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サーバントリーダーシップとは?特性やメリット・デメリットを紹介
リーダーと聞くと、メンバーをぐいぐい引っ張る人をイメージする場合が多いのではないでしょうか。
確かにそういったリーダーが多いことは確かですが、リーダーの形は様々です。
なかにはメンバーの支援に特化するリーダーがいることも知っておきましょう。
今回は、従来とは少し種類の異なる「サーバントリーダー」の特徴や必要な能力などについて紹介します。
<30秒で読める!この記事の要約まとめ>
- サーバントリーダーシップとは、メンバーへの支援・奉仕を通じて力を最大限引き出すリーダーシップスタイルで、傾聴や共感が重要な適性となる
- 価値観の多様化やビジネス環境の急激な変化を背景に、部下の自主性を育てるサーバントリーダーの重要性が高まっている
- メリットは離職率の低下や従業員の自主性向上、生産性アップであり、デメリットは意思決定のスピードが遅くなる点が挙げられる
- 従来の支配型リーダーと異なり、部下を納得させながら双方が合意できる道を粘り強く模索する姿勢が特徴
もくじ
サーバントリーダーシップの主な特徴
サーバントリーダーシップは、メンバーに対して適切なフォローを行い、力を最大限発揮できるように導くリーダーシップのことです。
リーダーといえば、自らが先頭にたって皆を引っ張る支配型のリーダーが一般的ですが、サーバントリーダーはあまり前には出ません。
命令するのではなく、メンバーが自主的に仕事ができるような立ち振る舞いをしていきます。
「サーバント」とは英語で召使いの意味を持ち、リーダーとは真逆の意味を持つと思われるかもしれません。
しかし、現代では価値観が多様化しており、ワンマンでメンバーを率いるだけでは対応が難しいケースがよくみられます。
部下を支え奉仕する「サーバントリーダー」の方が合っている業務もたくさんあります。
関連記事:リーダーシップとは?マネジメントとの違い、必要なスキル・資質を紹介
サーバントリーダーとして必要な適性・要素
サーバントリーダーに必要なスキルは色々とありますが、特に重要になるのが「傾聴」です。
メンバーの意見をしっかりと聞く姿勢を持ってこそ、チーム内のコミュニケーションは活発化します。
また、メンバーの能力を把握したり、問題を早期発見したりといったことにも繋がるでしょう。
サーバントリーダーは相手に共感したり元気づけたりといった優しさが大事になりますが、メンバーの意見をなんでも受け入れてしまうと、ただの甘い上司になりかねません。
メンバーと偏見なく接し、ときには厳しい言葉をかけるのも大切です。
関連記事:組織カルチャーとは?重要性やリーダーシップとの関係を紹介
従来のリーダーシップ(支援型)とサーバントリーダーシップの違い
支配型リーダーとサーバントリーダーの大きな違いとして「部下の納得感」があります。
支配型リーダーの場合、部下が納得していようといなかろうと、強引にやらせるのが一般的です。
サーバントリーダーの場合は部下を服従させるのではなく、説得しなくてはなりません。
サーバントリーダーシップを取るにあたって無理やりやらせるのは方針から外れる行動です。
納得してもらえないようであれば粘り強く話をし、双方が納得でききる道を探すのがサーバントリーダーです。
サーバントリーダーは自分の成功よりも他人の成功を喜べるような人が向いています。
メンバーを陰から支える脇役になることに抵抗を感じるようであれば、サーバントリーダーにはあまり向いていないでしょう。
メンバーを信頼し、任せるスタイルがサーバントリーダーの基本スタイルといえます。
その他にも、個人やチームの目標を明確にして相手に理解させたり、過去の出来事を分析して先を読んだりといった能力も必要です。
関連記事:SL理論とは?リーダーシップのタイプとそれぞれのメリットを紹介
サーバントリーダーシップが注目される理由
サーバントリーダーシップはアメリカで1970年には存在していました。
つまり、そこまで新しい概念ではないのですが、日本で注目され始めたのにはいくつか理由があります。
1.マネジメントや働き方に関する価値観の多様化
従業員をステレオタイプで扱うのではなく、個を重要視する流れが世界的に広まっており、日本も例外ではないです。
そして、それは多様な働き方にも繋がっていきます。
テレワークや裁量労働制などの働き方では、部下の自主性を育てるサーバントリーダーの力が必要になります。
なぜなら、こういった働き方は上司が命令を細かく出すのではなく、部下が自ら考えて行動しなくては上手く機能しない働き方であるためです。
2.ビジネス環境の急激な変化
急速なIT技術の進化、グローバリズムの台頭、新型コロナウイルスの流行など、現代のビジネス環境は不安定な要素を色々と抱えています。
このような環境では、正解というのはやった後で結果として出てくるものであって、最初から完璧にイメージ通りに行くことは非常に稀です。
いくら優秀なリーダーでもあっても自分1人の力で意思決定するのは難しいはずです。
1人の考えだけでは見方が偏り間違ってしまう可能性が高くなります。
多様な価値観を持った部下から意見を取り入れ、組織力を高められるサーバントリーダーが欠かせない状況といえるでしょう。
サーバントリーダーシップのメリットとデメリット
サーバントリーダーシップを取り入れることで、メリットとデメリットの両方が発生します。
サーバントリーダーシップのメリット
まず、メリットのひとつとして従業員の離職率が下がるというポイントが挙げられます。
支配型のリーダーシップが強い職場では、下からの意見が通ることが少ないです。
やりたくないことを強制されるケースもよくあるため、自分自身の存在価値に疑問を抱いてしまうこともでしょう。
その点、サーバントリーダーシップでは各個人の意見が尊重されるため、強い信頼関係で結ばれることができます。
人は大事にされると貢献したい気持ちが強くなるので、その会社にずっといたくなります。
結果、離職率は自然と低下するでしょう。
サーバントリーダーシップでは従業員を信頼し、仕事を任せるため自主性が育ちやすいのもメリットです。
仕事に対するモチベーションが高まり、前向きになることで組織全体の生産性もアップします。
サーバントリーダーシップのおかげで会社と社員が一丸となって危機を乗り越えたり、落ち込んでいた業績をV字回復したりといった事例はたくさんあります。
サーバントリーダーシップのデメリット
一方、サーバントリーダーシップはよいことばかりではありません。
デメリットにも目も向けるようにしましょう。
サーバントリーダーシップはリーダーとメンバーによる意思疎通が密に行われるため、意思決定のスピードが遅くなる場合があります。
マーケットは迅速な決断をしなくてはチャンスを逃すことも多いです。
スピーディな判断をしなければならないとき、サーバントリーダーシップがデメリットになる可能性はあるでしょう。
関連記事:モチベーションをアップさせるための方法とリーダーが意識すべきこととは?
サーバントリーダーの重要性とポイント
業務の内容によっては従来の支配型リーダーの方が上手くいくケースはあります。
しかし、支配型リーダーだけで仕事がまわると思い込むのは非常にリスキーです。
個人の価値観が多様化している社会ではワンマンのリーダーは歓迎されにくいでしょう。
チームメンバー全員の個性を把握し、皆で目標を達成する方法を検討できるサーバントリーダーの出番は今後、ますます増えていくはずです。
上司と部下の関係を良好に保つのはもちろん、部下同士の関係にも気を配ることがポイントです。
そして、サーバントリーダーを目指すのであれば、自分の利益よりも部下に奉仕する気持ちがなにより大事になることを忘れないようにしましょう。
↓その他のリーダーシップスタイルを紹介した記事はこちら↓
参加型リーダーシップとは?メリット・デメリット、有効性について紹介
サーバントリーダーシップに関するよくある質問
サーバントリーダーシップに関するよくある質問と回答を紹介します。
Q. サーバントリーダーシップと従来の支配型リーダーシップはどのように違いますか?
最も大きな違いは、部下への接し方にあります。 支配型リーダーは部下の納得感に関わらず強引に従わせるのに対し、サーバントリーダーは部下が納得できるまで粘り強く対話を重ねます。 また、自分の成功よりもメンバーの成功を優先し、陰から支える脇役に徹することができるかどうかも、両者を分ける重要なポイントです。
Q. サーバントリーダーに向いているのはどのような人ですか?
他者の成長や成功を心から喜べる人が最も向いています。 メンバーを信頼して仕事を任せることができ、相手の意見に偏見なく耳を傾けられる姿勢も欠かせません。 一方で、共感を大切にしながらも必要なときには厳しい言葉をかける毅然さも求められるため、ただ優しいだけでは不十分です。
Q. サーバントリーダーシップが特に効果を発揮しやすい場面はありますか?
テレワークや裁量労働制など、部下が自ら考えて行動することが求められる働き方との相性が非常に良いです。 上司が細かく指示を出しにくい環境では、メンバーの自主性を引き出すサーバントリーダーシップの強みが発揮されやすくなります。 また、ビジネス環境の変化が激しく正解が見えにくい状況でも、多様な部下の意見を取り入れて組織力を高められる点で有効です。
Q. サーバントリーダーシップを導入する際の注意点はありますか?
意思決定にメンバーとの十分な対話を要するため、迅速な判断が求められる場面ではスピードが落ちてしまうことがあります。 そのため、業務の内容や状況によっては従来の支配型リーダーシップの方が適している場合もあり、場面に応じて使い分ける視点が重要です。 また、メンバーへの奉仕を意識するあまり何でも受け入れてしまうと組織の方向性がぶれることがあるため、目標や行動指針を明確に持ち続けることが大切です。
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