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モチベーション管理ツール・アプリ比較10選。効果や導入事例を紹介

モチベーション管理ツール導入後の活用事例・失敗事例を紹介

社員のモチベーションの向上は、会社の成長や事業拡大にとって欠かすことのできないものでしょう。
しかし、モチベーションは、何もしないで維持できるものではありません。
そのために、多くの会社ではモチベーション管理ツールの導入が進んでいます。
今回は、モチベーション管理ツール・アプリの活用事例や失敗した事例の原因と対策について紹介します。

モチベーション管理ツール・アプリとは?

モチベーション管理ツール・アプリとは、社員の精神状態を分析してデータベースを作成し、モチベーションの改善や向上に役立てるツールのことです。
データベースから、人事の担当者は会社に対する社員の満足度や不満を知ることが可能です。
モチベーションを左右する要因として、「職場の人間関係」「業務に関する悩み」「周囲からの期待」「仕事へのやりがい」「会社への信頼感」「自分への評価や報酬」などがあります。

モチベーション管理ツールはこれらの要因を分析し、社員のモチベーションの維持・向上に役立てる機能を有しています。
モチベーション管理ツールには、おもに以下の4つの機能が必要です。

  • アンケート機能:アンケートフォームの作成・配信・集計・分析
  • ストレスチェック機能:ストレスチェックシートを用いて分析
  • データ分析機能:収集したデータを分析し、数値やグラフで見える化
  • コミュニケーション機能:管理担当者が社員と直接コミュニケーションを取り、分析結果をフィードバック

アンケート機能には、日ごとや週ごとなどの短い期間で実施される「パルスサーベイ」と、月ごとや年ごとなど、長い期間で実施される「エンゲージメントサーベイ」の2種類があります。
コミュニケーション機能は、普段はいいにくい不満や悩みを話し合い、問題を早期解決するのに有効です。

↓モチベーションの変動の要因について紹介した記事はこちら↓
モチベーションとは?仕事において下がってしまう要因と上げる方法を紹介

モチベーション管理ツール・アプリがもたらす効果

モチベーション管理ツールがもたらす効果は、おもに以下の3つです。

  • コミュニケーションの活性化
  • 社員の課題の早期発見
  • 職場の安心感の向上

コミュニケーションの活性化により、上司との意思疎通や同僚との協力体制が強化されます。
また、「周りが責めているとの被害者意識を持たせない」「安心して自分の意見をいえる」などが、職場での安心感を向上させます。
これらの効果が「社員の仕事上のミスの減少」「社員のパフォーマンスの向上」「離職率の改善」につながり、企業の生産性を向上させます。

↓ワークモチベーションについて紹介した記事はこちら↓
ワークモチベーションとは?尺度や向上させる方法を紹介

モチベーション管理ツール・アプリを導入する際のポイントと活用手順

それでは、モチベーション管理ツールを導入する際には、何に気をつければよいのでしょうか。
ここではモチベーション管理ツールを導入する際のポイントと、活用手順を紹介します。

モチベーション管理ツール・アプリ導入のポイント

  • ツールを導入する目的を明確化:解決したい問題や改善する箇所を特定する
  • 必要な機能が搭載されているかを確認:利用目的に合った機能が搭載されているかを確認
  • 社員が使いやすいツールを選択:ツールの機能を最大限に活用するため、社員に敬遠されがちなツールは避ける
  • 管理会社によるフォロー体制の確認:初期設定やトラブル・メンテナンスの際のフォロー体制を確認しておく
  • 必要になる費用の確認:見積もりを取り、初期費用や月々の費用を確認しておく

モチベーション管理ツール・アプリ活用手順

  • 社員の悩みや不満によるストレス状態をチェックし、データを収集:アンケート機能を活用する
  • 収集したデータの分析:グラフやリストで見える化し、分析するポイントを明確化する
  • 分析結果からモチベーション低下の原因を特定して対応:個々の社員とヒアリングし、社員の悩みや不満と向き合う
  • 検証を確認:社員のモチベーションの変化状況を確認

社員の悩みや不満を解消する具体的な方策としては、部署や業務内容の変更が有効でしょう。
この一連の手順で問題が改善されない場合は、新たな問題が発生していることが予想されます。
再度、モチベーション管理ツールで分析とヒアリングを実行しましょう。

↓モチベーションを向上させる施策や事例を紹介した記事はこちら↓
社員のモチベーションを向上させる7つの施策と3つの事例を紹介

モチベーション管理ツール・アプリ導入後の活用事例

ここでは、モチベーション管理ツール・アプリを導入した2つの企業の事例を紹介します。

株式会社NTTデータのモチベーション管理ツール・アプリ活用事例

株式会社NTTデータは、デジタル技術を活用したビジネス変革や社会問題の解決のため、携帯電話やスマートフォンを安定させて稼働させるためのシステム基盤を開発・運用している会社です。
NTTデータでは内定者の不安の解消が難しく、モチベーションを下げる原因となっていました。
今までは、採用担当者が個々の内定者に電話をかけてフォローしていたのですが、内定者のもつ不安に気づきにくく、辞退率がさがりません。
そこで対策としてモチベーション管理ツールが導入され、内定者へのアンケートを実施します。
効果として、内定者本人の実際の声が届くようになり、問題がある場合の素早いフォローが可能となりました。
その結果、辞退率の減少が期待できるようになっています。

渋谷レックス株式会社のモチベーション管理ツール・アプリ活用事例

渋谷レックス株式会社は、福島県を拠点とする菓子や食料品の卸売会社です。
スーパーやドラックストア、ホームセンターなどから官公庁や病院まで、さまざまなところへの卸売を行っています。
渋谷レックスでは、倉庫勤務のパート従業員とのコミュニケーションがうまくとれずに離職者が増えていました。
そのため業務が忙しくなる時期には、多くの問題が発生していました。
対策として、コメント機能の活用を目的にモチベーション管理ツールを導入。
回答のしやすさを重視して、パルスサーベイを重点的に実施しました。
その結果、業務やシフトなどの素早い変更が可能となり、従業員のモチベーションの向上につながっています。
モチベーション管理ツール導入以降は離職者がまったくいなくなっています。
以上の事例のように、モチベーション管理ツールの導入は、社員のモチベーションを上げて既存の問題を解決する有効な手段です。

↓部下への声掛けがモチベーションに与える影響について紹介した記事はこちら↓
部下や後輩への声掛けが仕事のモチベーションに与える影響とは?

モチベーション管理ツール・アプリ導入の失敗事例の原因

モチベーション管理ツールを導入したにもかかわらず、問題の解決につながらない事例も存在します。
ここでは、なぜ導入したのに失敗したのか、その原因と対策を見ていきましょう。
モチベーション管理ツールの導入が失敗した原因として考えられるのは、おもに以下の5点です

  1. ヒアリングの際に、無理やりモチベーションを喚起しようとする
  2. ヒアリングの際に、ポジティブ感を押し付ける
  3. ヒアリングの際、社員に考えるためだけの機会を与えてしまう
  4. 管理担当者が管理だけを優先し、現場から遠ざかってしまう
  5. 管理ツールの導入に社員の同意を得られない

ヒアリングの際、「じっくり考えてみて」などのように社員に考えるだけの機会をあたえてしまうと、生産性を下げるばかりかモチベーションを下げる原因にもなるので、注意が必要です。
モチベーションは、仲間と一緒に作業をする中で高まることが多いです。
また、担当者が管理だけを優先して社員との共同作業を軽視すると、社員からの尊敬も仲間意識も減少し、ヒアリングが軽視されがちです。
それに会社による精神面の管理に抵抗を感じたり、ヒアリングに時間をとられることを嫌がったりする社員もいます。
以上のように、モチベーション管理ツールを成功させるには、ヒアリングにおける管理担当者の役割がとても重要です。

↓モチベーション低下を防ぐ方法を紹介した記事はこちら↓
低パフォーマンスを招くモチベーション低下の防止策

モチベーション管理ツール・アプリの失敗に導入しないための対策

それでは次に、これらの問題に有効な、5つの対策を紹介します。

  • 1.社員自身からモチベーションが湧き上がって来るように、ヒアリングを進める
  • 2.プラス思考を押し付けずに今やるべきことを明確にして、結果が出せるように助言する
  • 3.ほかの社員と一緒に仕事を進めることで、仕事に対する活力を感じさせ、現場で考える機会を与える
  • 4.管理担当者は社員の働く現場へ顔を出して、仲間意識を高める
  • 5.モチベーション管理ツールを導入することで、社員にどのようなメリットがあるかを十分に説明して同意を得る

モチベーション管理ツールの導入が成功するカギは、管理担当者が握っているといっても過言ではないでしょう。
それほどに、管理担当者の役割は大きいです。

↓仕事で感謝する・される効果を紹介した記事はこちら↓
仕事において感謝する・感謝されることの効果を紹介

主なモチベーション管理ツール・アプリ

多くの企業で活用されているモチベーション管理ツール・アプリの特徴をそれぞれ紹介します。

Geppo

Geppoは、毎月1回3問の質問に回答してもらい従業員のストレスやコンディション状況を把握するとともに、四半期から半期に1回の頻度で組織全体における課題を可視化します。
従業員のストレスやコンディション状況のデータが蓄積され続けるため、どのような時にモチベーションが上がるのか、下がるのかを上司や人事が把握でき、マネジメントや組織作りに活かせます。

サービス名 Geppo
運営会社 株式会社リクルート
サービス種別 組織サーベイツール
URL Geppo – 個人と組織の課題を見える化するツール

TeamUp

TeamUpは、1on1の事前準備や議事録作成、情報共有を行えるクラウド1on1ツールです。
1on1は、従業員の状況を把握し、仕事を行いやすい環境を整備す1るために必要な制度です。
1on1をやって終わりにするのではなく、その対話内容やコンディション状況のデータを仕事へのモチベーションやコンディションを高めるデータとして活かすことが可能です。

サービス名 TeamUp
運営会社 チームアップ株式会社
サービス種別 1on1ツール
URL クラウド1on1ツール TeamUp[チームアップ]

Wevox

Wevoxは、「従業員の心理状態や特性、組織のカルチャー等」を可視化することで、エンゲージメントが高い組織作りに貢献する組織力向上プラットフォームです。
組織課題を可視化して分析することによって、対策を講じる改善サイクルを作ります。
従業員個々人のコンディションも確認できるため、必要に応じてフォローを行うことが可能です。

サービス名 Wevox
運営会社 株式会社アトラエ
サービス種別 組織サーベイツール
URL Wevox | 組織力向上プラットフォーム

ハタラクカルテ

ハタラクカルテは、人材定着・離職防止に特化した組織サーベイツールです。
メールアドレスを持っていなくてもアンケートへの回答が可能で、組織レベル・部署レベル・個人レベル単位で課題を可視化します。
従業員のやりがい、フィジカルヘルス、メンタルヘルスの満足度も可視化され、状況に応じた対応を行えます。

サービス名 ハタラクカルテ
運営会社 株式会社OKAN
サービス種別 組織サーベイツール
URL 組織サーベイ・組織改善ツール「ハタラクカルテ」

EX Intelligence

EX Intelligenceは、人的資本の情報開示で重要なエンゲージメントを定量的に可視化する組織サーベイツールです。
質問への回答から優先的にフォローが必要な従業員を可視化でき、離職の予兆をすぐに検知してフォローに動けます。
その他、部署ごとの比較や他社比較、テキストマイニングなどさまざまな観点での分析を行い、個人や組織の課題を可視化して、打ち手を考える重要な示唆を得ることができます。

サービス名 EX Intelligence
運営会社 株式会社HRBrain
サービス種別 組織サーベイツール
URL 組織診断サーベイ EX Intelligence

THANKS GIFT

THANKS GIFTは、サンクスカードや社内掲示板、社内チャットなどの機能を通じて、社内コミュニケーション活性化や従業員エンゲージメント向上に繋げるエンゲージメントツールです。
THANKS GIFTでは、感謝や称賛をサンクスカードとして送り合いますが、この送付や受領状況が日頃の仕事への主体性や他社への貢献状況を表すため、モチベーションやコンディションと相関していることが多いです。
やりとりが少なくなった場合は、モチベーションが下がっている可能性がありますので、フォローに活かすことができます。

サービス名 THANKS GIFT
運営会社 株式会社Take Action
サービス種別 エンゲージメントツール
URL THANKS GIFT サンクスギフト|ありがとうが組織を強くするエンゲージメントクラウド

Kakeai

Kakeaiは、1on1の中で従業員の本音を引き出し、1on1の属人化を防いで、組織に定着させる1on1支援ツールです。
1on1を通して、従業員の悩みや課題を聞き、適切なアドバイスやフォローを行うことによって、離職防止やモチベーションの向上に繋げます。
1on1は、きちんとポイントを押さえて実施しないと、運用が形骸化してしまったり、逆効果になってしまう恐れもありますので、そういった注意ポイントもツールを活用することによって解消できます。

サービス名 Kakeai
運営会社 株式会社KAKEAI
サービス種別 1on1支援ツール
URL Kakeai(カケアイ)セミナーやイベントの情報 | 1on1支援ツール Kakeai

WAKUAS

WAKUASは、OKRや1on1を軸とした目標管理ツールです。
目標登録から進捗管理、1on1後の振り返り機能など、OKRの目標管理制度を導入し、目標達成を支援する制度として1on1を導入している企業向けのツールです。
WAKUASの機能の1つとして、1日1回、その日の気分を色で登録する「コンディションチェック機能」があり、これがメンバーのモチベーション管理に活用可能です。

サービス名 WAKUAS
運営会社 株式会社アジャイルHR
サービス種別 目標管理ツール
URL WAKUAS(ワクアス) | OKR×1on1 自ら越えたい目標が、人と組織を本気にさせる。

JOB Scope

JOB Scopeは、人事の型を企業文化として定着を図り、経営改革の実現を目指す人事制度改革プラットフォームです。
組織の課題に合わせて、制度や規定などを変更したり、人事向けSaaSを活用することによって、企業文化の醸成や定着を実現します。
従業員のモチベーションが上がらないという課題も、チーム作りや制度設計から実行することで、モチベーション高く働けるチーム作りを支援してもらえます。

サービス名 JOB Scope
運営会社 デフィデ株式会社
サービス種別 人事制度改革プラットフォーム
URL JOB Scope|人事制度改革プラットフォーム

wellday

welldayは、Slack、Microsoft Teamsなどのコミュニケーションツールの活用状況や組織サーベイのデータを解析し、組織や従業員のコンディションをリアルタイムで可視化するサービスです。
フォローが必要な人にはアラートが発生し、面談の受付を可能にするため、すぐにフォローを行えます。
従業員のコンディション、モチベーションの推移もグラフで可視化され、モニタリングや施策の効果検証に活用できます。

サービス名 wellday
運営会社 株式会社wellday
サービス種別 コンディション可視化サービス
URL wellday(ウェルデイ)

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