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福祉業界の離職率とは?離職率が高い原因と対策方法を紹介

福祉業界の離職率とは?離職率が高い原因と対策方法を紹介

「退職者が多いけど、福祉職の離職率はどれくらいなの?」などの疑問を抱いていませんか。
職員が次々と退職していくと、職場に特別な問題があるのではなどと考えたくなるでしょう。
ぜひ、福祉業界ならではの離職防止方法を自社の取り組みの参考にしてみてください。
今回は、福祉業界の離職率と離職理由、離職を防ぐ方法などについて紹介します。

福祉業界の離職率

厚生労働省が発表している「令和2年雇用動向調査結果の概要」によると、令和2年中の医療・福祉業界における離職率は14.4%です。
令和元年中の離職率(14.4%)と比べると0.2%低下しています。
ここでいう医療・福祉業界は、医療業、保健衛生、社会保険・社会福祉・介護事業で構成されます。
医療業に分類されるのは病院、一般診療所など、保健衛生に分類されるのは保健所、健康相談施設など、社会保険・社会福祉・介護事業に分類されるのは福祉事務所、児童福祉事業、老人福祉・介護事業、障害者福祉事業などです。
福祉業界のみの離職率ではない点に注意が必要です。

公益財団法人介護労働安定センターが発表している「令和2年度介護労働実態調査」によると、令和元年10月1日から令和2年9月30日までにおける訪問介護員・介護職員の離職率は14.9%です。
前年度の離職率(15.4%)と比べて0.6%低下しています。
職種別の離職率は、訪問介護員が15.6%、介護職員が14.7%です。

続いて介護サービス別の離職率は、訪問介護の離職率は15.1%、通所介護の離職率は16.1%、特定施設入居者生活介護の離職率は18.8%、介護老人福祉施設の離職率は12.2%、介護老人保健施設の離職率は11.5%です。
前年度に続き、通所介護と特定施設入居者生活介護の離職率がやや高くなっています。

↓離職率の計算方法や改善のための考え方を紹介した記事はこちら↓
離職率の定義と計算方法、改善のための考え方を紹介

福祉業界と他産業の離職率を比較

一般的に、福祉業界は離職率が高いと捉えられる傾向があります。
福祉業界と他産業の離職率を比較してみます。
「令和2年雇用動向調査結果の概要」によると、令和2年中の16大産業における離職率は14.2%です。
16大産業は、医療・福祉のほか、鉱業、採石業、製造業、情報通信業、小売業、金融業、不動産業などで構成されます。
16大産業の離職率と医療、福祉業界の離職率は大きく変わりません。
訪問介護員・介護職員の離職率についても同じことがいえます。
基本的には、医療・福祉業界の離職率は平均的です。

他の産業と比較するとどうなるのでしょうか。
16大産業の中で最も離職率が高いのは宿泊業・飲食サービス業で、令和2年中の離職率は26.9%となっています。
次に離職率が高いのは19.3%のサービス業(他に分類されないもの)です。
これらの産業と比べると、医療・福祉業界は働きやすいと感じている職員が多いといえるでしょう。
反対に16大産業の中で最も離職率が低いのは鉱業・採石業・砂利採取業で、令和2年中の離職率は5.6%となっています。
次に離職率が低いのは、7.7%の金融業・保険業です。
医療・福祉業界の離職率は、16大産業の中で上から11番目となっています。
離職率は16大産業の平均と大きく変わりませんが、他の産業と比べると採用した職員は定着しにくいと考えられます。

↓業界別の離職率をまとめた記事はこちら↓
離職率の高い業界とは?業界別の平均やランキングを紹介

福祉業界における離職理由

「令和2年雇用動向調査結果の概要」によると、転職入職者が前職を辞めた理由の上位3つは「給料等収入が少なかった(9.4%)」「職場の人間関係が好ましくなかった(8.8%)」「労働時間、休日などの労働条件が悪かった(8.3%)」です(「定年・契約期間の満了(16.0%)」は除く)。
待遇、人間関係、労働条件に問題を抱えて離職している人が多いといえます。
ただし、以上の離職理由は、福祉職に限ったものではなく、16大産業全体の離職理由です。

福祉職の離職理由を詳しく把握したい場合、「令和2年介護労働実態調査」を参考にできます。
この資料には、介護職員などが働くうえで抱えている悩みが記載されています。
労働条件などの悩みで最も多いのは「人手が足りない(52.0%)」で、「仕事内容のわりに賃金が低い(38.6%)」が続きます。
職場での人間関係などの悩みで最も多いのは「自分と合わない上司や同僚がいる(21.2%)」で、2番目は「部下の指導が難しい(20.3%)」となっています。
福祉職特有の悩みといえるのが、利用者及びその家族についての悩みなどです。
この項目では「利用者に適切なケアができているか不安がある(40.9%)」が最も多く、2番目は「介護事故(転倒、誤嚥その他)で利用者に怪我をおわせてしまう不安がある(24.2%)」です。
待遇や職場の人間関係は、福祉職にとっても悩みの種であることがわかります。

↓介護業界の離職率や対策を紹介した記事はこちら↓
介護業界の離職率は?離職の原因や対策方法を紹介

福祉業界における離職を防ぐ方法

福祉職の離職率は、14~15%程度と考えられるため、決して低い数字ではありません。
どのように離職を防げばよいのでしょうか。

令和2年介護労働実態調査」は、早期離職防止や定着促進に効果があった方策も調査しています。
この資料によると、最も効果があったとされているのは「本人の希望に応じた勤務体制にする等の労働条件の改善に取り組んでいる」です。
具体的には、労働時間を調整するなどが考えられます。
ライフスタイルに合わせた働き方を実現できる職場は、福祉職でも歓迎される傾向があるといえるでしょう。

2番目に効果があったとされる方策は、「残業を少なくする、有給休暇を取りやすくする等の労働条件の改善に取り組んでいる」です。
労働条件は、「令和2年雇用動向調査結果の概要」でも退職理由の上位にあげられています。
働きやすい環境を実現することで、転職のメリットを小さくできると考えられます。

3番目に効果があったとされる方策は、「賃金水準を向上させる」です。
賃金は、参考にした2つの資料で上位の離職理由にあげられています。
非常に効果的な方策と考えられます。ただし、事業所によっては実現が難しいこともあるでしょう。

4番目に効果があったとされる方策は「職場内の仕事上のコミュニケーションの円滑化を図っている」です。
この方策の魅力は、上記の方策を実施できない事業所であっても実施できることです。
ただし、具体策に落とし込むことは難しいでしょう。
何をすればよいかわからない事業所におすすめなのが、THANKS GIFTをはじめとするWEB/アプリサービスの導入です。
これらのサービスを活用することで、一緒に働く同僚などにアプリなどを使って感謝や称賛の気持ちを伝えられます。
例えば、作業を手伝ってくれた同僚に「助けてくれてありがとう!」などのメッセージを送れます。
また、多くの同僚から称賛された職員を表彰することも可能です。
THANKS GIFTには、職場の雰囲気を明るくする、職場の心理的安全性を高める、スタッフのモチベーションを向上させるなどの効果を期待できます。
職員間のコミュニケーションを促進したいときに活用したいサービスです。

↓早期離職の原因や対策を紹介した記事はこちら↓
早期離職の原因と対策、日本の3年以内の離職率を紹介

福祉業界の職員の離職対策に活用したいツール

福祉業界の離職対策や人手不足対策を目的に活用したい、サービス・ツールについて紹介します。

モチベーションクラウド

国内最大級の導入実績による豊富なデータベースとコンサルティングの知見をもとに、従業員エンゲージメントを向上させることができる組織改善サービスです。
定期的なアンケートを実施することで、離職の予兆を確認したり、組織の中での解決すべき課題が可視化されます。

サービス名 モチベーションクラウド
運営会社 株式会社リンクアンドモチベーション
サービス種別 組織サーベイツール
URL モチベーションクラウド|組織改善ならモチベーションクラウド

生産性との関係が科学的に証明された「エンゲージメント」を9つの指標で可視化。組織の状態を、最小限の負荷で網羅的に捉え、次の行動に繋がりやすいように設計されているエンゲージメントプラットフォームです。
こちらでも個人単位でのコンディションの把握、組織における問題の特定が可能です。

サービス名 wevox
運営会社 株式会社アトラエ
サービス種別 組織サーベイツール
URL Wevox | 組織力向上プラットフォーム

ラフールサーベイ

組織解析で企業の強みや課題を明確化し、今後の改善策として適切な対策を提示する従業員インサイトを掘り出し、定量・定性的な手法をもとに実態を把握し、「心理的安全性」と「エンゲージメント」を可視化する組織診断ツールです。

サービス名 ラフ―ルサーベイ
運営会社 株式会社ラフ―ル
サービス種別 組織サーベイツール
URL 組織改善ツール |ラフールサーベイ

TUNAG

経営の想いを反映させた社内制度を軸に『会社やヒト』を知るキッカケを増やし、社内コミュニケーション活性化や組織の生産性向上を促すツールです。
社内の人事制度や福利厚生を周知・管理させることや、社内の情報を集約するポータル機能など、活用方法が幅広いことが特徴です。

サービス名 TUNAG
運営会社 株式会社スタメン
サービス種別 エンゲージメントクラウド
URL TUNAG(ツナグ)公式 – エンゲージメントプラットフォーム

THANKS GIFT

THANKS GIFTは、サンクスカードや社内掲示板、社内チャットなどの機能を通じて、社内コミュニケーション活性化や従業員エンゲージメント向上に繋げるエンゲージメントツールです。
組織サーベイ、アンケートで従業員の状況を可視化し、各種機能によって社内コミュニケーション活性化や従業員間の関係良好化などに繋げます。

サービス名 THANKS GIFT
運営会社 株式会社Take Action
サービス種別 社内コミュニケーションツール
URL THANKS GIFT サンクスギフト|ありがとうが組織を強くするエンゲージメントクラウド

おすすめのエンゲージメント向上ツール「THANKS GIFT」

THANKS GIFT_サービスサイトトップ

THANKS GIFT(サンクスギフト)は、感謝を贈り合うことで社内コミュニケーションを活性化させ、社内文化を醸成でき組織や社内の生産性向上、エンゲージメント向上に寄与するツールです。
大手IT製品レビューサイトでは、プロダクトの機能の豊富さや使いやすさ、サポートの充実度などで評価いただき、複数のカテゴリにおいて満足度No.1を獲得しています。

THANKS GIFTの資料ダウンロードページはこちらをクリックください

THANKS GIFT_機能一覧

THANKS GIFT(サンクスギフト)は、感謝や称賛を伝え合うサンクスカードをはじめ、経営者の思いや従業員のコミュニケーションを活性化させるWeb社内報、組織の課題を把握するための組織サーベイなど、組織づくりを行う上で必要な機能を搭載したプロダクトです。

離職理由を解消し、従業員が定着・活躍できる組織を作ろう

今回は、福祉業界の離職率と離職理由、離職を防ぐ方法などについて紹介しました。
従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を通じた支援を行いましょう。

「THANKS GIFT」は、エンゲージメントを向上させる上で重要な理念浸透や社内コミュニケーションを活性化させる、Web社内報やサンクスカードなどの機能を搭載した社内コミュニケーションツールです。
「THANKS GIFT」を活用して従業員エンゲージメントや働きがいを向上させる取り組みを開始しませんか?
ぜひ、サービス紹介資料をダウンロードいただき、貴社での離職防止の取り組みに活用できそうかご確認ください。

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