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キャリアパス制度とは?メリット・デメリット、企業事例を紹介
社員が自律的に生き生きと働ける企業作りの方法を探していませんか。
探しているのであれば、キャリアパス制度の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
キャリアパス制度を構築することで企業と社員の両方にさまざまなメリットがあります。
今回は、キャリアパス制度についての説明やメリット・デメリット、導入事例について紹介します。
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もくじ
キャリアパス制度とは?
キャリアパス制度とは、昇進や昇給の条件を明確にすることで社員にキャリアの道筋を示す制度です。
キャリアパスは「キャリア=職歴」と「パス=道筋」を組み合わせた用語になります。
実際にどのようなスキル・実績を持っていれば昇進・昇給できるのかを明確にすることで、社員は今後のキャリアをイメージしやすくなります。
社員が目標を持って仕事をすることにつながるでしょう。
キャリアパス制度が求められる背景には、現代における働き方の多様化が挙げられます。
年功序列制度が機能していた時代においては、企業内における先輩の働き方を通して自身のキャリアをイメージするのが一般的でした。
しかし、転職が当たり前で、働き方の選択肢が多様な現代においては、企業内で働き続ける他にも魅力的な選択肢が見えてくるでしょう。
企業は個人に魅力的なキャリアを提供することが求められます。
キャリアパス制度には主に「等級制度」、「評価制度」、「研修制度」、「賃金制度」の4つの制度があります。
「等級制度」は、等級に必要なスキルや知識、担当すべき業務内容を定めます。
「評価制度」は、業務内容の習熟度や成果に応じて社員を評価する制度です。
「研修制度」は、業務に必要な知識や資格などの取得を支援する制度です。
「賃金制度」は、評価制度や等級制度から給与の待遇を定めます。
企業にあったキャリアパス制度を構築することで、優秀な人材の確保・育成につながります。
キャリアパス制度のメリット
キャリアパス制度のメリットについて紹介します。
社員のモチベーションアップにつながる
社員は希望する職位を目指すにあたり、評価制度や等級制度などが明確化されているため次のステップに向けて努力がしやすくなります。
研修制度を利用して、能動的にスキルアップを目指せるでしょう。
また、社員のライフプランにあわせたキャリアプランも作りやすくなるため、ワークライフバランスにもつながります。
業務のミスマッチを防げる
求職者に自社のキャリアパス制度を公開することで、求職者は就職後のキャリアをイメージしやすいでしょう。
「思っていた仕事とちがう」といったミスマッチを防ぐことにもつながります。
ミスマッチを防げるため、企業に人材が定着しやすくなります。
業績アップが期待できる
社員のモチベーションがアップし、業務のミスマッチを防ぐことで意欲の高い組織作りが可能になります。
組織の活性化は業績アップにつながるでしょう。
人事評価の透明化で企業イメージが上がる
人事評価が明確化されることで、クリーンな印象を対外的にアピールできます。
努力が報われないようなブラック企業よりもクリーンな印象を持つ企業から、消費者は商品を購入したいと思うのではないでしょうか。
また、クリーンな印象作りは優秀な人材を確保するためにも有効です。
クリーンな印象を持つ企業で働きたいと考える求職者は多いでしょう。
キャリアパス制度のデメリット
キャリアパス制度のデメリットは、上手く機能しなければ社員におけるモチベーション低下のおそれがある点です。
キャリアパス制度が上手く機能しない原因は次の2つです。
デメリットもしっかりと理解した上で対応を検討しておくことが重要です。
1.社員の適性が異なる
社員に業務適性がない場合、本人が努力してもスキルアップは難しいため、著しく業務に対するモチベーションが低下してしまうでしょう。
そのような事態を防ぐためにも、適材適所を見極めて人材を配置するのが大切です。
事前のヒアリングを十分に行う必要があります。
また、適性が異なる場所に人材を配置してしまった場合にも、社員がキャリアを再構築できるようにキャリアパスを複数設定しておくことが重要です。
2.条件を満たしているのに昇進できない
昇進の条件を満たしているのにもかかわらず昇進できないと、社員のモチベーションは落ちてしまいます。
具体的には、ポストに空きがないため昇進ができないケースです。
せっかく評価制度で明確化された基準があっても、活かされないのであればなんの意味もありません。
キャリアパス制度に、世代交代が促進されるような制度を盛り込む必要があります。
キャリアパス制度導入企業事例
電機メーカーであるコニカミノルタの事例を紹介します。
コニカミノルタは、「職場グレード制度」の採用を通して年功序列制度をなくし、能力や成果を公平に評価して、昇格や昇給に反映させる仕組みを構築しています。
また、社員の意志で異動にチャレンジする「人財公募制度」と「FA(フリーエージェント)制度」を導入している点も注目です。
チャレンジ精神を尊重する企業風土の醸成だけではなく、人材の横断的な流動化も目指しています。
研修制度も充実しており、社員のモチベーションアップに貢献しています。
役割、立場の変化に合わせた「階層別研修」やビジネスリーダーを育成する「ビジネスリーダープログラム」、キャリアを考える機会を提供する「年齢別キャリアデザイン研修」など研修は多岐にわたります。
全ての従業員が受講できる「コニカミノルタカレッジ」においては、業務上必要な知識やスキルを、学びたいと考えた時にいつでもタイムリーに学ぶことが可能です。
毎年多くの社員が受講し、スキルアップにつなげています。
従業員が定着・活躍できる組織を作ろう
今回は、キャリアパス制度についての説明やメリット・デメリット、導入事例などについて紹介しました。
従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を通じた支援を行いましょう。
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