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目標設定シートとは?作成目的やメリット、おすすめのテンプレートを紹介
目標管理の手法である目標設定シートは、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が高校で作成したことでも有名になりました。
目標設定シートはテンプレートを用いて作成するもので、企業が導入すれば社員のモチベーションアップや生産性の向上などにもつながります。
今回は、目標設定シートの書き方のポイントや、おすすめのテンプレートなどについて紹介します。
もくじ
目標設定シートとは?
目標設定シートは、さまざまなテンプレートを使って目標管理を効率的にするものです。
目標管理制度が一般的になるにつれて、目標設定シートも注目されています。
目標管理制度そのものはアメリカ発祥の組織マネジメントの一つで、近年では日本でも多くの企業が導入して目標管理シートを使うようになりました。
成果主義の広まりのなかで、社員のモチベーションを向上させて生産性を上げるために必要なものと捉えられています。
目標設定シートに記入するのは目標だけでなく、達成する期限やプロセス、求める成果などを具体的に記入し、定期的に提出するのが一般的です。
↓目標管理のOKRやMBOなどについて紹介した記事はこちら↓
OKRとは?KPIやMBOとの違いや具体的な目標設定例を紹介
目標設定シートを作成する目的
目標設定シートは、目標管理制度のもとで上司が社員のマネジメントを行うために活用されるものです。
管理者は社員の目標設定を支援しながら、企業の求める方向と矛盾しないようアドバイスなども行います。
社員からの相談にも応えながら、目標設定から目標達成までのプロセスを可視化するのも目的の一つです。
社員が業務を進めるうえで明確な目標がなければ、場当たり的な仕事になりがちです。
目標を定めると、おのずとやるべきことや優先順位などがわかるようになるため、目標達成までの期間は短縮されるでしょう。
間違った優先順位で時間を無駄にすることがなければ、コスト削減にもつながります。
また、社員の目標設定が高い場合には、上司がサポートしながらも本人の能力がより発揮されてモチベーションが上がることも期待できます。
↓目標設定に活用できるフレームワークを紹介した記事はこちら↓
個人・チームの目標設定に活用できるフレームワーク5選
目標設定シートを活用するメリット
目標設定シートは目標を決めるだけのものではなく、活用すればプロセスを可視化できるメリットが得られます。
設定した目標を達成するまでの方法を整理できるため、社員は自分のやるべき道筋がわかり具体的な行動に結びつけることも可能です。
頭だけで漠然と考えるよりも、シートに記入し目に見える形にすることで明確なイメージをつかめます。
目標設定シートを活用すると、社員だけでなく管理する側が適切なサポートやアドバイスができるのもメリットの一つです。
有効なアプローチが可能になれば、人事管理における無駄な時間やコストも削減できるでしょう。
目標設定シートはテンプレートを使うため効率的で、従来よりも人事管理の時間を短縮できます。
さらに、管理者が適切なマネジメントをすれば社員教育の質も向上するため、組織が活性化して生産性アップも期待できます。
↓達成動機理論の内容や目標設定への活用方法を紹介した記事はこちら↓
達成動機理論とは?目標設定への活用方法や動機づけのメカニズムを紹介
目標設定シートの書き方のポイント
目標設定シートを書く際には、目標に対するゴールを決めておくのがポイントです。
目標のゴールはできるだけ具体性のあるものにすることも大切で、分かりやすく明確に設定すると良いでしょう。
目標を設定する際には、何を目標にするのか、なぜその目標なのかについても決めておくことも必要です。
これにより、管理者が評価しやすくなるほか、やるべき内容がはっきりする、ほかの社員からも仕事の状況がわかるようになります。
設定する目標は、あくまでも実現可能なものにするのもポイントです。
現実的に達成が無理と考えられる目標では、計画倒れになってしまう可能性が大きいでしょう。
現状を冷静に把握し、社員ごとの力量に合うような目標にするほうが、結果的にはモチベーションアップにつながります。
目標を設定した後は、ゴールに向かってどれくらい進んでいるのかを確認する作業も必要です。
日ごとにどれくらい目標に向かっているのかを、チェックしながら進めていきましょう。
目標設定シートは、目標さえ決めれば良いというわけではありません。
必ず目標が達成されたのか、プロセスはどうだったのかなど、評価されて初めて活用されるものです。
そのためにも評価しやすい明確な目標設定をすることも意識しておきましょう。
↓仕事で達成感を得ることが重要な理由を紹介した記事はこちら↓
仕事で達成感を得ることが重要な理由と組織づくりで意識すべきポイントを紹介
目標設定シートのおすすめのテンプレート
1.マンダラチャート
マンダラチャートは、メジャーリーグの大谷翔平選手が高校生の時に作成したことでも知られる目標設定シートです。
株式会社クローバ経営研究所の松村寧雄氏が発案したもので、シンプルな仕組みで誰にでも作成できるため広く利用されています。
【作成方法】
- シートに9×9のマスを作成する
- 中央のマスに目標を書く
- 目標から1マス離れた8マスに目標達成に必要な要素を書く
- 8つの要素を達成するために必要な行動目標を書く
マンダラチャートは、目標達成のための要素を書きだすことで自分のやるべきことを可視化する効果が得られます。
目標達成のための行動に優先順位をつけることも可能です。
1枚のシートに目標達成のための要素が簡潔に記載されているため、持ち歩きや部屋に貼るなどすればいつでも確認できます。
マンダラチャートは明確な目標設定と達成のための行動の要素がわかりやすく、より効率的な目標達成が期待できる手法です。
2.MBO目標設定シート
MBOは「目標による管理」を意味するマネジメント理論で、経営学者のピーター・ドラッカーにより提唱されました。
日本ではバブル期以降に広まり、多くの企業の目標管理制度の考え方に反映されています。
MBO目標設定シートは毎年提出するのが一般的で、社員と管理者で共有したうえで人事評価の参考にするものです。
社員一人ひとりの自主性を重んじるため、モチベーションアップにつながる手法として活用されています。
【作成方法】
- 目標達成のための基本情報を書く
- 目標設定と目標を達成するために必要な行動を書く
- 振り返りや上司からのフィードバックにより評価する
MBO目標設定シートによる目標設定は、従来のようなノルマ達成型の管理方法ではありません。
そのため、社員は自分の目標を達成するためのプロセスや振り返りがわかりやすくなるメリットがあります。
また、MBOで課題に向けた取り組みをする場合、社員は企業やチームの目標も視野に入れながら自分の目標を設定することになります。
MBO目標設定シートにより企業全体で社員の目標を共有できると、企業の目標達成に向けた取り組みも進むことになるでしょう。
【関連記事】組織貢献とは?目標例や評価方法、組織への影響について紹介
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