HCMとは?意味やHRMとの違い、具体的な機能内容について紹介

HCMとは?意味やHRMとの違い、具体的な機能内容について紹介

企業にとって、いかに効率や生産性をあげるかは常に考えるべき重要な課題です。
また、継続的な人材の確保も欠かせません。
これらの課題を解決へと導く考え方に「HCM」があります。
どのような概念であり、取り入れることで何が変わるのでしょうか。
今回は、HCMの意味やHRMとの違い、具体的な機能内容などについて紹介します。

⇒感謝・称賛をきっかけに組織を活性化させるツール『THANKS GIFT』の資料ダウンロードはこちら

HCMとは?

HCMとは、人的資本管理 「Human Capital Management」の頭文字をとった略がHCMです。
日本語では「人的資本管理」と訳されます。
HCMは従業員のもつ能力や経験、そこから生まれるスキルなどを資本と捉える概念です。
従業員はしばしばコストと捉えられてきました。
しかし、HCMでは重要な資本とみなし、それを有効に活かしながら企業の利益を伸ばそうと考えます。

HCMとHRMの違い

HCMと似たような言葉に「HRM」があります。
「Human Resource Management」の略で、日本語訳は「人材資源管理」です。
HCMが従業員の能力やスキルなどの最大化を目的としているのに対し、HRMは従業員そのものを資源として捉える点で両者には違いがあります。
どちらも人材を有効活用するべきという視点は変わりません。
しかし、重きを置いている点が異なることで戦略や人材の活用方法なども変わってくるでしょう。
HRMは1980年代に登場した考え方ですが、HCMは2000年代から使われ始めた言葉です。
日本においては労働人口の減少もみられるため、従業員を有限のリソースとして捉えるHRMよりも、従業員の能力の開発にもフォーカスしたHCMの方が、より取り入れるべき考え方となるでしょう。

HCMは人的資本管理という概念を表す言葉であると同時に、この概念を活用するための人事管理システムを意味する言葉でもあります。
特にITツールを指す際に、単にHCMと表現されることがある点は押さえておきましょう。
社内会議などでは、概念そのものを指しているのかシステムやツールを指しているのか共通認識をもったうえで取り上げることが求められます。

HCMの考え方やツールを導入するメリット

HCMを取り入れ、従業員を重要な資本として管理することでどのようなメリットがもたらされるのでしょうか。
主なメリットをピックアップし紹介します。

適切な人材の発掘や配置が可能

HCMは、従業員の能力やスキルの把握・育成に役立ちます。
それらを分析・管理できるツールの導入により、従業員のスキル等が活かせる職務・部署への配置が可能です。
人材と業務のマッチングが容易となり、従業員の能力が発揮できる実務を任せられます。
優秀な人材を活かせないままに辞められてしまうリスクも減らせるでしょう。

従業員の能力やモチベーションの向上

人材を適切に配置することで、従業員の能力のさらなる向上が見込めます。
また、特定のスキルの向上を目指したトレーニングの導入や実施も可能です。
成果がみられれば、従業員のモチベーションもアップするでしょう。
能力とモチベーションの向上は、企業に生産性アップの効果をもたらします。
人的資本を管理・活用することで、企業の資本力向上の実現にもつながるでしょう。

計画的な人材育成の実施

新入社員や既存の社員に対して、年齢や経歴などにかかわらず幅広い教育・育成が可能です。
トレーニングに関する機能を備えたHCMツールも少なくありません。
適切な導入・運用は、企業に必要な人材の育成へとつながります。
計画的な育成プロジェクトを組めるため、従業員の能力を最大限引き出すとともに、得られるスキルの差を最小限に抑えながら多くの人材の有効活用が可能です。

HCMツールの主な機能

HCMが可能なシステムやツールにはどのような機能が備わっているのでしょうか。
主なものを紹介します。

人材・組織の管理

従業員の基本的な情報の登録や管理が可能です。
個々の情報を一律で管理することで、組織の状態の把握や確認も行えます。
人事を含めた管理業務が簡略化されコスト削減にも貢献するでしょう。
各従業員の具体的な数値を時系列で整理できるため、感情や感覚に左右されない人材管理や組織管理が可能です。

タレントマネジメント

企業に貢献する従業員の育成は大きな課題の一つです。
能力を引き出すだけではなく、人材を戦略的に活用しなければいけません。
そのためのタレントマネジメントもHCMにより容易となります。
タレントマネジメントは才能や素質といった開花する可能性の高い要素に着目する点が特徴です。
才能や素質が可視化され管理されることで、戦略的な活用や配置を可能とします。

報酬・評価の管理

従業員ごとの給与や報酬、評価に関するデータの一元化を含めた管理が可能です。
正当に評価され、その評価に見合った報酬が支払われているのかなども可視化されます。
能力やスキル、成果なども一元化でき、能力給などの計算が自動化できる点もHCM機能の魅力の一つです。
あらゆる従業員情報から総合的かつ公平な判断や管理をHCMにより行えます。

就業管理や勤怠管理

従業員の労働状況や勤務時間などの管理が可能です。
報酬や評価に関する管理と連携させることで、適切な判断をサポートします。
これまで手作業で行っていた作業もHCMによる自動化が可能です。
従業員が休暇の申請等を、管理者は承認を行うなど、一部、従業員が利用できる管理機能もあります。
企業や組織全体で一元管理できるため、管理者側業務の簡略化へとつながるでしょう。

福利厚生管理

就業管理や報酬管理のほか、福利厚生に関する管理も行えます。
従業員ごとに異なることも多い福利厚生ですが、HCMでは複雑になりがちな管理業務の簡略化も可能です。
企業側の負担が減るとともに、従業員のエンゲージメント向上にも貢献するでしょう。

オンボーディングやトレーニング

新入社員へのオンボーディングや配置先でのトレーニングなどもHCMにより戦略的に行えます。
HCMで従業員管理を徹底することで、効果的なオンボーディングやトレーニングの構築が可能です。
適切な人事管理により従来の画一的な研修や育成とは異なり、各従業員の能力や素質などに合わせて実施できる点が魅力です。
早期の能力開発に役立てられるでしょう。

HCMツールのその他の機能

HCMはシステムやツールにより、さまざまな機能を備えています。
上記以外にも、組織改編シミュレーション機能や社員アンケート機能を備えたものもあります。
また、マトリクス分析やクロス分析、エンゲージメント分析、キャリア分析などの各分析機能も重要です。
さらには、レポート機能やセキュリティ機能が充実したHCMも少なくありません。
必要な機能を精査し、各ツールの比較検討を丁寧に行ったうえで導入しましょう。

従業員が定着・活躍できる組織を作ろう

今回は、HCMの意味やHRMとの違い、具体的な機能内容などについて紹介しました。
従業員が定着・活躍できる組織を作るために、自社の従業員の特徴や強みをしっかりと把握し、それぞれがやりがいを持って仕事を行えるよう、人員配置や教育、社内制度を通じた支援を行いましょう。

「THANKS GIFT」は、エンゲージメントを向上させる上で重要な理念浸透や社内コミュニケーションを活性化させる、Web社内報やサンクスカードなどの機能を搭載した社内コミュニケーションツールです。
「THANKS GIFT」を活用して従業員エンゲージメントや働きがいを向上させる取り組みを開始しませんか?

エンゲージメントクラウド『THANKS GIFT』の資料ダウンロードはこちらから