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サンクスカードの導入が失敗する原因と対策方法を紹介
サンクスカードとは、社内で感謝やねぎらいの気持ちを伝え合うツールです。
紙で運用するのはもちろんですが、アプリを使うという手もあります。
サンクスカード導入には、社員の士気や団結力が高まる、社内の雰囲気がよくなるなどの多くのメリットがありますが、運用の方法次第では失敗してしまうことも少なくありません。
今回はサンクスカード導入が失敗する原因と、失敗を避けるための活用・運用の方法を紹介します。
もくじ
サンクスカードとは?
サンクスカードとは、仕事の中で感じた感謝を専用のツールや紙に書いて送り合う取り組みです。
社内コミュニケーションの活性化や社員の信頼関係の構築を促すことを目的に実施され、サンクスカードにポイントを付与して報酬も同時に受け取る仕組みを構築する企業も多いです。
↓サンクスカードの効果やよくある失敗と対策について紹介した記事はこちら↓
サンクスカードとは?効果や失敗・対策、おすすめツールを紹介
サンクスカード活用のメリット
サンクスカードを導入することで社内のコミュニケーションが活性化し、以下のような効果が見込まれます。
- 賞賛承認文化の醸成により、社内の雰囲気が明るくなる。
- リアルなコミュニケーションのきっかけになるので、社内のコミュニケーションが活性化する。
- 人間関係によるものが非常に大きい為、離職の防止に繋がる。
- 承認欲求が満たされることによる、モチベーションの向上。
サンクスカード導入が失敗する原因
1.ノルマ化してしまい社員の負担になる
サンクスカード導入が失敗する原因として、まず考えられるのが「社員の負担が増える」ことです。
サンクスカードは、社員同士が気持ちを伝え合える素晴らしいツールですが、サンクスカードに対する価値観は人それぞれ違います。
例えば、自分の字にコンプレックスがあり、カードを書く行為自体を辛く感じる人もいます。
そんな中で、サンクスカードを渡すことがノルマ化してしまうと、本当はそれほど感謝していない相手に無理やりカードを贈ったり、毎回似たような内容のカードを贈ったりすることになります。
これでは、サンクスカードの本来の意味は薄れ、単に業務が増えただけという結果になるでしょう。
ノルマを達成するためのサンクスカードの贈り合いは、意味がないばかりか、むしろ職場にとってマイナスになってしまいます。
2.サンクスカードを「気持ち悪い」と感じる人もいる
サンクスカードは、感謝を伝え合うことで従業員同士の関係値を良好にしたり、会社に良い雰囲気をもたらすツールですが、ツールを導入することで感謝することを強制されて、気持ち悪いと感じる人も少なからずいます。
従業員の中に最初はそういった気持ち悪いをいう感情を抱く方もいるかもしれませんが、導入の目的や活用イメージ、どういった組織を作りたいのかを説明し、理解してもらうことが必要です。
3.運用の手間がかかる
サンクスカードを紙で運用する場合、カードを配布する、贈られたカードを集計するなど膨大な手間と時間がかかります。
特に、営業所や支社がいくつもあるような大きな企業の場合、サンクスカードの集計が本来の業務を圧迫することもあります。
サンクスカードをよりよい職場づくりに生かすためには、できる限り手間のかからない仕組みを作ることが必要です。
4.部署や職種によっては参加しにくい
紙のサンクスカードを手渡しする場合、営業など事務所にいる時間が短い人は参加しにくい傾向があります。
すると、せっかくサンクスカードの仕組みがあっても、参加するのは一部の人だけということになりがちです。
サンクスカードは、職場のすべての人が無理なく参加できる仕組みがあってこそ効果を発揮します。
そのために、サンクスカードは勤務形態に関わらず参加しやすい方法で運用しなければなりません。
5.サンクスカードの集計が難しい
サンクスカードの取り組みをしている中で、1番の課題点と言ってもいいでしょう。
ほとんどの場合人事・総務部にあたる方々が担当をされていますが、通常業務をしながら集計作業を行うというのはとても大変なことです。
拠点がいくつもある場合や、規模が大きくなってくると1日5時間を1週間続けてやっと終わるというお話も聞いたことがあります。
↓サンクスカードのマンネリ化の原因と対策を紹介した記事はこちら↓
サンクスカードのマンネリ化を防ぐ方法と成功事例を紹介
サンクスカードを失敗させないための活用・運用方法
1.サンクスカード運用の目的・ルールを明らかにする
サンクスカード運用の失敗を回避するためには、導入の目的を明らかにするのが重要です。
サンクスカードは、導入してから社内に浸透するまで時間がかかります。
成果が見える前に否定的な意見が増えると、せっかく始めたサンクスカードの取り組みが、社内に定着しないまま立ち消えになる恐れがあります。
そのため、運用を始める前には「何のためにサンクスカードを導入するのか」「サンクスカードによってどんな課題を解決したいのか」を明確にしておきましょう。
さらに、サンクスカード導入の目的を社内に周知するのも重要なことです。
経営陣から自社ホームページなどを使ってくり返しメッセージを発信する、各部署のトップとの意見交換の場を設けるなど、サンクスカードへの理解が深まるような活動が求められます。
多くの社員が目的や意義、メリットを理解してこそ、サンクスカードの文化が職場に根付くでしょう。
また、ルールなしでは長続きしないため、導入前には社内で運用ルールを決めましょう。
具体的には、毎月の締め日や、営業所や支社間の運送方法などについてです。
会社によってはサンクスカードに何かしらのインセンティブをつける場合もあるでしょう。
インセンティブ制度を社内通貨で運用するケースもありますが、この場合は、社内通貨の使い方を周知したり、利用を促進したりする必要があります。
せっかくインセンティブがあっても、うまく活用できないのはもったいないです。
サンクスカードと社内通貨機能がどちらも備わったサービスもあるので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
↓サンクスカードの導入方法について紹介した記事はこちら↓
「サンクスカード」とは?導入方法と運用で気を付けるべきポイント
2.サンクスカードのやりとりを全社員に見える化する
誰が誰にサンクスカードを贈ったのか、誰がどんなふうに感謝されているのかを「見える化」するのもポイントです。
サンクスカードのメリットの一つが、「ありがとう」の気持ちを形にすることで、社員のモチベーションを上げられることです。
カードを贈った人と受け取った人だけにとどめるのではなく、社内の誰からでも見えるようにすることで、自分の仕事が感謝され、しかもその事実が多くの人の目に留まることは、社員のモチベーションアップに大きく貢献するでしょう。
さらに、サンクスカードを目にしたほかの社員も「次は自分が感謝される側になろう」「自分も頑張ろう」と前向きな気持ちになります。
ただし、サンクスカードを可視化する前に、社内に周知しておくのは大切です。
無用なトラブルを避けるためにも、サンクスカードが多くの人の目に触れる可能性があることを、あらかじめ知らせておきましょう。
3.サンクスカード導入後は定期的に運用を見直す
サンクスカードの取り組みを失敗させないために最も重要なことは、導入後、定期的に運用を見直すことです。
サンクスカードは感謝の気持ちを可視化し、社員のモチベーションを上げる素晴らしい取り組みですが、始めからうまくいくとは限りません。
実際に運用しながら、都合の悪い部分を見直し、ブラッシュアップすることが成功のカギです。
例えば、最初は紙でサンクスカードの制度をスタートしたある企業では、「書くのに手間がかかり、本来の業務を圧迫している」「事務所にいる時間が短く、手渡しができない」などの声を受け、電子版のサンクスカードを導入したそうです。
すると、参加できる社員が増え、サンクスカードの活動がより活発になりました。
また、「文章を考えるのに時間がかかる」という意見から、定型文を用意してカード記入の負担を減らした企業もあります。
そのほかにも、スタート当初に定めていたカード発行量の目標を取りやめたり、個人単位ではなく全社での発行量をチェックするように変えるなど、社員の反応を見ながら柔軟にルールを改める企業も少なくありません。
コロナ禍で在宅勤務が増えるなど、働き方が変化しつつある今、社員同士をつなぐコミュニケーションツールの意義はより大きくなっています。
サンクスカード導入のメリットをより生かすために、その時々に合ったスタイルで運用することが成功につながるのです。
↓サンクスカードのオススメツールを紹介した外部サイトはこちら↓
サンクスカードツールの機能や特徴、比較ポイント、活用事例を紹介
サンクスカードの運用が上手くいっている企業の運用例
サンクスカードの運用が上手くいっている企業の施策や運用の事例を紹介します。
1.毎朝朝礼時や終礼時にサンクスカードを送る時間を設ける
サンクスカードを送ることを習慣化するためには、まずはサンクスカードを送るための時間を作ることも効果的です。
文化的にサンクスカードを送ることが当たり前になるためには、まずサンクスカードを送ってもらうこととそれを続けてもらうことで徐々に意識が改革されていきます。
ある程度サンクスカードを送ることをルール化することも必要です。
2.評価制度にサンクスカード送付枚数を組み込む
サンクスカードの送り合いが上手くいっている企業では、人事評価の中にサンクスカードの送付枚数を組み込んでいる企業もあります。
サンクスカードの送付枚数を加点評価するパターンと役職ごとに期間中のサンクスカード最低送付枚数を設定するパターンと大きく2つあり、役職が高い人ほどサンクスカードを送るような運用にすることで、高い稼働率を維持しています。
3.サンクスカードに社内ポイントを付与する
サンクスカードに社内ポイントを付与することで従業員にインセンティブを与えるピアボーナスの仕組みを用いている企業でも運用が上手くいっています。
サンクスカードを送る際のカテゴリやコインの種類によって、100円~5,000円ほどの社内ポイントを付与することで、感謝を送りやすいような仕組みを構築することで、社内で感謝が飛び交い、結果的によい文化が醸成されるという好循環が生まれています。
↓サンクスカードの内容や渡し方のポイントを紹介した記事はこちら↓
サンクスカードの内容や例文、効果的な渡し方を紹介
サンクスカードの運用は紙?ツール?それぞれの注意点
紙で運用する場合
「書く」ということが手間になってしまい、そもそも取り組み自体が嫌になってしまいます。
また、書く→集計する→配布という流れになるとリアルタイムでのコミュニケーションが取れません。
さらに物理的に離れている拠点間などとは、コミュニケーションが取れません。
ツールで運用する場合
費用が発生しますので、その企業にあったツール(目的にあったツール)かどうかを判断する必要があります。
システムを導入したからと言って、うまく運用出来るわけではないので活用方法を考える必要があります。
↓サンクスカードをデジタル化するメリットを紹介した記事はこちら↓
サンクスカードをデジタル・アプリ化するメリット、おすすめのツールを紹介
おすすめのサンクスカードツール「THANKS GIFT」
THANKS GIFT(サンクスギフト)は、感謝を贈り合うことで社内コミュニケーションを活性化させ、社内文化を醸成でき組織や社内の生産性向上、エンゲージメント向上に寄与するツールです。
大手IT製品レビューサイトでは、プロダクトの機能の豊富さや使いやすさ、サポートの充実度などで評価いただき、複数のカテゴリにおいて満足度No.1を獲得しています。
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THANKS GIFT(サンクスギフト)は、感謝や称賛を伝え合うサンクスカードをはじめ、経営者の思いや従業員のコミュニケーションを活性化させるWeb社内報、組織の課題を把握するための組織サーベイなど、組織づくりを行う上で必要な機能を搭載したプロダクトです。
サンクスカードだけの利用はもちろん、社内報や社内チャットなどの他の機能と合わせて活用することも可能です。
『THANKS GIFT』を活用して、サンクスカードを効果的に運用しよう
今回は、サンクスカードの導入が失敗する原因とその対策について紹介しました。
サンクスカードは、従業員のコミュニケーションの活性化や企業の理念浸透などに有効なツールですので、目的を明確にすることや定期的に運用を見直すことで改善していきましょう。
『THANKS GIFT』は、エンゲージメントを向上させる上で重要な理念浸透や社内コミュニケーションを活性化させる、Web社内報やサンクスカードなどの機能を搭載した社内コミュニケーションツールです。
『THANKS GIFT』を活用して、感謝や称賛のコミュニケーションを増やして、社内コミュニケーションを活性化させませんか?
ぜひ、サービス紹介資料をダウンロードいただき、『THANKS GIFT』がサンクスカードの運用ツールとして活用できそうかご確認ください。
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