をクリアできたね」と述べるほうが効果を期待できます。
複数の事柄があっても、まとめずに一つひとつ褒めることが大切です。

そして、ピックアップした事柄を成果に結び付けて説明することが次の段階になります。
上記の例であれば、「課題のクリアによって売上が20%アップした」というような内容です。
これによって、対象者は自分の働きと成果を関連付けてイメージできるようになります。
そうすると、自分に対する満足度は、仕事をやり遂げたという達成感以上のレベルに跳ね上がるというわけです。

最後の段階として今後取り組んでほしいことを伝えます。
自分の強みや成果を理解してもらえた上で、次に自分がやるべきことが明確になるため、すぐに仕事に活かすことができます。

具体例2:目標の設定やサービスの活用

ポジティブフィードバックの効果を大きくするために、各企業はさまざまな工夫をしています。
そのなかでも代表的なのは、事前に目標設定をしっかり行っておくことです。
目標を定めていない状態で結果だけを見ると、あいまいな褒め方しかできませんし、賞賛に値するか判断できない場合もあります。
一方、目標を明確にしておけば、たとえ達成できなくても「残り10件まで追い上げたね」というように具体的に褒められます。
「この10件には異なる方法でアプローチしよう」などと次の方針に具体性を持たせることも容易です。

また、目標を職場で共有することも定番の方法となっています。
そうすることで、本来の評価者以外からもポジティブフィードバックを受けやすくなるからです。
たとえば、上司でない先輩に実施してもらっても査定に影響しませんが、対象者は自身の成長につなげられます。

さらに、コミュニケーション用のサービスを活用して、その効果を高めている企業も多いです。
褒める機能などを活用することにより、日常的にポジティブフィードバックを行える環境の構築に努めています。

職場のコミュニケーションを活性化させて、従業員が定着・活躍できる組織を作ろう

今回は、ポジティブフィードバックの概要や効果、具体例について紹介しました。
社内コミュニケーションは、生産性や従業員の定着に大きな影響を与えるため、会社としても支援や対策を行っていきましょう。

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